一条工務店の照明スマート化ガイド - 4つの方法を費用・操作性で徹底比較
一条工務店の家で「照明をAlexaで操作したい」「スマホで調光したい」と思っても、具体的にどうすればいいのか意外とわかりにくいですよね。
実は一条工務店の家で照明をスマート化する方法は大きく4つあります。しかも費用は1万円から15万円まで幅広く、自分に合った方法を選ばないと無駄な出費になりかねません。
この記事では、4つの方法それぞれの費用・操作性・メリット/デメリットを比較し、さらに一条特有のWi-Fi問題や建築前に決めておくべきポイントまで解説します。
この記事の内容は動画でも解説しています(クリックで再生)
結論: まずは「とったらリモコン + Nature Remo」から始めるのがおすすめ
先に結論をまとめます。
- 4つの方法の中でコスパが圧倒的に良いのは「とったらリモコン + Nature Remo + Echo Dot」の組み合わせ(セール時なら約1万円)
- IoTやスマホに詳しくないなら「リビングライコン」が確実(10〜15万円)
- メーカー公式の仕組みで安心したいなら「リンクプラス」(約13万円)
- 照明のことがまだ決められないなら「引掛シーリングだけ用意」して後からIoTシーリングライトを選ぶ
- 部屋ごとに方法を組み合わせるのもアリ
- 建築前にLANポート・電動ハニカムシェード・引掛シーリングの位置だけは決めておくこと
4つの方法 費用比較
まずは費用感を把握しましょう。5箇所に導入した場合の概算です。
費用だけで見ると「とったらリモコン + Nature Remo」が圧倒的ですが、操作性や安定性にも違いがあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
4つの方法の特徴を一覧比較
方法1: リビングライコン(ワンタッチでシーン切替)
リビングライコンは、パナソニックの照明シーンコントローラです。正式名称は「記憶機能付き多回路ライトコントロール」。

1台で最大5回路のダウンライトを個別に調光でき、各回路の明るさの組み合わせを「シーン」として最大6つ登録できます。
シーンの使い方の例
- 食事モード: ダイニング上を明るく、周囲は暗め
- 映画モード: リビング周囲を落としてテレビ前だけ明るく
- くつろぎモード: 全体を柔らかい明るさに
壁のボタンをワンタッチするだけで、2.5秒かけてゆっくりフェードしながら切り替わります。レストランのようなおしゃれな雰囲気を演出できます。ダウンライトの種類や選び方についてはダウンライト完全ガイドで詳しく解説しています。

メリット
- スマホもアプリも一切不要。ボタンを押すだけで誰でも使える
- 20年以上プロに愛されている実績のある仕組み
- シーン切替がフェード付きでおしゃれ
- 照明のプロでも2〜3シーンあれば十分と言われており、6シーン登録できれば余裕
デメリット
- Alexa連携が単体ではできない(Wi-FiもBluetoothもなし)
- 1台で5回路まで。LDK全体をカバーするには2台必要になることも
- 建築時に配線を決めるため、後から回路構成を変更できない
- 費用が高い(本体約10万円 + 配線費で合計10〜15万円)
方法2: リンクプラス(公式IoT対応スマートスイッチ)
リンクプラスは、パナソニックのアドバンスシリーズのスマートスイッチです。見た目は普通のアドバンスシリーズとほとんど同じで、壁スイッチとしても普通に使えます。

特徴
- スマホアプリからスライダーで明るさを細かく調整できる
- シーン登録やタイマー設定もアプリから可能
- 宅内ではBluetooth接続でスマホ操作可能
Alexa対応にするには無線アダプタが必要
AlexaやGoogleホームで音声操作したり、外出先からスマホで操作するには「無線アダプタ WTY2001」(38,500円)が必要です。
費用
- 無線アダプタ: 38,500円(家に1台)
- ON/OFFスイッチ: 1箇所 18,000円
- 調光スイッチ: 1箇所 24,000円
- 5箇所に導入した場合の合計: 約13万円

最大のメリット: 照明の状態取得
リンクプラスの最大の強みは、照明の状態を正確に取得できること。壁スイッチで操作しても、アプリにその状態がちゃんと反映されます。Nature Remoだと壁スイッチで操作するとアプリと実際の状態がズレることがありますが、リンクプラスにはそれがありません。
一条工務店ではパナソニックのカタログ価格がそのまま見積もりに入ります。
方法3: とったらリモコン + Nature Remo(コスパ最強)
一条工務店で採用できる「とったらリモコン」に、Nature RemoとEcho Dotを組み合わせる方法です。
とったらリモコンとは
パナソニックの照明スイッチで、壁スイッチを外すとそのままリモコンになります。ベッドに寝転がったまま照明のオンオフや調光ができます。
このリモコンが赤外線方式なのがポイント。赤外線方式だからNature Remoで信号を学習できます。
Nature Remoとは

赤外線リモコンの信号を学習して、スマホやAlexaから操作できるようにするスマートリモコンです。テレビやエアコンのリモコンも全部これ1台に集約できます。
とったらリモコンの赤外線信号をNature Remoに学習させれば、スマホやAlexaから照明を操作できるようになります。

