一条工務店だから安く採用できるオプション7選|他社の価格と比べてみた
一条工務店の見積書を見て「オプション高いな」と思ったことはないでしょうか。
うちも打ち合わせのたびに金額が増えていって、正直そう感じていました。ただ調べてみると、同じことを他のハウスメーカーでやろうとすると桁が変わるものが結構あります。
わかりやすいのが間接照明です。一条だと約5万円で入れられますが、他社で天井に段差を作って照明を仕込むと20万〜40万円かかります。
この記事では、一条なら安く採用できるオプションを他社の実額やメーカー定価と並べてみました。逆に「一条に頼むより外で手配したほうが安い」ものも隠さず書いています。
結論:一条が安いもの・変わらないもの・高いもの
先に全体像から。調べてみると、オプションは大きく3つに分かれます。
| 分類 | 内容 | 代表例 |
|---|---|---|
| 一条が安い | 他社だと数倍〜十数倍かかる | 間接照明、防音ドア、木目天井、全館床暖房 |
| 他社も同じくらい | 業界全体が標準化している | トリプルサッシ、第一種換気、電動シャッター |
| 一条が高い | 外部手配のほうが安い | 網戸の後付け、テレビアンテナ |
ひとつ先に断っておきます。
一条のオプションと他社のオプションは、まったく同じ製品とは限りません。仕様や品質に差があるものもあります。それでも「同じことをやろうとしたらいくらかかるか」で並べてみると、傾向がはっきり見えてきました。
金額差がそのまま「一条がお得」という話ではなくて、「一条なら手が届く範囲に収まるものがある」くらいの温度感で読んでもらえたらと思います。
一条が安いオプション7選
| オプション | 一条 | 他社 |
|---|---|---|
| 間接照明 | 約5万円 | 20万〜40万円 |
| 防音ドア | 55,000円 | 166,900円〜(建材定価) |
| 木目調天井(3帖) | 53,900円 | 積水ハウス 約75万円(約60㎡) |
| 全館床暖房 | 標準 | 1畳5万〜10万円で部分施工 |
| ハニカム電動化 | 11,000円/箇所 | 16,500円〜82,700円 |
| タイル外壁 | 0円〜30万円 | 100万円前後 |
| 太陽光発電 | 約20万円/kW | 全国平均28.6万円/kW |
ひとつずつ見ていきます。
間接照明:一条5万円 vs 他社20万〜40万円
一条には「間接照明ユニット」という商品があります。水平タイプで2Pまで27,280円、最大の8Pでも90,310円です。うちはコフ照明を約5万円で入れて、LDKのメイン照明にしています。
他社はどうなるか。住友林業で建てた施主の方が内訳を公開していて、天井を折り上げるのに約10万円、そこに照明を仕込む工事費が追加で7万円かかったそうです。造作と照明で合わせて17万円ですね。
積水ハウスだと、段差の工事が13万円台、LED間接照明が15万円台、木目クロス仕上げが9万円弱で、合計37万円台。一条の7倍以上です。
なぜここまで違うのでしょうか。他社は間接照明を入れるとき、大工工事・照明器具・電気工事を個別に積み上げていくからです。リフォームの実務者が内訳を公開していて、養生5,000円、LEDスリムライト20,000円、電気工事35,000円、大工工事30,000円、内装工事40,000円、廃材処分10,000円、諸経費20,000円。締めて16万円になります。
一条は「間接照明ユニット」という商品として値段が決まっているので、この積み上げが起きません。
そのかわり、形やサイズを自由に決められるのは他社の造作です。「うちの間取りに合わせてこの長さで」という融通は利きません。ここは一長一短ですね。
防音ドア:一条55,000円 vs 建材定価166,900円〜
調べていていちばん驚いたのがここです。
一条の防音ドアは55,000円。一方、大建工業(DAIKEN)が公式サイトに載せている音配慮ドアの定価は166,900円〜183,200円です。本格的な防音仕様(37dB)まで行くと228,500円〜298,300円になります。
建材メーカーの定価と比べると3分の1程度。かなりの差です。
