【一条工務店】一次外構117万円の見積を全公開|工種別の内訳と単価まで
一条工務店から一次外構の見積を出されたけれど、この金額が高いのか安いのか判断できない。そんな状態の方は多いと思います。
比べる材料がないから困るんですよね。というわけで、我が家の一次外構の見積を、工種別の内訳から各項目の単価まで全部公開します。
結論から言うと、117万円(税込)でした。そしてブロック塀の工事なのに、ブロック本体にかかっていたのは103,600円。全体の約1割だけです。
先に断っておくと、この記事では相場との比較をしていません。他の施主さんや他社の金額を持ち出して「高い」「安い」と判断することもしません。あくまで「我が家はこうだった」という一次情報の提供です。
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結論:117万円の内訳はこうなっていた
まず全体像から。工事は6つの工種に分かれていました。
| 工種 | 金額 | 割合 |
|---|---|---|
| 土工事 | 418,040円 | 約39% |
| 解体工事 | 174,000円 | 約16% |
| 仮設工事 | 165,000円 | 約16% |
| 基礎工事 | 107,100円 | 約10% |
| 組積工事(ブロックを積む) | 103,600円 | 約10% |
| 諸経費 | 96,774円 | 約9% |
| 計 | 1,064,514円 |
一番大きいのは土工事です。ブロックを積む組積工事は、6工種のなかで下から2番目でした。
ブロック塀を作る工事なのに、ブロック本体は約1割。最初に見積を開いたとき、ここが一番意外でした。残りの9割は、土を掘って捨てて、古い土留めを壊して運んで、工事の準備をするための費用です。
我が家の土地の条件(金額の前提)
金額の話をする前に、土地の条件を書いておきます。ここが違うと金額はまったく変わるので、比較するときの前提として見てください。
- もともと畑だった土地
- 道路側にあった土留めを解体した
- ブロックを入れたのは隣の土地との境界1面だけ、長さ18.50m
土を大きく動かす条件が揃っています。全周をぐるっと囲んだわけではなく、必要な1面だけに入れました。道路に面している面と、フェンスが要らない土地に面している面には入れていません。
ろれさんに紹介をお願いする【詳細】工種ごとの明細を単価まで
ここから各工種の中身に入ります。見積書に載っている数量と単価をそのまま出しています。
土工事 418,040円 — 最大の費目
| 項目 | 数量・単価 | 金額 |
|---|---|---|
| 掘削費 | 22.00m³ × 2,100円 | 46,200円 |
| 残土場外処分費 | 22.00m³ × 12,500円 | 275,000円 |
| 重機使用・回送料 | 1式 | 45,000円 |
| 荒整地(BM-40) | 108.00m² × 480円 | 51,840円 |
単独で一番大きいのが残土場外処分費の275,000円です。117万円のうち、土を捨てるだけで27万円が飛んでいます。
「荒整地」は聞き慣れない言葉かもしれませんが、工事のあとに土地の表面をならして平らに整える作業のことです。108m²で単価480円という計算になっています。
掘る2,100円に対して、捨てる12,500円
この見積で一番面白かったのがここです。
掘削も残土処分も、扱う土の量は同じ22m³です。ところが単価は掘るのが2,100円/m³、捨てるのが12,500円/m³。約6倍の差があります。
土を掘る作業そのものより、それを運んで処分場に持っていくほうがずっとお金がかかるんですね。運搬距離や処分場の受け入れ費用が乗るので、こうなるようです。
言い換えると、外構費用を左右するのは「どれだけ土が出るか」です。我が家は元が畑で、道路側の土留めも壊したので土がたくさん出ました。土工事が最大費目になったのはそのためです。
なお我が家は別で畑をやっているので、余った土をそちらに撒く相談をしています。なのでこの残土処分費は、実際にはもう少し下がる見込みです。
解体工事 174,000円 — 「概算」表記に注目
| 項目 | 数量・単価 | 金額 |
|---|---|---|
| 道路境界土留め解体(概算) | 1式 | 48,000円 |
| 発生剤処分・運搬 | 2式 × 63,000円 | 126,000円 |
土留めというのは、畑の土が道路に流れ出ないように留めていた低いブロックのことです。塀というほどのものではなく、ちょっとした縁石に近いもので、それを撤去しました。
金額よりも見てほしいのが「概算」という表記です。
解体は掘ってみないとどれくらいの量が出るか読めないので、確定の数量で出せません。だから概算になります。つまり、ここは後から金額が動く可能性がある項目ということです。
自分の見積書を開いたとき、概算と書かれた項目がいくつあるかを確認しておくと、後で慌てずに済むと思います。
仮設工事 165,000円 — 減額できる項目がある
