ろれさんの一条工務店攻略日記

一条工務店のエアコンは何台必要?標準・後付け・台数を決める順番

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一条工務店で打ち合わせが進むと、必ずぶつかるのがエアコンの話です。

「エアコンって標準でついてくるの?」「何台必要なの?」「RAYエアコンって採用したほうがいいの?」——調べ始めると情報がバラバラで、何から決めればいいのかわからなくなります。

この記事は、エアコン計画を決める順番に沿って整理したものです。個別の論点はそれぞれ詳しい記事にまとめてあるので、ここでは「今どこを考えるべきか」がわかる地図として使ってください。


結論:エアコンは この4ステップの順で決める

順番を間違えると手戻りが発生します。特にステップ1を飛ばして機種選びから入ると、あとで全部やり直しになります。

一条工務店のエアコンは この4ステップの順で決める。1. 空調方式を決める(さらぽか空調を入れるか)仕様確定前、2. RAYエアコンを採用するか 仕様確定前、3. 台数と設置する部屋 電気図面まで、4. 設置位置とコンセント 電気図面まで
ステップ決めることいつまでに
1空調方式(さらぽか空調を入れるか)仕様確定前
2RAYエアコンを採用するか仕様確定前
3台数と設置する部屋電気図面の打ち合わせまで
4設置位置とコンセント電気図面の打ち合わせまで

ステップ1と2は「家の空調システムそのもの」の話なので、後から変更が効きません。ステップ3と4は電気図面に関わるので、図面が確定する前に決める必要があります。


最初に知っておくべきこと:公式が公表していない情報が多い

エアコンの話でいちばん厄介なのは、一条工務店の公式サイトにエアコンの情報がほとんど載っていないことです。

実際に公式サイトを確認すると、こうなっています。

エアコン情報は「公式に載っていないこと」が多い。全館床暖房の仕様とさらぽか空調の仕様は記載あり、エアコンの標準搭載台数・RAYエアコンの製品ページ・さらぽかとエアコンの併用可否は記載なし
知りたいこと公式サイトの記載
全館床暖房の仕様あり
さらぽか空調の仕様あり
エアコンの標準搭載台数なし
RAYエアコンの製品ページなし
さらぽかとエアコンの併用可否なし

ネット上には「標準は1台」「10畳用」といった情報が出回っていますが、公式が公表している数値ではありません。商品やプラン、契約時期によって扱いが変わる可能性があるため、自分の見積書と仕様書で確認するのが唯一確実な方法です。

打ち合わせでは、次の3つを営業担当に聞いて、口頭ではなく書面で残してもらってください。

  • 見積もりにエアコンは何台分含まれているか
  • そのエアコンの機種と能力(畳数)は何か
  • 減額(取りやめ)した場合いくら戻るか

ステップ1. さらぽか空調を入れるかを決める

さらぽか空調は、床下のパイプに水を流して部屋の熱を吸収する「床冷房」と、デシカント方式の除湿を組み合わせた空調システムです。

さらぽか空調は「やんわり涼しくする」仕組み。公式が示す夏の目安は室内湿度50%前後・室温27〜28℃。仕組みは床冷房・デシカント方式の除湿・各部屋のサーキュレーターの3つ。8月のランニングコストは約1.1万円

公式サイトに記載されている仕様は次のとおりです。

  • 対応商品:グラン・スマート、アイ・スマート、アイ・キューブ、ナチュリア
  • 夏の目安:室内湿度50%前後、室温27〜28℃でも暑さを感じにくい
  • 各部屋にサーキュレーターを設置し、上下の温度差を解消する
  • 8月の除湿運転+床暖パイプ通水時のランニングコストは約1.1万円(再熱除湿エアコン比で約1/2)

ポイントは、さらぽかが「やんわり涼しくする」仕組みだということです。公式も「エアコン冷房のように冷やしすぎない」と説明しています。

つまり、猛暑日に帰宅してすぐ部屋を冷やしたいという使い方には向きません。補助としてエアコンをどこに置くかは、さらぽかを採用する場合でも考えておく必要があります。

なお、さらぽかとエアコンの併用について公式サイトに記載はありません。ここは設計担当に直接確認してください。


ステップ2. RAYエアコンを採用するかを決める

RAYエアコンは、床暖房の室外機とエアコンの室外機を1台で兼用しているのが最大の特徴です。室外機が1台で済むぶん外観はすっきりしますが、これが同時にデメリットにもなります。

