「図面のこの部分って、結局何ミリなんだろう」
間取り図を眺めていると、必ずこれにぶつかります。1マスが910mmなのはわかっていても、その脇の中途半端な隙間や通路の幅は、図面のどこにも書かれていないことがほとんどですよね。
かといって、図面に定規を当てて縮尺から割り算するのは、毎回やるにはさすがに面倒です。
そこで、図面の上から長さと面積を測れる無料ツールを作りました。
図面スケール測定ツール(登録不要・無料)
そして一番気になるのは「それ、本当に合ってるの?」というところだと思います。実際に展示場でメジャーを当てて確かめてきました。
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なお筆者(ろれさん)は現在建築中で、まだ入居していません。この記事は住んでみた感想ではなく、打ち合わせ中の図面から自分で寸法を読み取るための道具の話です。
結論:図面で測った654mm、実測は650mmでした
展示場の冷蔵庫置き場で検証しました。
| 測り方 | 結果 |
|---|---|
| 図面の上でツールを使って測った幅 | 654mm |
| 展示場でメジャーを当てて測った幅 | 650mm |
| 差 | 4mm |
しかもこの654mmは、拡大もせずパパッと点を打った結果です。それでこの差に収まりました。
つまり、展示場に足を運ばなくても、営業さんに聞かなくても、家にいながら図面から実寸を確かめられるということです。「この隙間、冷蔵庫入るのかな」を、打ち合わせの合間に自分で判断できます。
このツールでできること
やれることは大きく3つです。
| できること | 操作 |
|---|---|
| 長さを測る | 測りたい場所を2回クリックするだけ |
| 面積を測る | 囲みたい範囲の角をクリックして一周する |
| 金額を試算する | 単価を入れると面積から金額が出る |
面積は平米と坪の両方で表示されます。一条工務店の図面でなくても、寸法が1か所でも書いてあれば測れます。他社の図面でも、手書きの間取りでも同じです。
なぜこのツールを作ったのか
間取りを考えているときの引っかかりは、だいたいいつも同じところでした。
1マス910mmというルールは知っている。でもマス目にきれいに乗らない半端な長さは、結局わからない。図面に定規を当てて、縮尺から割合を出して計算する。この手間が毎回発生します。
自分の打ち合わせ用に作ったものですが、同じところで困っている方は多いはずなので公開しました。
ろれさんに紹介をお願いする使い方は3ステップ
図面は縮小されているので、最初に1か所だけ「本当の長さ」を教えてあげる必要があります。逆に言えば、教えるのはその1回だけです。
ステップ1:図面を読み込む
画像でもPDFでも読み込めます。設計士さんからもらったPDFをそのまま開いても、打ち合わせ中に撮ったスクリーンショットでも構いません。
ステップ2:基準線をなぞって実寸を入れる
寸法が書いてある場所を探して、その両端を2回クリックして線を引きます。そのあと実寸の欄に数字を入力します。
筆者の図面には6029mmの寸法線があったので、そこをなぞって「6029」と入力しました。これで縮尺が決まり、画面上の長さが実寸に変わります。
寸法線が見つからないときは、1マス910mmを基準にしてもかまいません。ただし基準にする距離は長いほうが誤差が出にくいので、長い寸法線があるならそちらを使うのがおすすめです。
ステップ3:測りたい場所をクリックする
あとは自由です。長さを測るモードで筆者の図面の縦を測ると5092mm、横は6635mmと出ました。2本目からはクリックするだけで次々測れます。
面積を測るモードに切り替えると、囲みたい場所の角を順にクリックしていき、最初の点をもう一度クリックすると範囲が閉じて面積が出ます。試しに囲んだ範囲は3.88平米=1.17坪でした。
測ったものは一覧に残り、合計もまとめて出ます。途中でブラウザを閉じても作業内容は自動で残るので、続きからまた測れます。
精度の検証:答えがわかっている場所で確かめる
冷蔵庫の4mm差だけだと、たまたま合っただけかもしれませんよね。そこで、あらかじめ答えがわかっている場所でも試しました。
筆者の家のお風呂は1.25坪タイプを選んでいます。図面上でお風呂の四隅を囲んで測ってみると、表示されたのは4.14平米、坪に直すと1.25坪。選んだタイプの数字とぴったり一致しました。