| 項目 | 仕様 | 金額 |
|---|---|---|
| 水盛遣り方 | 1式 | 24,000円 |
| 仮設電気・水 | 施主が用意できれば減額 / 1式 | 55,000円 |
| 検査用仮仕切り | H90程度 木板+杭 24.9m | 86,000円 |
仮設工事は、本工事に入る前の準備にかかる費用です。
「水盛遣り方(みずもりやりかた)」は、工事の基準になる高さと位置を出す作業のことです。ここがずれると全部ずれるので、最初にやる大事な工程になります。
面白いのが仮設電気・水の55,000円で、見積書に「ご付与可能な場合は減項目となります」と書いてあります。施主側で電気と水を用意できるなら、その分は引きますよという意味です。見積書のなかに、交渉の余地が最初から書かれていたわけですね。
基礎工事 + 組積工事 210,700円 — やっとブロック本体
| 工種 | 項目 | 数量・単価 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 基礎 | ブロックベース(W=250) | 18.50m × 4,600円 | 85,100円 |
| 基礎 | 生コンクリート少量加算 | 1式 | 22,000円 |
| 組積 | CB-C120積み(マチダ Cフラット12) | 7.40m² × 14,000円 | 103,600円 |
ブロックを載せる土台が1mあたり4,600円、ブロックを積むのが1m²あたり14,000円でした。
ここで気になったのが「生コンクリート少量加算」の22,000円です。量が少ないのに加算されるのかと思いましたが、これは逆で、量が少ないから割高になるという項目でした。生コンは運搬車の単位で動くので、少ししか使わなくても最低限の費用がかかるんですね。
小規模な工事だと、こういう少量加算が乗ることがあると覚えておくといいと思います。
見積の面積から、実際のブロックの高さが逆算できる
組積工事の施工面積は7.40m²、ブロックの延長は18.50mでした。7.40 ÷ 18.50 で40cmになります。
我が家のブロックは2段積みなので、40cmという数字と計算が合います。見積書に高さが書いていなくても、面積と延長があれば逆算できるわけですね。
ただし、この40cmがそのまま見える高さではありません。ブロックの一部は地面に埋まるので、実際に地面から出るのは約30cmです。見積書の数字と、完成後に目にする高さは一致しないので、そこは分けて考えてください。
諸経費を足して最終金額へ
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 6工種の合計 | 1,064,514円 |
| 出精値引き | -877円 |
| 小計 | 1,063,637円 |
| 消費税 | 106,363円 |
| 合計 | 1,170,000円 |
「出精値引き(しゅっせいねびき)」は、業者が努力して値引きしますという意味の項目です。ここでは-877円。端数を調整して、税込ぴったり1,170,000円に着地させるための数字ですね。
ちなみに最初に提示された見積は120万円でした。最終的に117万円なので、ほとんど変わっていません。話が進むうちに金額が膨らむこともなかったので、そこは想定内で着地したという感覚です。
ろれさんに紹介をお願いするなぜこの仕様にしたのか — 3つの判断
金額の話だけだと参考にしづらいと思うので、どう考えてこの仕様にしたのかも書いておきます。
判断1:ブロックは最安グレードを選んだ
採用したのはマチダのCフラット12。厚さ120mmの、装飾のないシンプルなコンクリートブロックです。価格帯としては一番安いグレードになります。
汚れが落ちやすい、汚れがつきにくいといった、もう少し値段の高いブロックもあります。ただ、そちらを選ぶ理由が見つかりませんでした。
理由は3つあります。ブロック本体の値段が上がっても、その分メンテナンス費用が下がるわけではないこと。家の周りのブロックが多少汚れていても、そこまで気にならないだろうと思ったこと。そして、そもそも目立たない場所であること。
初期費用と将来のコストを並べて考えて、高いほうを選ぶ理由がなかったから安いほうにした、という順番です。もし「これに投資したほうが中長期的に安くなる」というブロックがあれば、そちらを選んでいたと思います。
もちろん、道路から見える場所や、デザインを重視したい面なら判断は変わります。見た目にこだわる場所なら化粧ブロックを選ぶ意味は十分にあると思うので、ここは場所ごとに決めるのがよさそうです。
判断2:フェンスは今つけない
冒頭に書いたとおり、この117万円にフェンス代は入っていません。今回はブロックだけです。
ブロックを入れた面には窓がなく、隣は畑で人通りもありません。今すぐ目隠しが必要な状況ではないんですね。
そして一番大きいのが、住んでみないとどんな景色が見えて、どんな問題が起きて、どんなフェンスをつけたくなるかが分からないという点です。今の段階で決め切れないものを無理に決めるより、必要になってから足すほうがいいと考えました。