室外機を共有しているため、床暖房を動かしている間はエアコンが使えません。

RAYエアコンは室外機を床暖房と共有している。冬に稼働する全館床暖房と夏に稼働するRAYエアコンが室外機1台を兼用しているため、同時に使えない

冬でも日当たりのいい日や料理中は室温が上がるので、「少しだけ冷房をかけたい」場面が出てきます。そのときにRAYエアコンは動かせません。さらぽかを採用している場合も同様に、床冷房とRAYエアコンは同時に使えません。

ろれさんはこの点が決め手になって、RAYエアコンの採用を見送りました。

採用可否の判断材料は他にも、室外機が故障したときに床暖房も止まるリスク、交換費用、再熱除湿がない点など複数あります。詳しくは次の記事にまとめています。

一条工務店のRAYエアコン、採用前に知るべき9つの注意点


ステップ3. 何台・どの部屋につけるかを決める

台数は「部屋数ぶん」で機械的に決めるものではありません。一条の家は高断熱なので、一般的な家とは考え方が変わります。

冬のエアコンは考えなくていい

全館床暖房が生活空間のほぼ100%をカバーする(公式記載)ため、冬の暖房としてエアコンを使う前提がありません。エアコンは夏の冷房・除湿の専用機として選べます。

暖房能力を気にしなくていいぶん、機種選びは冷房と除湿の性能に集中できます。

畳数表示を信じて大きいものを選ばない

家電量販店の畳数表示は、断熱性能の低い古い家を基準にした数値です。高断熱住宅ではオーバースペックになりがちです。

そして厄介なことに、大きすぎるエアコンは高断熱の家で逆効果になります。設定温度にすぐ到達して運転が止まる「サーモオフ」が頻発し、止まっている間は除湿もされないため、部屋がジメジメします。

高断熱の家は大きいエアコンが逆効果になる。冬の暖房としてのエアコンは不要、量販店の畳数表示は当てにならない。大きすぎるエアコンで起きる悪循環は、設定温度にすぐ到達→運転が止まる(サーモオフ)→止まっている間は除湿されない→部屋がジメジメする

機種選びで見るべき数字(最低能力、再熱除湿の方式、定格COP)と、具体的な機種比較は次の記事で解説しています。

一条工務店のエアコンは安い機種でいい?一条特有の選び方を解説

台数を減らすなら間取りとセットで考える

「1台で全館を冷やす」という運用を狙う場合、エアコンの性能ではなく間取りと空気の通り道が成否を決めます。ドアを開けっぱなしにできるか、階段の位置はどうか、といった設計側の条件が先です。

台数を減らしたいなら、機種を決める前に設計担当に「この間取りで冷気が回るか」を相談してください。


ステップ4. 設置位置とコンセントを決める

ここは電気図面の打ち合わせで確定します。図面が固まってからでは変更できないので、ステップ3と同時に進めてください。

見落としやすいのがコンセントの位置です。エアコン本体の上にコンセントを置く「上付け」は見た目がすっきりしますが、現在は施工できないケースがほとんどです。

理由はトラッキング火災のリスクと、エアコンの大型化でコンセントが本体の背面に隠れてしまうためです。国の調査機関であるNITEも注意喚起を出しています。

正解は「下」か「横」です。高さの変更自体は無料でできるので、図面段階で指定しておきましょう。

エアコンコンセントは下か横が正解。上付けはトラッキング火災のリスクとコンセントが本体背面に隠れるためNG。下付けはホコリの確認と掃除ができプラグが干渉しにくい。横付けは差込口が見える位置に残る