カタログに書かれている数字と、図面から測った数字が合う。これなら寸法が書かれていない場所の数値も、ある程度は信用して使えます。
測った値をどう扱うか
正直に書いておくと、このツールは1mm単位の正確さを保証するものではありません。手で点を置いて測る仕組みなので、クリックの位置が数ピクセルずれれば結果も変わります。
- 冷蔵庫の4mm差も、拡大せずにざっくり点を打った結果です
- 逆に言えば、拡大して端点を丁寧にクリックすれば精度はもっと上がります
- ずれたと思ったら、測ったものは1つずつ消してやり直せます
使い方としては、目安を掴むための道具と考えるのがちょうどいいと思います。「だいたい65cmくらいか、じゃあこの冷蔵庫は入るな」という判断には十分使えますが、発注の最終確認は図面の寸法線か設計士さんに取ってください。
どんな場面で使えるのか
打ち合わせで実際に使った場面をまとめると、次の5つです。
| 使い道 | 測るもの |
|---|---|
| 家具のサイズ | 冷蔵庫の幅、カップボードとの収まり |
| 通路の幅 | 人がすれ違えるか |
| テレビまでの距離 | ソファからの視聴距離 |
| 照明の間隔 | ダウンライト同士の距離 |
| 外構の金額 | 施工面積から単価で試算する |
家具のサイズは冒頭の冷蔵庫がまさにこれです。カップボードの上に何ミリまでのものが収まるかを、図面の段階で読めます。
通路の幅は、間取りを検討している段階で測っておくと安心です。すれ違えるかどうかは実際に住んでからでは直せません。
テレビまでの距離は、ソファの位置とテレビの位置を決めてから測れば、画面サイズを選ぶ判断材料になります。
照明の間隔は、ダウンライトが等間隔に並んでいるか、離れすぎていないかを確認するのに使えます。
立面図や配置図でも同じように測れます。ただし図面を切り替えたら基準線は引き直してください。図面ごとに縮尺が違うためです。
ろれさんに紹介をお願いする【詳細】面積から外構の金額を試算する
個人的に一番おすすめの使い方がこれです。
外構は施工する面積が大きいので、面積の見積もり違いがそのまま金額の差になって効いてきます。しかも打ち合わせで「コンクリートは1平米あたり1万円くらいです」と単価だけ言われても、自分の家で何平米になるのかがわからないと総額が想像できませんよね。
このツールでは単価の欄に1平米あたりの金額を入れておくと、測った面積からその場で金額が計算されます。
たとえば駐車スペースを囲んで3.88平米と出たなら、単価1万円で38,800円。複数の場所を測れば合計も出るので、外構全体のざっくりした総額が見積もりの前に掴めます。
見積もりが出てから「思ったより高いな」と気づくのと、先に自分で相場感を持っておくのとでは、打ち合わせでの話しやすさが変わります。
図面はどこにも送信されません
読み込んだ図面の処理は、すべてブラウザの中だけで完結します。図面の画像やPDFがサーバーにアップロードされることはありません。自宅の間取りが載った図面を扱うので、ここは作るときに気をつけた点です。
会員登録も不要で、パソコンからでもスマホからでも使えます。打ち合わせの帰り道、スマホで気になった場所を測ることもできます。
まとめ
- 図面上で測った冷蔵庫の幅654mmに対し、展示場での実測は650mm。差は4mmだった
- 使い方は3ステップ。図面を読み込む → 寸法がわかる場所をなぞって実寸を入れる → 測りたい場所をクリックする
- 基準線は図面の寸法線が最適。なければ1マス910mmでもよい
- 長さも面積も測れる。面積は平米と坪の両方で表示され、単価を入れれば金額も出る
- 採用した1.25坪タイプのお風呂を囲むと4.14平米=1.25坪と表示され、カタログの数字と一致した
- 手で点を置く仕組みなので1mm単位の正確さはない。目安として使い、最終確認は図面の寸法線か設計士さんに取る
- 図面はブラウザ内だけで処理され、送信されない。登録不要・無料
「図面のここ何ミリだろう」と思ったとき、その場で自分で確かめられると打ち合わせの解像度が上がります。聞きそびれた場所があったら、帰ってから図面で測ってみてください。
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使ったツール
- 図面スケール測定ツール — この記事で紹介したツール
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- PDF → 画像変換 — 設計士からもらった図面PDFを画像にしたいときに