外構は「とりあえず全部やっておく」で予算が膨らみやすい部分だと思います。判断材料が揃っていないものは先送りする、という選び方もあるという例として読んでもらえたらと思います。
判断3:一条の提携業者に依頼した
一次外構は一条工務店の提携業者にお願いしています。
中間マージンは乗っているだろうと思っています。自分で探せば、もっと安い業者は他にもあるはずです。それでも提携業者にしたのには理由があります。
確認申請をはじめとした行政手続きと、外構工事の連携です。ここがうまく噛み合わないと、家を建てるスケジュール自体に影響が出ます。外構が遅れたせいで着工がずれる、というのは避けたかったんですね。
安さではなく、連携とスケジュールの安心を買ったという判断です。
実際にやってみて良かったのは、細かい相談に乗ってもらえたことでした。残土を自分の畑に撒きたいという話も聞いてもらえています。一条工務店本体ではなく提携の外構業者さんが担当してくれるので、こういう調整がしやすいのはありがたいところでした。業者さんによる部分はあると思いますが。
まとめ
- 我が家の一次外構の見積は117万円(税込1,170,000円)だった
- 一番大きかったのは土工事の418,040円で、全体の約39%
- 単独で最大の費目は残土場外処分費の275,000円
- 掘る単価は2,100円/m³、捨てる単価は12,500円/m³で約6倍の差
- ブロックを積む組積工事は103,600円。全体の約1割だけ
- 「概算」表記の項目は後から金額が動く可能性がある
- 「施主が用意できれば減額」と書かれた項目もある(仮設電気・水 55,000円)
- 量が少ないと割高になる加算項目もある(生コン少量加算 22,000円)
- この金額にフェンス本体は含まれていない
金額は土地の条件で大きく変わります。元が畑かどうか、解体するものがあるかどうか、高低差がどれくらいあるか。特に「どれだけ土が出るか」で土工事の金額が変わるので、同じ長さのブロック塀でも総額はぜんぜん違うものになるはずです。
だからこの117万円は相場ではありません。ただ、項目の並びや単価の感覚は共通しているはずなので、自分の見積書を開いて「この項目は何の工事なんだろう」と一つずつ見ていく材料にはなると思います。概算の項目はどれか、減らせそうな項目はないか。それだけでも見積書の読み方が変わってきます。
ろれさんに紹介をお願いする一条工務店の紹介制度についてはこちらの記事にまとめています。
外構全体の考え方については外構で損しない3つのポイント、ブロック塀の施工で確認しておきたいことは土止めブロック塀の3つのポイントでそれぞれ書いているので、あわせてどうぞ。
この記事の情報について
- 金額はすべて、我が家の一次外構の見積書(見積番号22503・令和8年5月8日発行)が根拠です
- 個人情報(施主名・住所・業者名・担当者名・電話番号)は記載していません
- 相場との比較や、金額の妥当性についての判断はしていません
- 一次外構のみの金額です。門柱・駐車場土間・フェンス本体などの二次外構は含まれていません
- 草刈りは別途費用という但し書きが見積書に入っています
よくある質問
- 一条工務店の一次外構はいくらかかりましたか?
- 我が家の場合は117万円(税込1,170,000円)でした。内訳は土工事418,040円、解体工事174,000円、仮設工事165,000円、基礎工事107,100円、組積工事103,600円、諸経費96,774円です。ただし土地の条件で金額は大きく変わるので、相場ではなく一例として見てください。
- 外構費用でブロック塀の材料代はどのくらいの割合ですか?
- 我が家ではブロックを積む組積工事が103,600円で、117万円のうち約1割でした。一番大きかったのは土工事の418,040円で全体の約39%です。ブロック塀の工事でも、費用の大半はブロック本体以外にかかっていました。
- 残土処分費はなぜ高いのですか?
- 我が家の見積では、土を掘る掘削費が1立方メートルあたり2,100円だったのに対し、掘った土を場外に捨てる残土場外処分費は1立方メートルあたり12,500円でした。同じ22立方メートルでも約6倍の差があり、金額は46,200円と275,000円になっています。掘る作業より運搬と処分のほうが費用がかかる構造です。
- 外構の見積書で「概算」と書かれた項目は何ですか?
- 後から金額が動く可能性がある項目です。我が家では道路境界の土留め解体が「概算」表記でした。解体は掘ってみないと量が読めないため、確定した数量で出せないという事情があります。見積書を見るときは、概算表記の項目がいくつあるか確認しておくと安心です。
- 一次外構と二次外構の違いは何ですか?
- 一次外構は建物の建築に関わる範囲の外構工事で、土工事・整地・ブロック塀・仮設などが含まれます。二次外構は門柱・駐車場土間・フェンス本体・植栽など、住み始めてからの生活に関わる部分です。この記事の117万円は一次外構のみの金額で、二次外構は含まれていません。