ただ、ここは手放しで喜べません。一条の防音ドアが何dB下げられるのかは公開されていないんです。DAIKENの音配慮ドアも「標準的なリビングドア比で音漏れを約30〜50%低減」という書き方で、こちらもdB値は出していません。つまり、同じ性能のもの同士を並べたわけではないんですよね。
在宅ワークの部屋や寝室くらいなら十分だと思いますが、楽器を弾くような本格的な防音をイメージしているなら、設計士さんに「どのくらい下がるのか」を必ず聞いてください。
木目調天井:材料代とほぼ同じ値段で施工まで
一条の木目調天井パネルは3.0帖で53,900円。㎡あたりに直すと約1.09万円です。
これ、面白いのが材料代との比較なんです。朝日ウッドテックという建材メーカーがオーク突板の価格を公開していて、9,280円〜12,140円/㎡。これは材料だけの定価です。
一条の㎡単価とほぼ同じですよね。他社が材料を買う値段で、一条なら施工まで込みで入る計算になります。
ちなみに積水ハウスで木質天井(the wall)をLDK約60㎡に入れた方は、約100万円かかったそうです。㎡あたり約1.67万円。しかも採用している材料は同じ朝日ウッドテック製でした。
全館床暖房:一条は標準、他社は部分施工のオプション
一条のi-smartなどは全館床暖房が標準です。ここは他社を調べても同じ形が出てきませんでした。
他社は床暖房がオプション扱いで、しかも家全体ではなく部分施工が基本です。新築時の相場は1畳あたり5万〜10万円。おまけに温水式だと熱源機が別途25万〜100万円かかります。
実額で見ると、アイ工務店で468,000円、タマホームで176,000円。ヘーベルハウスは1階リビング14帖と2階リビング18.5帖の2フロアで649,000円だったそうです。
面白いのが桧家住宅で、公式サイトに床暖房についてこう書いています。
床暖房は足元が暖かくなりますが家中暖めるには相当数の床暖房が必要になり設置コスト・ランニングコストともに高額になります。
桧家は全館空調のZ空調を全棟標準にしているので、床暖房では勝負しないと決めているわけです。どっちが正しいという話ではなく、各社の考え方がはっきり分かれるところですね。
ろれさんに紹介をお願いするハニカムシェードの電動化:11,000円は建材業界で最安水準
一条のハニカムシェードは電動化が1箇所11,000円。窓のサイズや種類が違っても一律なのが助かるところです。
建材メーカーの価格と並べてみます。
| メーカー | 電動化の費用 |
|---|---|
| 一条工務店 | 11,000円/箇所 |
| ノーマンジャパン | +16,500円(手動44,528円に追加) |
| ナニック | 82,700円(モーター63,600円+リモコン19,100円) |
ノーマンは手動と電動の値段を同じページに並べているので比較しやすいのですが、それでも一条のほうが安く収まります。
吹き抜けの窓みたいに手が届かない場所は電動しか選べないので、この差は地味に効いてきます。
タイル外壁:グランスマートなら0円
一条のハイドロテクトタイルは坪13,000円。35坪なら約45万円です。実際に採用した方の金額も44万〜46万円に収まっていたので、この計算で合っていそうです。グランスマートなら標準なので0円ですね。
他社はどうでしょうか。
| メーカー | タイル外壁の追加費用 |
|---|---|
| 住友林業 | +約106万円(37坪の実額) |
| セキスイハイム | 100万円 |
| ミサワホーム | +40万円(施主実額) |
| ヘーベルハウス | 選択不可(ALC一択) |
住友林業は複数の施主が100万円前後と書いていて、金額感がほぼ揃っていました。
ヘーベルハウスにいたっては、外壁がALC(ヘーベル板)一択で素材そのものを変えられません。タイルにするという選択肢が最初からないんですね。
太陽光発電:全国平均より約3割安い
太陽光だけは国が統計を出しているので、いちばん確かな比較ができます。
経済産業省の調達価格等算定委員会の資料に、住宅用太陽光の新築案件の価格がこう書かれています。
新築案件について、設置年別に見ると、2024年設置の平均値は28.6万円/kW(中央値28.7万円/kW)となり
一条は蓄電池込みの公式試算から逆算すると約20万円/kW。全国平均より3割ほど安い計算です。
