カーポートの高さは、2200mm、2500mm、2800mmの3種類が主流です。 背が高いほど値段も上がるので、なんとなく一番安い2200mmを選ぼうとしている方も多いと思います。

筆者(ろれさん)も最初は2200mmで決めかけていました。 ところが図面を測ってみると、外構照明が地面から2383mm。 2200mmのカーポートだと、照明が屋根より183mmも上に出てしまうことがわかりました。

この記事では、カーポートの高さを選ぶ前に図面で確認しておきたい2つの数字と、その数字から2500mmを選んだ理由をまとめます。 あわせて、高さが決まると連動して決まっていくカーポートの位置、EVコンセント、けらば(屋根の横方向の張り出し)、将来の2台目の話も紹介します。

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なお筆者は現在建築中で、まだ入居していません。 この記事は住んでからの使用感ではなく、打ち合わせ中の図面と仕様選びでの判断の話です。


結論:照明の高さと目線の高さを確認してからカーポートの高さを選ぶ

ろれさんの断面図の上に、外構照明2383mm、階段上の目線2058mm、カーポート2200mm・2500mm・2800mmの高さを縦線で並べた比較図。結論は2500mm

カーポートの高さを値段で選ぶ前に、図面で次の2つの数字を確認しておくのがおすすめです。

確認する数字ろれさんの家見るポイント
外構照明の高さ(地面から)2383mmカーポートの屋根より下に来るか
階段の上に立ったときの目線の高さ2058mm屋根が目線のすぐ上に来て圧迫感がないか
選んだカーポートの高さ2500mm上の2つを両方満たす高さ

ちなみに家の屋根の先端は地面から約3000mmあるので、カーポートとぶつかる心配はありませんでした。


2200mmだと外構照明が屋根の183mm上に出てしまう

高さ比較図で外構照明の行をハイライトした画面。照明は地面から2383mmで、2200mmのカーポートだと屋根の183mm上に出る

ろれさんの家に付ける外構照明は、センサー付きのスポットライトです。 役割は、駐車場から玄関までの道を照らすこと。 雰囲気づくりのための照明ではなく、夜に足元を見えるようにするための実用の照明です。

この照明が、地面から2383mmの位置に付きます。 2200mmのカーポートを選ぶと、照明は屋根より183mm上に出てしまいますよね。 そうなると光は屋根にさえぎられ、明るくなるのはカーポートの屋根の上側だけ。 肝心の通路は暗いままです。

足元を照らすために付けた照明が、カーポートのせいで足元を照らせない。 これが一番避けたい失敗です。


階段の上に立つと目線は2058mm、2200mmの屋根は目線のすぐ上に来る

高さ比較図で階段上の目線の行をハイライトした画面。玄関階段375mmと目線1683mmを足して、地面から2058mm

2つ目の数字は、頭上の余裕です。

ろれさんの家は玄関階段の高さが375mmあります。 その上に立ったときの目線は、階段375mmとろれさんの目線の高さ1683mmを足して、地面から2058mmです。

ここに2200mmの屋根が来ると、屋根は目線のわずか142mm上。 玄関から出てすぐ目の前に屋根がある状態になり、かなり圧迫感がありそうでした。

1683mmはろれさん自身の目線なので、ご自身やご家族の身長で計算してみてください。 玄関階段のほか、ウッドデッキやバルコニーなど高さのある場所からカーポートの下に入る動線がある方は、特に確認しておきたい数字です。


カーポートの高さは3種類、価格差は商品しだい

カーポートの主な高さは2200mm、2500mm、2800mmの3種類で、背が高くなるほど値段も上がります。

商品の価格帯1段階上げたときの価格差の目安
20万〜30万円台の一般的な商品約2万円ずつ
リクシル カーポートSCのような高額商品上がり幅がもっと大きい

カーポートSCは1台用でも60万円前後、2台用だと100万円を超える価格帯です。 同じ「高さを1段階上げる」でも、商品によって負担は大きく変わります。 とはいえ、照明が屋根の上に出てしまえば照明代そのものが無駄になるので、高さは値段より先に2つの数字で決めるのがおすすめです。

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自分の図面で外構照明の高さを出す方法

図面から照明の高さを出す手順図。立面図の設定GL〜1FFL高さ634と、電気図面のH=1FL+1749を足して2383mm

外構照明の地面からの高さは、図面の数字を2つ足すだけで出せます。

手順見る図面書いてある数字の例意味
1立面図設定GL〜1FFL高さ 634地面から1階の床までの高さ
2電気図面(外構照明のところ)H=1FL+17491階の床から照明までの高さ
32つを足す634+1749=2383地面から照明までの高さ

電気図面の数字は床が基準なので、そのままだと地面からの高さにはなりません。 立面図の「地面から床まで」を足して、はじめて地面に立ったときの照明の位置がわかります。 634という数字は家ごとに違うので、必ずご自身の図面の数字を使ってください。

