一条工務店から一次外構の見積を出されたけれど、この金額が高いのか安いのか判断できない。そんな状態の方は多いと思います。

比べる材料がないから困るんですよね。というわけで、我が家の一次外構の見積を、工種別の内訳から各項目の単価まで全部公開します。

結論から言うと、見積は117万円(税込)でした。そしてブロック塀の工事なのに、ブロック本体にかかっていたのは103,600円。全体の約1割だけです。工事が終わって届いた確定の請求書は85.2万円で、その差もこの記事で答え合わせしています。

一条工務店の一次外構の見積総額117万円(1,170,000円・税込)と、そのうちブロック本体は103,600円で全体の約1割という対比

先に断っておくと、この記事では相場との比較をしていません。他の施主さんや他社の金額を持ち出して「高い」「安い」と判断することもしません。あくまで「我が家はこうだった」という一次情報の提供です。

動画でも同じ内容を話しているので、聞き流したい方はこちらからどうぞ。

この記事の内容は動画でも解説しています(クリックで再生)


答え合わせ:見積117万円 → 確定85.2万円

一次外構の工事が終わり、2026年8月25日付で確定の請求書が届きました。金額は852,000円(税込)です。見積の1,170,000円より318,000円少なくなりました。

一次外構の答え合わせ。見積1,170,000円に対して確定の請求は852,000円で、差は318,000円。そのうち302,500円(税抜275,000円)は残土の場外処分がなくなった分、15,500円は請求書が一式表記のため内訳が読めない差
項目見積(2026年5月)確定の請求(2026年8月)
税抜1,063,637円774,546円
消費税106,363円77,454円
税込1,170,000円852,000円

差の318,000円(税込)の中身はこうなります。

差の中身金額(税込)
残土の場外処分がなくなった分(見積の残土場外処分費 22m³ × 12,500円 = 275,000円に消費税)302,500円
請求書からは内訳が読めない差15,500円
計318,000円

差のほとんどは残土です。見積で単独最大の費目だった残土場外処分費275,000円が、請求に乗りませんでした。

もともと畑だった土地なので、掘った土は畑のいい土です。捨てるのはもったいないと思い、土が足りていない近隣の農家さんに声をかけたところ、そちらの農地に運んでもらえることになりました。処分ではなく譲渡なので、処分費がかからなかったわけです。経緯は一次外構で何をするのかに詳しく書いています。

残りの15,500円は、どの項目で動いたのかが分かりません。確定の請求書は「一次外構工事 一式」の1行だけで、項目ごとの金額が書かれていないためです。

ただ、残土の引き取り先が見つかるかどうかは土地と近所の事情しだいです。そもそも残土がほとんど出ない土地も多いので、誰にでも当てはまる節約方法ではありません。見積の段階で「土の行き先に心当たりがある」なら早めに相談してみる、くらいに受け取ってもらえればと思います。

ここから下は、見積117万円の中身を工種ごとに見ていきます。


見積117万円の内訳はこうなっていた

まず全体像から。工事は6つの工種に分かれていました。

一次外構117万円の工種別内訳グラフ。土工事418,040円(約39%)、解体工事174,000円(約16%)、仮設工事165,000円(約16%)、基礎工事107,100円(約10%)、組積工事103,600円(約10%)、諸経費96,774円(約9%)
工種金額割合
土工事418,040円約39%
解体工事174,000円約16%
仮設工事165,000円約16%
基礎工事107,100円約10%
組積工事(ブロックを積む)103,600円約10%
諸経費96,774円約9%
計1,064,514円

一番大きいのは土工事です。ブロックを積む組積工事は、6工種のなかで下から2番目でした。

ブロック塀を作る工事なのに、ブロック本体は約1割。最初に見積を開いたとき、ここが一番意外でした。残りの9割は、土を掘って捨てて、古い土留めを壊して運んで、工事の準備をするための費用です。

我が家の土地の条件(金額の前提)

