一条工務店のテレビボード周りで後悔しない10のポイント|配線・下地・高さ
「テレビボードって家具の話でしょ?」と思っていませんか。実は、テレビボード周りは間取り・電気配線・壁の断熱性能にまで影響する、奥の深いテーマです。
しかも、間取りが確定して電気図面まで出来上がった後では、変更がとても大変になります。テレビの位置を変えると、窓・配線・下地が全部やり直しになるからです。だからこそ、間取りを考え始める段階で一緒に決めておく必要があります。
この記事では、一条工務店でテレビボード周りを計画するときに、後悔しないための10のポイントを解説します。
結論:テレビ周りは「間取り段階」で決めきる
先に要点をまとめます。
- テレビは内壁面に置く(外壁面は断熱材が削られる)
- 壁掛けにするなら下地補強を設計段階で必ず入れる
- コンセントと壁掛け金具の干渉に注意する
- テレビ中心の高さは座位の目線から5〜10cm下
- 視聴距離は4Kなら画面の高さ×2〜2.5倍
どれも、引き渡し後では取り返しがつかないものばかりです。順番に見ていきます。
1. 間取り段階:テレビは内壁面に置く
一番最初に決めるべきは「テレビをどの壁に置くか」です。ここでのポイントは、外壁面を避けること。
外壁面にテレビの下地補強を入れると、壁の中の断熱材が削られてしまいます。一条工務店の高断熱がウリなのに、自分で断熱性能を下げてしまうことになるのです。間取りの段階で、テレビを内壁面に配置するのがベストです。
2. 間取り段階:テレビの裏が見えない動線にする
もう一つ、間取りで気をつけたいのが「テレビの裏側が見えない動線」を作ることです。
玄関から入ってすぐテレビの横が見える間取りだと、ケーブル類が丸見えになります。せっかくきれいに配線しても、横から見たら台無しです。テレビの背面・側面が来客の視線に入らないよう、動線を設計しておきましょう。
3. 壁の下地補強:壁掛けなら必須
壁掛けテレビにしたいのに下地補強を入れ忘れ、後から工事が必要になった——これは非常に多い後悔です。
下地補強とは、壁の裏に入れる補強材のことです。石膏ボードだけの壁に重いテレビを固定することはできません。手順としては、テレビのサイズから壁掛け金具の位置を決め、そこから下地を入れる範囲を決めます。下地は設計段階でしか入れられないので、必ず電気図面確定前に決めておきます。下地補強を入れるべき場所の考え方は壁の下地補強ガイドで詳しく解説しています。
4. 設置高さ:座位の目線から5〜10cm下
テレビ中心の高さは、座った状態の目線から5〜10cm下が理想です。
たとえばソファの座面が40cmなら、テレビ中心は床から90〜105cmが目安になります。一度壁掛けすると高さの変更がとても大変なので、設置前に段ボールでテレビの仮位置を作り、実際に座って高さを確認するのがおすすめです。
5. 配線:コンセントと金具の干渉に注意
下地をバッチリ入れても、配線を間違えると台無しになります。
よくある落とし穴が、コンセントを壁掛け金具と同じ高さに設置してしまう事例です。金具のプレートとコンセントが物理的にぶつかって、テレビを取り付けられなくなります。
これを防ぐには、新築時に壁掛け金具の型番まで決めてからコンセント位置を確定するのが理想です。難しければ、コンセントは金具の左右か上下にずらして配置すれば安心です。家全体のコンセント計画は一条工務店のコンセント計画ガイドも参考にしてください。
6. 配線:フロートボード裏にコンセント
フロート(壁付けの浮いた)テレビボードを使うなら、ボードの裏にコンセントを設置するのが基本です。
ボード裏にコンセントがあれば、レコーダーやゲーム機の電源がボード内で完結し、配線がすっきりまとまります。
7. 配線:情報コンセントもボード裏にまとめる
電源だけでなく、情報コンセントも大事です。アンテナ端子とLAN端子も、テレビボードの裏にまとめて設置しておきましょう。後から配線を引き回す必要がなくなります。
8. 配線:テレビとボードの間にカラー配管
配線を一番スッキリさせる技が、テレビと壁付けボードの間にカラー配管(CD管)を仕込むことです。
壁の中にCD管を通し、その中にHDMIケーブルや電源ケーブルを通します。ケーブルが壁の中に隠れるので、壁掛けテレビ周りが配線レスになります。一条工務店には、テレビとボードの間に空配管を2本セットするオプションがあります。
9. 視聴距離:4Kは画面の高さ×2〜2.5倍
下地も配線も完璧でも、テレビとソファの距離を間違えると目が疲れます。
4Kテレビの場合、画面の高さ×1.5倍が推奨視聴距離とされますが、これは画素が見えなくなる最短距離です。実用上は画面の高さ×2〜2.5倍がちょうどよく、長時間見ても疲れにくくなります。間取りでソファとテレビの距離を決めるときの目安にしてください。
10. 照明:テレビ画面への映り込みを避ける
最後は照明です。テレビの正面や斜め上にダウンライトがあると、画面に光が映り込んで見づらくなります。テレビを置く壁の真上に照明を集中させない、調光できる照明にするなど、テレビの位置を決めたうえで照明計画を立てると失敗しません。照明計画全体のポイントは照明計画8つのポイントにまとめています。
まとめ:テレビ周りは打ち合わせ前のチェックリストで
テレビボード周りは、間取り・下地・配線・高さ・視聴距離・照明と、考えるべき要素が多く、しかもどれも後から変更しにくいものばかりです。
打ち合わせに入る前に、この10ポイントをチェックリストとして持ち込めば、「壁掛けにしたかったのに下地がない」「コンセントと金具がぶつかった」といった後悔を防げます。テレビの位置は、間取りを考え始める一番最初の段階で決めておきましょう。
よくある質問
- テレビは外壁面と内壁面どちらに置くべき?
- 内壁面がおすすめです。外壁面にテレビの下地補強を入れると断熱材が削られ、一条工務店の高断熱性能を自分で下げてしまうことになります。間取りの段階でテレビを内壁面に配置するのがベストです。
- 壁掛けテレビの下地補強はいつ決める?
- 間取りと電気図面が確定する前です。下地補強は壁の裏に入れる補強材で、後から入れるには工事が必要になります。テレビのサイズから壁掛け金具の位置を決め、そこから下地の範囲を決める流れで、設計段階に確定させます。
- 壁掛けテレビの最適な高さは?
- テレビ中心の高さを、座った状態の目線から5〜10cm下に置くのが理想です。ソファの座面が40cmなら、テレビ中心は床から90〜105cmが目安です。一度壁掛けすると高さ変更が大変なので、段ボールで仮位置を確認してから決めるのがおすすめです。
- テレビとソファの最適な視聴距離は?
- 4Kテレビの場合、画面の高さ×1.5倍が推奨視聴距離(画素が見えなくなる最短距離)です。実用上は画面の高さ×2〜2.5倍がちょうどよく、目が疲れにくくなります。