照明がカーポートより高かったときの対策は2つ

出てきた数字がカーポートの高さを超えていたら、対策は次の2つです。

  • 照明より高いカーポートを選ぶ
  • 照明の取付位置を下げる

照明打ち合わせとカーポート選びは誰もつなげてくれない

照明の打ち合わせとカーポート選びは、担当も時期も別です。 照明を決めるときにカーポートの話は出てこないので、施主が自分で照らし合わせないと誰も指摘してくれません。 ろれさんも照明の打ち合わせでは何も言われず、照明を下げる案も考えていませんでした。

カーポートを付ける予定の方は、照明の打ち合わせ中にこの足し算をしておくと安心です。


奥行きの短いコンパクトカーポートを選んだ理由

ろれさんが選んだYKK AP プレーンルーフCの商品写真と、2台用から1台用のコンパクトカーポートに変えた経緯のリスト

高さが決まったら、次は商品と位置です。

最初は駐車場のコンクリート全体を囲う2台用のカーポートを考えていました。 ところが金額が高いうえに、屋根を一部カットしないと敷地に収まりません。 そこで1台用に変えたものの、普通の1台用でもやはり長さが足りずカットが必要でした。

最終的に選んだのが、YKK APのコンパクトカーポート「プレーンルーフC」です。

コンパクトカーポートの商品規格表。規格奥行3610/4410mm、規格幅2350/2700mm、屋根高タイプは2200/2500mmの2段階のみ
項目規格ポイント
奥行き3610mm / 4410mm一般的な1台用(5000mm前後)より短く、奥行きのない土地でも収まる
幅2350mm / 2700mm2350mmはドアを開けると屋根からはみ出しやすいので2700mmがおすすめ
高さ約2200mm / 約2500mm2800mmがなく、2段階のみ

ろれさんが選んだのは2700×4410mm、高さ2500mmで、工事費込み298,600円です。 軽自動車しか乗らない方なら十分なサイズで、価格も抑えられます。

照明が2500mmより上だとコンパクトカーポート自体が選べない

注意したいのは高さの選択肢です。 コンパクトカーポートには2800mmがないので、外構照明が2500mmより上にあると、この商品はそもそも候補から外れます。 ろれさんの照明は2383mmだったので、2500mmでぎりぎり収まりました。

照明の高さは、カーポートの高さだけでなく、選べる商品まで左右します。


EVコンセントの位置で後悔していること

敷地の平面図。カーポートは左寄せに配置され、EV充電用のコンセントは右端にある。決める順番は先に位置、充電口が来る側にコンセント

1台用のカーポートは、敷地の左右どちらかに寄せることになります。 ろれさんのカーポートは、家のけらばとつなげたかったので左寄せにしました。 もともとは1台目を右に置く案だったため、EV充電用のコンセントは右端に置いていたんです。

その結果、カーポートは左、コンセントは右。 左に停めた車から充電するには、かなり遠い位置になってしまいました。

しかも最終着手承諾(図面を確定させる手続き)が済んでいるので、今からコンセントは動かせません。

将来2台目のカーポートを右側に建てて、そこに電気自動車を停めれば一応の逃げ道はあります。 ただ、2台目を買う予定は今のところありません。 今の1台を電気自動車に買い替えるなら、コンセントは左にあったほうが良かったのが正直なところです。

EVコンセントは「カーポートの位置」を先に決めてから置く

この経験から言えるのは、決める順番です。

  1. 先にカーポートの位置を決める
  2. そこに停めた車の充電口が来る側にコンセントを置く
  3. カーポートがまだ決まっていないなら、真ん中寄りにしておくとどちらに停めても届きやすい

支柱は玄関と反対側に

位置と一緒に決めておきたいのが、支柱の向きです。 ろれさんが選んだのは柱が片側だけにある片側支持のタイプで、その柱を玄関と反対側に置いています。 玄関側に柱があると、車を降りて玄関へ歩く動線とぶつかってしまうからです。


けらばを伸ばしてカーポートとつなぐ

軒とけらばの呼び分けを示す図。屋根を上から見て、雨が流れ落ちる側の張り出しが軒、その横の屋根が三角に見える側の張り出しがけらば

ここからは家側の話です。 ろれさんはカーポートとつなげるために、屋根の張り出しを長く取っています。 ただし伸ばしたのは「軒」ではなく「けらば」です。

呼び名どこの張り出しかろれさんの家(壁の中心から)
軒雨が流れ落ちる側700mm / 475mm
けらばその横、屋根が三角に見える側875mm

けらばを875mm出して、軒は短めに抑えています。 屋根の出をけらば側に寄せている状態です。 カーポートとつなげて濡れずに室内へ入る動線を作りたかったこと、軒のある方向には出入りする予定がないことが理由です。