金額の話をする前に、土地の条件を書いておきます。ここが違うと金額はまったく変わるので、比較するときの前提として見てください。

我が家の土地の条件。もともと畑だった土地で家の前のブロックも壊した、ブロックは隣地との1面だけで長さ18.50m
  • もともと畑だった土地
  • 道路側にあった土留めを解体した
  • ブロックを入れたのは隣の土地との境界1面だけ、長さ18.50m

土を大きく動かす条件が揃っています。全周をぐるっと囲んだわけではなく、必要な1面だけに入れました。道路に面している面と、フェンスが要らない土地に面している面には入れていません。

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【詳細】工種ごとの明細を単価まで

ここから各工種の中身に入ります。見積書に載っている数量と単価をそのまま出しています。

土工事 418,040円 — 最大の費目

土工事418,040円の明細表。掘削費46,200円、残土場外処分費275,000円、重機使用・回送料45,000円、荒整地51,840円
項目数量・単価金額
掘削費22.00m³ × 2,100円46,200円
残土場外処分費22.00m³ × 12,500円275,000円
重機使用・回送料1式45,000円
荒整地(BM-40)108.00m² × 480円51,840円

単独で一番大きいのが残土場外処分費の275,000円です。117万円のうち、土を捨てるだけで27万円が飛んでいます。

「荒整地」は聞き慣れない言葉かもしれませんが、工事のあとに土地の表面をならして平らに整える作業のことです。108m²で単価480円という計算になっています。

掘る2,100円に対して、捨てる12,500円

この見積で一番面白かったのがここです。

掘る費用と捨てる費用の比較。土の量はどちらも22立方メートルで同じだが、掘るのは1立方メートル2,100円、捨てるのは12,500円で約6倍

掘削も残土処分も、扱う土の量は同じ22m³です。ところが単価は掘るのが2,100円/m³、捨てるのが12,500円/m³。約6倍の差があります。

土を掘る作業そのものより、それを運んで処分場に持っていくほうがずっとお金がかかるんですね。運搬距離や処分場の受け入れ費用が乗るので、こうなるようです。

言い換えると、外構費用を左右するのは「どれだけ土が出るか」です。我が家は元が畑で、道路側の土留めも壊したので土がたくさん出ました。土工事が最大費目になったのはそのためです。

なおこの残土場外処分費は、最終的に請求に乗りませんでした。土が足りていない近隣の農家さんに引き取ってもらえたためです(冒頭の答え合わせを参照)。

解体工事 174,000円 — 「概算」表記に注目

解体工事174,000円の明細表。道路境界土留め解体が概算1式で48,000円、発生剤処分・運搬が2式×63,000円で126,000円
項目数量・単価金額
道路境界土留め解体(概算)1式48,000円
発生剤処分・運搬2式 × 63,000円126,000円

土留めというのは、畑の土が道路に流れ出ないように留めていた低いブロックのことです。塀というほどのものではなく、ちょっとした縁石に近いもので、それを撤去しました。

金額よりも見てほしいのが「概算」という表記です。

解体は掘ってみないとどれくらいの量が出るか読めないので、確定の数量で出せません。だから概算になります。つまり、ここは後から金額が動く可能性がある項目ということです。

自分の見積書を開いたとき、概算と書かれた項目がいくつあるかを確認しておくと、後で慌てずに済むと思います。

仮設工事 165,000円 — 減額できる項目がある

仮設工事165,000円の明細表。水盛遣り方24,000円、仮設電気・水55,000円(施主が用意できれば減額)、検査用仮仕切り86,000円
項目仕様金額
水盛遣り方1式24,000円
仮設電気・水施主が用意できれば減額 / 1式55,000円
検査用仮仕切りH90程度 木板+杭 24.9m86,000円

仮設工事は、本工事に入る前の準備にかかる費用です。

「水盛遣り方(みずもりやりかた)」は、工事の基準になる高さと位置を出す作業のことです。ここがずれると全部ずれるので、最初にやる大事な工程になります。

面白いのが仮設電気・水の55,000円で、見積書に「ご付与可能な場合は減項目となります」と書いてあります。施主側で電気と水を用意できるなら、その分は引きますよという意味です。見積書のなかに、交渉の余地が最初から書かれていたわけですね。

