一条工務店の図面のどこかに、「設計GL BM +◯◯」という数字が書いてあります。この数字、ちゃんと読めていますか?

ろれさんはこれまでの動画で何度も「GLは大事」と話してきました。玄関の階段の1段の高さも、駐車場の勾配も、外構照明やカーポートの高さも、全部この数字を起点に決まるからです。

この記事では、ろれさんの家の図面(設計GL BM+130)と現地の写真を使って、設計GLの読み方と、GLで決まる家まわりの高さを整理します。最後に、設計士さんと一度話し合っておきたい3つのことをまとめました。

設計GLは家まわりの高さを決める起点の数字。ろれさんの家の図面は設計GL BM+130で、基準点から130mm上が家が建つ地面の高さ。GLから階段・駐車場・照明・カーポート・ブロック塀の高さが決まり、コンクリートはさらに上に乗る

この記事の内容は動画でも解説しています(クリックで再生)


結論:設計GLは家まわりの高さの起点

先に要点をまとめます。

ポイント内容
設計GLの意味基準点(BM=±0)から何mm上に、家が建つ地面を作るか。ろれさんの家はBM+130
GLで決まるもの玄関の階段・道路との段差と駐車場の勾配・外構照明・カーポート・ブロック塀の見え方
やっておきたいこと自分の家の数字を確認し、なぜその高さか・その高さで本当にいいかを設計士さんと話す

GLは土の状態の高さです。駐車場などにコンクリートを打つと、その厚みの分だけ地面はさらに上がります。ここを押さえておくと、図面の高さの数字が全部つながって見えてきます。

ろれさんの家の設計GLは「BM+130」

図面の「地盤関連項目」に書いてある

ろれさんの家の図面では、「地盤関連項目」という欄に設計GLが書かれていました。

ろれさんの家の図面の地盤関連項目。設計GLの欄にBM +130と書かれている。残土処理は場内、盛土・擁壁は無

「設計GL BM +130」。BMという基準点の高さを±0として、そこから130mm上に家が建つ地面を作る、という意味です。

基準点(BM)は汚水マンホールの天端

では、その±0の基準点はどこにあるのか。図面をよく見ると、敷地まわりのどこかに「±0」と書かれた場所があります。

ろれさんの家では、汚水マンホール(φ630)の中心天端が「KBM=±0」になっていました。KBMは仮のベンチマークのことで、工事のあいだ動かない物を基準点にして、そこからの高さで敷地の高さを決めていきます。

ろれさんの家の図面の基準点。汚水マンホールφ630の中心天端がKBM=±0と書かれている

現地にも「BM+130 GL」の印がある

現地に行くと、ブロックに「BM+130 GL」と書かれたテープが貼られていました。▲の位置が設計GL、つまり家が建つ地面の高さです。写真の時点では、手前の土はまだこの線より下にあります。

現地のブロックに貼られた「BM+130 GL」のテープ。▲印の位置が設計GLの高さを示している

ろれさんはこの数字について、X でこう書いています。

この部分が家が立つ高さ(土の状態)でコンクリートを引く場合はこの上にさらに高さが増えるイメージです

外構のカーポートなどにも関わってます

設計GL BM+130の読み方の断面図。マンホール天端のBM±0から130mm上が設計GL(土の地面)で、家の基礎はその上に建ち、駐車場のコンクリートはさらにその上に乗る

「BM+200」なら、基準より20cm上ということ?

SNS でも「BM+200 というのは、基準の高さより20cm高く建物が建つということで合っていますか?」という質問を見かけます。

基準点から200mm(20cm)上が、家が建つ地面の高さという意味です。家の床はその地面からさらに上にあります。次の章で、そのつながりを見ていきます。

GLを起点に、家の高さはつながっている

設計GLが分かると、図面に書かれたほかの高さの数字がつながります。ろれさんの家で並べると、こうなります。

ろれさんの家の高さのつながり。BM±0から130mm上が設計GL、GLから634mm上が1階の床(1FL)、1FLから1749mm上が外構照明で、照明は地面から2383mm
高さ基準数字図面のどこに書いてあるか
設計GLBMから+130mm地盤関連項目「設計GL BM +130」
1階の床(1FL)GLから+634mm立面図の右上「設定GL〜1FFL高さ 634」
外構照明1FLから+1749mm電気図面「H=1FL+1749」

外構照明の高さは、電気図面では「1階の床から何mm」で書かれています。これに立面図の634mmを足すと、地面から2383mmという実際の高さがイメージできるようになります。照明の位置やカーポートの屋根の高さを考えるときに、この足し算が効いてきます。

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GLで決まる、家まわりの5つの高さ

GLを起点に決まる高さを、ろれさんの家の数字と一緒に並べました。

GLで決まる家まわりの5つの高さ。玄関の階段は3段で1段約151mm、道路との段差はゼロ、外構照明は地面から2383mm、カーポートは2200ではなく2500、ブロック塀はコンクリート20cmで隠れる所もある
項目GLとの関係ろれさんの家
玄関の階段GL〜床634mm − 框180mm = 454mm を段数で割る3段・1段 約151mm
道路との段差・駐車場の勾配GLと道路の高さの差で決まる道路との段差をゼロにした
外構照明GL〜床634mm + 電気図面の 1FL+1749mm地面から2383mm
カーポート屋根が照明より低いと足元を照らせない2200ではなく2500を選んだ
ブロック塀GLの上にコンクリートを足した分だけ塀が埋まる+20cmほどで隠れる所もある