とはいえ、ローコスト系も一条と同じくらい安いです。タマホームで約20万円/kW、アイ工務店で約20.5万円/kW。ここは「一条だけが安い」とは言えません。
逆に一条だと割高になるもの
一条を勧めておきながら都合の悪い話を伏せるのは違うと思うので、こちらも書きます。
| 項目 | 一条経由 | 外部手配 |
|---|---|---|
| 網戸(15枚・後付け) | 21.3万円 | 網戸専門業者 12.2万円 |
| テレビアンテナ | 約12万円(見積121,000円の例) | 専門業者 約7万円 |
網戸は約1.7倍の差ですね。新築時に全窓一括で頼むなら施工面積(坪)×3,000円で、35坪なら約10.5万円。これは妥当だと思います。割高になるのは後から追加したときです。
テレビアンテナも同じで、うちの見積書には10万円と書かれていました。地元のアンテナ専門業者に直接頼めば7万円前後で済むそうです。
どちらも住んでから自分で手配できるものなので、無理に一条に頼まなくていいと思っています。
他社も標準化していて、差がないもの
「一条だけが高性能で他社は全部オプション」という説明を見かけますが、断熱と換気については当てはまりませんでした。
| 項目 | 一条 | 他社の状況 |
|---|---|---|
| トリプル樹脂サッシ | 標準 | アイ工務店も全棟標準 |
| 第一種熱交換換気 | 標準(ロスガード90) | タマホーム・桧家・ミサワ・アイ工務店が標準 |
| 電動シャッター | 電動化差額 約10万円 | LIXIL公式の電動化差額 8.5万〜8.8万円 |
タマホームは大安心の家の公式ページに「全熱交換型全館セントラル24時間換気システムを標準装備」と書いていますし、桧家住宅も「ココチE」という第一種・全熱交換式が標準です。
電動シャッターにいたっては、LIXILの公式価格表から電動化の差額を計算すると8.5万〜8.8万円。一条の約10万円とほぼ変わりません。ここを一条の強みとして語るのは無理があります。
ろれさんに紹介をお願いする【詳細】比較するときに気をつけたいこと
ここから先は、数字をもう少し深く見たい方向けです。
同じ製品を比べているわけではない
繰り返しになりますが、一条のオプションと他社のオプションは同じ製品とは限りません。
たとえばスケルトン階段。一条のオープンステアは22,000円で、積水ハウスのシースルー階段を入れた方は約100万円かかっています。金額だけ見れば45倍ですが、これを「45倍お得」と書いたら嘘になりますよね。素材も構造もデザインの自由度も違うものです。
タイル外壁も同じで、一条のハイドロテクトタイルと積水ハウスのベルバーンは別物です。ベルバーンは陶版外壁なので、そもそもカテゴリが違います。
なので、この記事の数字は「同じ目的のことをやるといくらかかるか」の目安として見てもらえたらと思います。
金額の出どころで信頼度が変わる
この記事で使った金額は、どこから拾ってきたかで確からしさが違います。
| 情報源 | 信頼度 | 例 |
|---|---|---|
| 官公庁統計 | 高 | 経産省の太陽光システム価格 |
| 建材メーカー公式 | 高 | DAIKEN、LIXIL、朝日ウッドテック |
| 施主ブログの実額 | 中 | 見積明細を公開している記事 |
| まとめサイト | 低〜中 | 相場を紹介している記事 |
ハウスメーカー10社を当たってみて驚いたのですが、オプション価格を公式サイトに載せている会社は1社もありませんでした。だから他社の金額は、施主が自分のブログで公開している実額に頼るしかないんです。
その代わり「標準仕様が何か」は各社ともきちんと公開しています。サッシの種類、換気の方式、外壁の素材、断熱等級あたりですね。この記事で標準仕様の話を多めにしているのは、そっちのほうが確実だからです。
年代と坪数で価格は変わる
同じメーカーでも、契約した時期によって金額がかなり違います。
わかりやすいのがセキスイハイムの太陽光です。2019年に完成した方は5kWで100万円(20万円/kW)、2025年の方は7.92kWで260万円(32.8万円/kW)。同じメーカーなのに1.6倍の開きがあります。