敷地の平面図に、けらばの先端を示す青い点線とカーポートの枠を重ねた図。カーポートがけらばのラインにつながっている

けらばを伸ばしたことで、2700×4410mmのカーポートが敷地からはみ出さずにきれいに収まり、軽自動車も余裕を持って停められる配置になりました。 雨の日に傘をささずに車まで行ける計画です。

けらばを伸ばす費用はろれさんの場合36,800円

ろれさんのけらば延長にかかった費用。屋根の変更11,000円、ダミーパネルの調整25,800円、合計36,800円。太陽光パネルを載せているため発生した追加費用

一条工務店の場合、けらばを伸ばす費用はそれほど大きくありません。 屋根材の分で若干上がる可能性はありますが、その程度です。

ろれさんの家は太陽光パネルを載せているので、少し追加費用がかかりました。

内訳金額
屋根の変更11,000円
ダミーパネルの調整25,800円
合計36,800円

カーポートはサイズを1つ上げるだけで金額が上がるので、それに比べれば屋根側で調整するほうが安く済むことが多いと思います。

フラットルーフや張り出しなしだとどうなるか

けらばも軒もないフラットルーフだと、カーポートをつなげる先がありません。 家の壁ギリギリまでカーポートを詰めるか、大きいカーポートを選ぶことになります。

最初の間取り提案では、フラットルーフや張り出しなしのプランが出てくることもあります。 カーポートを付ける予定なら、駐車場まわりのことも考えて屋根の出方を決めておくのがおすすめです。

けらばとカーポートの間は自転車置き場に

ろれさんは軽自動車なので、けらばとカーポートの間に少しスペースが空きます。 ここに自転車2台を縦に並べて置く想定で、図面上でも収まることを確認しました。 サイクルポートは金額が張るので今回は入れず、住んでからどうするか考える予定です。

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将来2台目のカーポートを置けるか

敷地の平面図に、1台目のカーポート(オレンジ)の右側へ2台目のカーポート(青)を重ねたシミュレーション図

将来2台目が必要になったときのことも、先にシミュレーションしてあります。 図面の右側に、1台目とほぼ同じサイズのカーポートがもう1台きれいに収まりました。

迷ったのは、2台目のスペースを今コンクリートで施工するかどうかです。 今コンクリートを敷くと、将来カーポートを建てるときは剥がしてから施工することになり、金額が上がります。

それでも現段階では2台目は不要と判断して、今回はここもコンクリートで施工する予定です。 必要になったときにお金をかけるのも一つの判断だと思っています。 置けることさえわかっていれば、将来の選択肢は残せます。


図面上にカーポートを置いてみるツールの使い方

図面スケール測定ツールの画面と使い方5ステップ。基準点を2点クリック、実寸を入力、どこでも長さを測れる、寸法から置く、置いた枠を編集

ここまでの高さや配置の確認には、ろれさんが作った図面スケール測定ツールを使っています。 無料で使えて、処理はブラウザの中だけで完結するので、図面が外部に送信されることはありません。

ステップ操作
1図面の中で寸法が書いてある2点を基準点としてクリックする
2画面上部の「基準線の実寸」に、その2点の実際の長さを入力する(ろれさんの図面では6029mm)
3図面のどこでも長さを測れるようになる(駐車スペースの幅や敷地の奥行きなど)
4「寸法から置く」でカーポートの実寸を指定し、図面の上に配置する
5置いた枠をクリックして、名前、サイズ、金額、商品ページのURLを保存する

カーポートの商品サイズを調べて図面に置いてみると、敷地に収まるか、どこに寄せることになるかがその場でわかります。 EVコンセントの位置を決める前に、一度試してみてください。 ツールの詳しい使い方は「図面の「ここ何ミリ?」を自分で測る無料ツールを作りました」にまとめています。


まとめ:カーポートの高さ、位置、コンセント、けらばは全部つながっている

まとめリスト。外構照明の高さ、階段の上の目線の高さ、高さで商品が絞られ位置が決まる、位置でEVコンセントの場所が決まる、けらばもセットで考える、将来2台目も今の配置で変わる

カーポートの高さを選ぶ前に、確認する数字は2つです。

  • 外構照明の高さ(立面図の設定GL〜1FFL+電気図面のH=1FL+◯◯)。カーポートの屋根より下に来るようにする
  • 階段などの上に立ったときの目線の高さ。屋根が目線のすぐ上に来ないか確認する

高さが決まると、その先も連動して決まっていきます。

決まる順番内容
高さ選べる商品が絞られる(コンパクトカーポートは2500mmまで)
商品のサイズ敷地の中での位置が決まる
位置EVコンセントを置くべき側が決まる
家側けらばをどこまで伸ばすかをカーポートとセットで考える
将来2台目を置けるかどうかも今の配置で変わる

どれか1つを別々に決めると、あとで食い違いが出やすくなります。 特にコンセントの位置は、最終着手承諾を過ぎると動かせません。 照明の打ち合わせ中に、カーポートまで全部つなげて考えておくのがおすすめです。

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