玄関の階段の1段の高さ

玄関の階段は、地面(GL)から玄関の土間までの高さを、段数で割って1段の高さが決まります。ろれさんの家は、立面図の634mmから框の段差180mmを引いて454mm。これを3段で割って、1段約151mmでした。

外構で地面を上げると、その分だけ一番下の段は低くなります。計算の手順は玄関の階段は1段何cm?図面から高さを計算する方法で詳しく書いています。

道路との段差と駐車場の勾配

家が建つ地面(GL)と道路の高さの差で、道路との段差や、駐車場をどれくらい傾けるかが決まります。

駐車場は、雨水が家の側にたまらないように水勾配をつけて道路側へ流します。GLと道路の高さの差が大きいのに、道路から家までの距離が短いと、勾配が急になります。急すぎる駐車場は、車の腹を擦ったり、雨の日に滑ったりする原因になります(図面チェックポイントの記事でも触れています)。

ろれさんは、設計士さんとGLを決める打ち合わせで、道路と敷地の段差をなくすことにしました。この判断は次の章で書きます。

外構照明とカーポートの高さ

ろれさんの家の外構照明は、地面から2383mmです。高さ2200のカーポートだと照明が屋根より上に来てしまい、足元を照らせません。そこで高さ2500を選びました。詳しくはカーポートの高さは2200と2500どっち?にまとめています。

ここでいう「地面から」は、土の状態のGLからの高さです。カーポートの下にコンクリートを打つと、その厚みの分だけ屋根や照明までの高さは縮みます。

ブロック塀の見え方

GLの上にコンクリートを打つと、敷地の境界に立っているブロック塀は、その分だけ埋まって見えます。

ろれさんの家の場合、「ここが地面なので、これ+20cmとかコンクリート入れるとブロック塀が実質ない状態とかにもできます」というくらい、塀の見え方が変わる場所があります。塀の高さを決めるときも、GLとその上の仕上げの高さをセットで考えておくと、完成してから「思ったより低い」「思ったより高い」となりにくくなります。

GLを高くするか、道路に合わせるか(ろれさんの判断)

GLの高さには、どちらを取っても良い面と悪い面があります。

GLを高くする場合と道路に合わせる場合の比較。高くすると水はけがよいが道路との段差が生まれ駐車場の勾配が急になりやすい。道路に合わせると車で入るときに揺れずステップ材も不要だが、掘る土が増えて残土が出る。ろれさんは道路に合わせた
GLを高くする道路に合わせる
良い面水はけがよくなる車で入るときにガタンと揺れない。乗り入れ用のステップ材が要らない
気になる面道路との段差が生まれる。駐車場の勾配が急になりやすい掘る土が増えて、残土が出る

ろれさんは、車で敷地に入るたびにガタンと揺れるのが嫌で、ホームセンターで売っている乗り入れ用のステップ材も置きたくありませんでした。そこで設計士さんとGLを決める打ち合わせで、道路と敷地の段差をなくす方を選んでいます。そのぶん削る土は増えました。残土をどうしたかは一次外構の記事に書いています。

どちらが正解というものではなく、敷地と暮らし方で変わります。大事なのは、自分の家のGLがどちらの考え方で決まっているのかを知っておくことです。

設計士さんと話したい3つのこと

ここまで読んで、自分の家の設計GLが気になってきた方は、図面を開いて数字を探してみてください。そのうえで、設計士さんと一度この3つを話しておくのがおすすめです。

設計士さんと話したい3つのこと。うちの設計GLは何mmか、なぜその高さにしたか、その高さで本当にいいか。着手承諾(最終承認)の前に話しておく
  1. うちの設計GLは何mm? 図面の「設計GL BM +◯◯」と、±0になっている基準点の場所を確認する
  2. なぜその高さにした? 道路との高さ・水はけ・残土など、その数字になった理由を聞く
  3. その高さで本当にいい? 玄関の階段・駐車場・外構照明・カーポート・ブロック塀に当てはめて考える

話すタイミングは、着手承諾(最終承認)の前です。承認のあとは変更できなくなります。図面に設計GLが書かれた段階で、一度聞いてみてください。数字の意味が分かっていれば、設計士さんの説明もぐっと理解しやすくなります。

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まとめ

  • 図面の「設計GL BM+◯◯」は、基準点(±0)から何mm上に家が建つ地面を作るかを示す数字。ろれさんの家はBM+130
  • GLは土の状態の高さ。コンクリートを打つと、その分だけ地面はさらに上がる
  • 玄関の階段、道路との段差と駐車場の勾配、外構照明、カーポート、ブロック塀の見え方は、どれもGLから測って決まる
  • 自分の家の設計GLを確認し、何mmか・なぜその高さか・その高さで本当にいいかを、着手承諾の前に設計士さんと話しておく

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