一条工務店でエアコンコンセント「上付け」を設計士に止められた理由


打ち合わせで確認するチェックリスト

エアコン関連で聞いておくべきことをまとめました。仕様確定前にひととおり潰しておくと安心です。

打ち合わせで確認するチェックリスト。見積もりのエアコン台数と機種、減額した場合の金額、さらぽか採用時の補助エアコン、RAY採用時の排他運転、隠蔽配管、コンセントの高さと位置、室外機の設置場所、将来の先行配管
  • 見積もりにエアコンは何台分・どの機種が含まれているか(書面で)
  • エアコンを減額した場合いくら戻るか
  • さらぽかを採用する場合、補助エアコンをどこに置くか
  • RAYエアコンを採用する場合、床暖房との排他運転を許容できるか
  • 隠蔽配管にする箇所はあるか(あるなら一条で手配すべき)
  • エアコンコンセントの高さと位置(下または横)
  • 室外機の設置場所と、隣家との位置関係
  • 将来エアコンを追加する可能性がある部屋に、先行配管とコンセントを入れておくか

最後の「先行配管」は特に重要です。子ども部屋など「今は不要だが将来つけるかもしれない」部屋は、配管とコンセントだけ入れておくと後の工事が格段に楽になります。壁に穴を開ける工事を後からやるより、建築時に済ませたほうが安く確実です。

先行配管はエアコン以外にもLANやHDMI、門柱のインターホンなど同じ考え方が使える場所があります。用途別の整理は一条工務店の空配管はどこに入れる?CD管の用途別まとめと判断基準にまとめました。


まとめ

一条工務店のエアコン計画は、次の順番で決めると手戻りがありません。

  1. さらぽか空調を入れるか — 空調システムそのものの選択。後から変更不可
  2. RAYエアコンを採用するか — 床暖房との排他運転を許容できるかが判断軸
  3. 台数と部屋 — 畳数表示ではなく、サーモオフしない機種選びが本質
  4. 設置位置とコンセント — 電気図面までに確定。上付けは不可、先行配管も検討

そして何より、エアコンの標準搭載台数や仕様は公式が公表していないという前提を忘れないでください。ネットの情報ではなく、自分の見積書と仕様書で確認する。これが一番確実です。


参考にした一次情報

この記事の仕様・数値は、一条工務店の公式サイトの記載のみを根拠にしています。

エアコンの標準搭載台数やRAYエアコンの詳細仕様は公式サイトに記載がないので、自分の見積書・仕様書と営業担当への確認で判断してください。

よくある質問

一条工務店のエアコンは標準で何台つきますか?
一条工務店の公式サイトには、エアコンの標準搭載台数についての記載がありません。採用する商品やプラン、契約時期によって扱いが変わるため、見積書と仕様書で「エアコンが何台分含まれているか」を必ず確認してください。ネット上には台数の情報が出回っていますが、公式が公表している数値ではないため鵜呑みにしないほうが安全です。
エアコンは一条で買うのと家電量販店で買うのはどちらがいいですか?
価格だけなら量販店が安くなることが多いですが、隠蔽配管や特殊な設置位置がある場合は一条で手配したほうが確実です。判断の分かれ目は「標準的な壁付け設置か」どうかです。壁の裏に配管を通す隠蔽配管や、高所・特殊位置への設置は、後から量販店に依頼すると断られたり追加費用が発生したりします。
一条工務店の家は高断熱だから小さいエアコンでいいですか?
畳数だけで小さくすればいいわけではありません。高断熱住宅では大きすぎるエアコンを入れると「サーモオフ」が起きて除湿が止まり、かえって部屋がジメジメします。重要なのは畳数表示ではなく、弱い運転を続けられる能力(最低能力)と再熱除湿の有無です。
さらぽか空調を入れればエアコンは不要ですか?
不要とは言い切れません。一条工務店の公式サイトには、さらぽか空調とエアコンの併用や別途エアコンが必要かどうかについての記載がありません。さらぽかは床冷房とデシカント除湿で室温27〜28℃・湿度50%前後を保つ仕組みのため、猛暑日に急速に冷やす用途には向きません。補助のエアコンをどう置くかは設計段階で相談しておくのが安全です。

ろれさん

ろれさん

一条工務店グランスマートで埼玉県に21坪の平屋を建てた施主。家づくりの経験をYouTube・ブログ・Webツールで発信中。

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