基礎工事 + 組積工事 210,700円 — やっとブロック本体

基礎工事と組積工事あわせて210,700円の明細表。ブロックベース85,100円、生コン少量加算22,000円、CB-C120積み(マチダCフラット12)103,600円
工種項目数量・単価金額
基礎ブロックベース(W=250)18.50m × 4,600円85,100円
基礎生コンクリート少量加算1式22,000円
組積CB-C120積み(マチダ Cフラット12)7.40m² × 14,000円103,600円

ブロックを載せる土台が1mあたり4,600円、ブロックを積むのが1m²あたり14,000円でした。

ここで気になったのが「生コンクリート少量加算」の22,000円です。量が少ないのに加算されるのかと思いましたが、これは逆で、量が少ないから割高になるという項目でした。生コンは運搬車の単位で動くので、少ししか使わなくても最低限の費用がかかるんですね。

小規模な工事だと、こういう少量加算が乗ることがあると覚えておくといいと思います。

見積の面積から、実際のブロックの高さが逆算できる

見積の面積からブロックの高さを逆算。7.40m²÷18.50m=40cmでブロック2段分、ただし一部が地中に埋まるため地面から見える高さは約30cm

組積工事の施工面積は7.40m²、ブロックの延長は18.50mでした。7.40 ÷ 18.50 で40cmになります。

我が家のブロックは2段積みなので、40cmという数字と計算が合います。見積書に高さが書いていなくても、面積と延長があれば逆算できるわけですね。

ただし、この40cmがそのまま見える高さではありません。ブロックの一部は地面に埋まるので、実際に地面から出るのは約30cmです。見積書の数字と、完成後に目にする高さは一致しないので、そこは分けて考えてください。

諸経費を足して最終金額へ

最終金額までの積み上げ。諸経費96,774円、6工種の合計1,064,514円、出精値引き-877円、消費税を足して合計1,170,000円
項目金額
6工種の合計1,064,514円
出精値引き-877円
小計1,063,637円
消費税106,363円
合計1,170,000円

「出精値引き(しゅっせいねびき)」は、業者が努力して値引きしますという意味の項目です。ここでは-877円。端数を調整して、税込ぴったり1,170,000円に着地させるための数字ですね。

ちなみに、一条の資金計画書では、一次外構の参考価格が120万円と書かれていました。これは業者の見積ではなく、資金計画の段階で見込まれていた目安の金額です。業者の見積は117万円だったので、資金計画の参考価格からほとんど変わっていません。話が進むうちに金額が膨らむこともなかったので、そこは想定内で着地したという感覚です。工事後の確定の請求は、残土の処分費がなくなって852,000円(税込)になりました。

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なぜこの仕様にしたのか — 3つの判断

金額の話だけだと参考にしづらいと思うので、どう考えてこの仕様にしたのかも書いておきます。

外構で決めた3つの判断。ブロックは最安のものに、フェンスは今つけない、一条の提携業者に依頼

判断1:ブロックは最安グレードを選んだ

採用したのはマチダのCフラット12。厚さ120mmの、装飾のないシンプルなコンクリートブロックです。価格帯としては一番安いグレードになります。

汚れが落ちやすい、汚れがつきにくいといった、もう少し値段の高いブロックもあります。ただ、そちらを選ぶ理由が見つかりませんでした。

理由は3つあります。ブロック本体の値段が上がっても、その分メンテナンス費用が下がるわけではないこと。家の周りのブロックが多少汚れていても、そこまで気にならないだろうと思ったこと。そして、そもそも目立たない場所であること。

初期費用と将来のコストを並べて考えて、高いほうを選ぶ理由がなかったから安いほうにした、という順番です。もし「これに投資したほうが中長期的に安くなる」というブロックがあれば、そちらを選んでいたと思います。

もちろん、道路から見える場所や、デザインを重視したい面なら判断は変わります。見た目にこだわる場所なら化粧ブロックを選ぶ意味は十分にあると思うので、ここは場所ごとに決めるのがよさそうです。