一条も例外ではありません。ハニカムシェードの電動化は2019年に10,000円だったものが今は11,000円ですし、ハイドロテクトタイルは坪7,000円→10,000円→13,000円と段階的に上がってきました。
というわけで、この記事の数字も読んでいる時点では変わっているかもしれません。最新の金額は担当の営業さんに聞くのが確実です。
まとめ
- 間接照明は一条が約5万円、他社は20万〜40万円。規格品か造作かの差が大きい
- 防音ドアは一条55,000円に対し建材メーカー定価166,900円〜。ただし遮音性能の表記が違うので同じ製品ではない
- 木目調天井は、他社が材料を買う値段とほぼ同じ金額で施工まで入る
- 全館床暖房を標準にしているのは一条だけ。他社は1畳5万〜10万円の部分施工
- 太陽光は全国平均28.6万円/kWに対し一条は約20万円/kW。ただしローコスト系も同じくらい安い
- 網戸の後付けとテレビアンテナは一条経由だと割高。外で頼んだほうが安い
- トリプルサッシと第一種換気は他社も標準になってきていて、一条だけの強みではない
見積書を見て「オプション高いな」と思ったら、それを他社でやったらいくらかかるかを一度調べてみてください。案外「これは一条で入れておこう」と思えるものが見つかります。逆に外で頼んだほうが安いものもあるので、全部を一条に任せる必要もないですよ。
ろれさんに紹介をお願いする一条工務店の紹介制度についてはこちらの記事にまとめています。
参考にした情報源
一次情報(公式・統計)
- 経済産業省 調達価格等算定委員会 資料(第100回) — 住宅用太陽光の新築案件価格
- 大建工業 音配慮ドア — 防音ドアの定価
- LIXIL 住宅用窓シャッター — 電動・手動の価格差
- 朝日ウッドテック the wall — 木質天井材の㎡単価
- ノーマンジャパン ハニカムエコスクリーン — 電動化の差額
- タマホーム 大安心の家 — 換気システムの標準仕様
- 桧家住宅 Z空調 — 床暖房についての見解
- アイ工務店 N-ees — サッシの標準仕様
施主が公開している実額
- 住友林業のオプション総額 — 間接照明の仕込み工事費
- 積水ハウスの大満足オプション — 木質天井 the wall
- セキスイハイムのオプション一覧 — タイル外壁・トリプルサッシ
- アイ工務店の神オプション20選 — 床暖房の実額
よくある質問
- 一条工務店の間接照明はなぜ安いのですか?
- 一条が自社工場で規格品として量産しているためです。他社は間接照明を入れるとき、天井に段差を作る大工工事、照明器具の手配、電気工事をそれぞれ個別に見積もります。実務者が公開している工程別の内訳では、養生・器具・電気工事・大工工事・内装工事・廃材処分・諸経費で合計16万円という例があります。一条は「間接照明ユニット」という商品として価格が決まっているので、2Pまで27,280円から選べます。ただし造作で自由に形を決められる他社とは、デザインの自由度が違います。
- 一条工務店の防音ドアは他社と比べて安いですか?
- 建材メーカーの定価と比べるとかなり安く見えます。一条の防音ドアは55,000円で、大建工業(DAIKEN)が公式サイトで公開している音配慮ドアの定価は166,900円〜183,200円です。ただし一条の防音ドアの遮音等級(何dB下がるか)は公開されていないため、同じ性能の製品同士を比べたわけではありません。金額だけで判断せず、どのくらい音を下げたいのかを設計士に伝えて確認してください。
- 一条工務店のオプションで逆に高いものはありますか?
- あります。網戸を後から15枚まとめて付けた施主の例では、一条経由が21.3万円、網戸専門業者が12.2万円で、約1.7倍の差がありました。テレビアンテナも一条手配が約12万円に対し、専門業者に直接頼むと約7万円という例があります。どちらも住んでから自分で手配できるものなので、一条に頼まない選択肢があります。
- 他社でも標準になっているオプションはありますか?
- 断熱と換気は他社も標準化が進んでいます。トリプルガラスサッシはアイ工務店が全棟標準、第一種熱交換換気はタマホーム・桧家住宅・ミサワホーム・アイ工務店が標準採用しており、いずれも各社の公式サイトで確認できます。「一条だけが標準で他社は全部オプション」という説明は、少なくともこの2つには当てはまりません。