費用
- Nature Remo mini 2: 約6,500円
- Echo Dot: 定価約7,500円(Amazonセール時は約3,000円)
- セール時の合計: 約1万円
注意点
- 調光は「明るくして」「暗くして」の段階制御。スライダーで細かく指定するのは難しい
- 照明の状態をNature Remoが把握できないため、壁スイッチで操作するとアプリ表示とズレることがある
- とったらリモコンは3チャンネル式なので同じ部屋に3台まで(別の部屋なら問題なし)
- エンジニアならNature RemoのAPIを使ってシェルスクリプトからシーン制御も可能
方法4: IoT対応シーリングライト(後付けで自由に選べる)
引掛シーリングだけ用意しておいて、IoT対応のシーリングライトを後から付ける方法です。
特徴
- アイリスオーヤマやSwitchBotから、Wi-Fi/Bluetooth内蔵のシーリングライトが多数発売
- 調光・調色がスマホアプリで自由にできる
- タイマーやシーン設定にも対応
- Nature Remo不要、シーリングライト単体で完結
- 8畳用で1万円前後
メリット
- 壊れたら本体ごと買い替えるだけ(工事不要)
- IoT対応の選択肢が年々増えている
- 引掛シーリングさえあれば後からいつでも導入できる
注意点
- 一条の照明プランはダウンライト中心。引掛シーリングは限られた場所にしかない
- 引掛シーリングをつけたい場所は建築時に計画が必要
- ダウンライトのようなフラットな天井にはならない
- 引掛シーリングにダクトレールを取り付ければ、スポットライト風の照明も可能
照明のことがまだよくわからない人は、とりあえず引掛シーリングだけ計画しておくと安心です。
どれを選べばいい? おすすめフローチャート
4つの方法は排他的ではなく、部屋ごとに使い分けることもできます。迷ったらこのフローチャートを参考にしてみてください。
+ NR
シーリング
組み合わせの例:
- リビング → リビングライコン(ワンタッチでシーン切替)
- 寝室 → とったらリモコン + Nature Remo(ベッドから音声操作)
- 子ども部屋 → IoTシーリングライト(成長に合わせて変更可能)
Alexa + Nature Remoで照明以外もスマート化
Nature Remoがあれば、赤外線リモコンで動く家電はほぼ全部スマート化できます。
- 一条のRAYエアコン: 「アレクサ、エアコンつけて」「26度にして」
- テレビ: 「アレクサ、テレビ消して」
- 外出先からスマホでエアコンをON(帰宅前に部屋を涼しくできる)
Alexaの定型アクションが便利
1つの言葉で複数の操作をまとめて実行できます。SwitchBotカーテンと組み合わせれば、カーテンやハニカムシェードの自動開閉も可能です。
一条工務店のWi-Fi問題に注意
スマートホーム化で一番大事なのが、実はWi-Fiの問題です。
一条の全館床暖房にはアルミパネルが家中に敷き詰められており、これがWi-Fiの電波を遮断します。特に2階建ての場合、2階の床のアルミパネルが1階からの電波を遮るため、1階にルーターがあると2階ではかなり電波が弱くなります。
各階にWi-Fiのアクセスポイントを置き、それぞれを有線LANで接続するのが最も安定する方法です。Wi-Fi中継だけだとアルミパネルを挟むため速度が落ちます。
建築時に1階と2階の両方に有線LANポートを引いておくことが必須です。後からLAN配線を追加するのは壁を壊さないとできません。LAN配線の詳しい設計については一条工務店の情報コンセント解説を参照してください。
電動ハニカムシェードのIoT化
電動ハニカムシェードのリモコンは315MHz帯の電波式です。Nature Remoは赤外線方式にしか対応していないため、直接スマート化することはできません。
SwitchBotボットで解決
SwitchBotボット(約4,000円)をリモコンのボタンに貼り付けると、物理的にボタンを押してくれます。SwitchBotのハブと組み合わせればAlexaから音声操作が可能になります。
ただし、開けるボタンと閉めるボタンで2個必要なので、1窓あたり約8,000円。まずはリビングの大きな窓やよく開閉する窓だけに付けるのがおすすめです。
建築前に決めておくべき4つのこと
一条工務店は後から変更できない部分が多いため、以下の4つは着手承諾前に決めておきましょう。
まとめ
| 方法 | 費用 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|
| リビングライコン | 10〜15万円 | スマホが苦手、ボタンだけで使いたい |
| リンクプラス | 約13万円 | 公式の仕組みで安心したい |
| とったらリモコン + Nature Remo | 約1万円〜 | コスパ重視、自分で設定するのが好き |
| IoTシーリングライト | 5千〜2万円/台 | まだ決められない、後から自由に選びたい |
個人的なおすすめは、まず「とったらリモコン + Nature Remo + Echo Dot」で試してみること。セール時なら約1万円で始められます。十分便利だと感じたらそのまま使い続ければいいし、もっとこだわりたくなったらリビングライコンやリンクプラスにグレードアップすればOKです。
そして忘れてはいけないのが、建築前にLANポート・電動ハニカムシェード・引掛シーリングの位置を決めておくこと。これだけは後から変えられません。照明の基本的な打ち合わせポイントは照明打ち合わせで後悔しない8つのポイント、打ち合わせ全体の準備は設計打ち合わせ前にやるべき準備も参考にしてください。
引用元
- パナソニック「リビングライコン」
- パナソニック「LINK PLUS(リンクプラス)」
- パナソニック「とったらリモコン」
- Nature「Nature Remo mini 2」