判断2:フェンスは今つけない

冒頭に書いたとおり、この117万円にフェンス代は入っていません。今回はブロックだけです。

ブロックを入れた面には窓がなく、隣は畑で人通りもありません。今すぐ目隠しが必要な状況ではないんですね。

そして一番大きいのが、住んでみないとどんな景色が見えて、どんな問題が起きて、どんなフェンスをつけたくなるかが分からないという点です。今の段階で決め切れないものを無理に決めるより、必要になってから足すほうがいいと考えました。

外構は「とりあえず全部やっておく」で予算が膨らみやすい部分だと思います。判断材料が揃っていないものは先送りする、という選び方もあるという例として読んでもらえたらと思います。

判断3:一条の提携業者に依頼した

一次外構は一条工務店の提携業者にお願いしています。

中間マージンは乗っているだろうと思っています。自分で探せば、もっと安い業者は他にもあるはずです。それでも提携業者にしたのには理由があります。

確認申請をはじめとした行政手続きと、外構工事の連携です。ここがうまく噛み合わないと、家を建てるスケジュール自体に影響が出ます。外構が遅れたせいで着工がずれる、というのは避けたかったんですね。

安さではなく、連携とスケジュールの安心を買ったという判断です。

実際にやってみて良かったのは、細かい相談に乗ってもらえたことでした。残土を近隣の農家さんに引き取ってもらう話も、搬出先の変更として調整してもらえました。一条工務店本体ではなく提携の外構業者さんが担当してくれるので、こういう調整がしやすいのはありがたいところでした。業者さんによる部分はあると思いますが。

まとめ

一次外構費用のまとめ。見積総額1,170,000円、一番大きかったのは土工事418,040円、ブロック本体は103,600円で全体の約1割、金額は土地の条件で大きく変わる
  • 我が家の一次外構の見積は117万円(税込1,170,000円)だった
  • 工事後の確定の請求は85.2万円(税込852,000円)。差の318,000円のうち302,500円は、残土の場外処分がなくなった分
  • 一番大きかったのは土工事の418,040円で、全体の約39%
  • 単独で最大の費目は残土場外処分費の275,000円
  • 掘る単価は2,100円/m³、捨てる単価は12,500円/m³で約6倍の差
  • ブロックを積む組積工事は103,600円。全体の約1割だけ
  • 「概算」表記の項目は後から金額が動く可能性がある
  • 「施主が用意できれば減額」と書かれた項目もある(仮設電気・水 55,000円)
  • 量が少ないと割高になる加算項目もある(生コン少量加算 22,000円)
  • この金額にフェンス本体は含まれていない

金額は土地の条件で大きく変わります。元が畑かどうか、解体するものがあるかどうか、高低差がどれくらいあるか。特に「どれだけ土が出るか」で土工事の金額が変わるので、同じ長さのブロック塀でも総額はぜんぜん違うものになるはずです。

だからこの117万円は相場ではありません。ただ、項目の並びや単価の感覚は共通しているはずなので、自分の見積書を開いて「この項目は何の工事なんだろう」と一つずつ見ていく材料にはなると思います。概算の項目はどれか、減らせそうな項目はないか。それだけでも見積書の読み方が変わってきます。

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一条工務店の紹介制度についてはこちらの記事にまとめています。

外構全体の考え方については外構で損しない3つのポイント、ブロック塀の施工で確認しておきたいことは土止めブロック塀の3つのポイントでそれぞれ書いているので、あわせてどうぞ。

この記事の情報について

  • 見積の金額は、我が家の一次外構の見積書(見積番号22503・令和8年5月8日発行)が根拠です
  • 確定の金額は、工事後に届いた請求書(令和8年8月25日付)が根拠です。請求書は「一次外構工事 一式」の1行のため、項目ごとの確定金額は分かりません
  • 個人情報(施主名・住所・業者名・担当者名・電話番号)は記載していません
  • 相場との比較や、金額の妥当性についての判断はしていません
  • 一次外構のみの金額です。門柱・駐車場土間・フェンス本体などの二次外構は含まれていません
  • 草刈りは別途費用という但し書きが見積書に入っています