一条工務店で家を建てると、引き渡しのあと何年まで無料で直してもらえるのか。
契約前にも打ち合わせ中にも、私がずっと気にしていたことです。食洗機やIH、給湯器のような設備は、壊れれば数万円から十数万円の修理費がかかりますよね。
その答えが2026年7月に変わりました。一条工務店から、オーナー向けに保証の改定を知らせるお知らせが届いたんです。
結論:2年・5年だった保証が、引き渡しから10年に
お知らせの要点は3つです。
| 何が | どう変わった |
|---|---|
| 保証の年数 | 設備・内装・外装の短期保証が、2年・5年から「お引き渡しから10年」に |
| 対象になる家 | これから建てる家だけでなく、すでに住んでいる家も対象 |
| 注意点 | 改定前に保証が切れて有償で直した費用は返金されない |
対象は全22項目です。キッチン、お風呂、トイレ、給湯器、床暖房といった毎日使う設備は、5年だった保証が10年になりました。
私は2027年2月に引き渡しを受ける予定の施主で、まだ住んでいません。この記事は、届いたお知らせを読み込んで、これから住む立場で何が変わるかを整理したものです。
なお、2026年10月2日時点で一条の公式サイトにはこの改定が載っていません。内容はすべてオーナー向けのお知らせによるものです。
すでに住んでいる家もさかのぼって10年になる
今回いちばん大きいのは、これから建てる家だけの話ではないことです。
お知らせには「既にお住まいいただいているオーナー様も新しい保証に準じてお引き渡しから10年間は無償でご対応いたします」と書かれています。引き渡しから10年以内の家なら、すでに保証が切れていた設備も、また無償で直してもらえるようになりました。
たとえば引き渡しから6年目の家を考えてみます。
建具のように2年だった項目は、本来なら4年前に保証が切れていました。改定後は、10年目までに壊れれば無償の対象です。食洗機のように5年だった設備も、去年切れた保証が10年目まで戻ってきます。
一方で、保証が切れていた間に自分でお金を払って直した分は戻ってきません。お知らせにも「2026年7月1日時点で既に短期保証が終了し過去に有償で対応した工事費用は返金されません」とはっきり書かれています。
何が10年になって、何が変わらないか
10年になる項目は、大きく2つのグループに分かれます。
| グループ | 改定前 → 改定後 | 代表的なもの |
|---|---|---|
| 住宅設備 | 5年 → 10年 | キッチン機器、システムバス、トイレ、給湯器、床暖房、全館さらぽか空調 |
| 内装・外装 | 2年 → 10年 | 建具、カップボードなどの収納、屋根、外壁タイル、玄関ドア本体 |
| 変わらない・例外 | そのまま/1年 → 5年 | 太陽光・蓄電池・ロスガード90、電子錠、外壁サイディング、床・階段 |
対象は「一条工務店グループで生産しているオリジナル製品、及びメーカー設備」です。一条の工場で作っている収納や建具だけでなく、食洗機や給湯器のような他メーカーの設備も含まれます。
一方で、全部が10年になったわけではありません。玄関ドアの電子錠は1年から5年への延長で、外壁のサイディングと床・階段は2年のままです。家全体が一律10年になったと思い込まないように、ここは押さえておきたいところです。
ろれさんに紹介をお願いするこれから住む施主として、10年になって何が変わるか
ここからは私のケースを例に、引き渡し前の施主にとっての意味を考えてみます。
我が家の引き渡しは2027年2月の予定です。改定前の保証なら、2年の項目は2029年、5年の設備は2032年で保証が切れていました。改定後は、どちらも2037年まで続きます。
修理費を自分で持つ期間が短くなる
家の設備は、住み始めてから数年たって不具合が出ることもあります。5年保証だと、6年目から10年目に壊れた分は自分で直すことになります。この5年分が、今回まるごと保証の中に入りました。
我が家はカップボードを採用しています。カップボードは「オリジナル収納、家具」に入るので、2年だった保証が10年になります。扉や引き出しは毎日開け閉めするものなので、8年分のびたのは素直に心強いです。
長く使う設備ほど恩恵が大きい
給湯器、床暖房の熱源機、全館さらぽか空調のように、一度入れたら10年以上使い続ける設備ほど、5年から10年への延長は効いてきます。
これから仕様を決める方は、保証が10年になったことで「壊れたときの修理費が心配だから、この設備はやめておこう」という迷いが一つ減るかもしれません。
検討中の人が保証を比べるときに見るポイント
一条を他のハウスメーカーと比べている方に向けて、今回のお知らせから分かる「保証を比べるときに見るところ」をまとめます。
家の保証は2階建てで、今回変わったのは下の段
家の保証は、大きく長期保証と短期保証の2つに分かれます。
| 種類 | 対象 | 一条の年数 |
|---|---|---|
| 長期保証 | 建物を支える構造、雨漏りを防ぐ部分 | 構造は最長30年、防水は初期15年(公式サイト) |
| 短期保証 | 設備・内装・外装 | 2年・5年 → 10年(今回の改定) |
長期保証の対象は、法律で10年の責任が決まっている部分です。一方で設備や内装の短期保証には法律の決まりがなく、年数も範囲も会社ごとに違います。今回の10年は、法律の義務ではなく一条が自分で決めた約束です。
法律で守られる範囲と会社の約束の違いは、ハウスメーカーの保証を比較した記事で詳しく整理しています。
比べるときに確認したい4つのこと
保証の年数だけを並べても、中身の違いは見えません。今回のお知らせを読んで、比べるときに見ておきたいと感じたのは次の4つです。
- いつから数えるか。今回の10年は「お引き渡し日から」です
- どこまでが対象か。同じ外壁でも、タイルは10年、サイディングは2年のままです
- どんなときに対象外になるか。お知らせには「使用方法の誤りによる故障等、保証対象外となる場合もございます」とあります
- 法律の裏付けがあるか。設備の保証は、どの会社でも会社の約束です
22項目の詳細:設備は5年から10年に
お知らせの「改定後の保証内容」一覧表を、グループごとに見ていきます。まずは住宅設備です。
| 保証対象 | 中身 | 改定前 | 改定後 |
|---|---|---|---|
| システムキッチン | コンロ(IH・ガス)、食洗器、レンジフード、オーブン | 5年 | 10年 |
| システムキッチン | 水栓、浄水器、整水器 | 5年 | 10年 |
| 洗面化粧台 | 曇り止めヒーター、排水ボタン、照明接続部、水栓 | 5年 | 10年 |
| 洗面化粧台 | 洗面化粧台本体 | 5年 | 10年 |
| システムバス | 浴室換気乾燥機、リモコン、ミストシャワー、照明接続部 | 5年 | 10年 |
| システムバス | サーモスタット混合水栓、排水ボタン | 5年 | 10年 |
| システムバス | 浴槽、壁、天井、ミラー | 5年 | 10年 |
| トイレ | 便座、リモコン、手洗い水栓 | 5年 | 10年 |
| 床暖房・床冷房システム | 電気ヒートポンプ式熱源機、付属エアコン | 5年 | 10年 |
| 床暖房・床冷房システム | サーキュレーター | 5年 | 10年 |
| 給湯器、ガス設備、灯油設備 | 本体、リモコン | 5年 | 10年 |
| 24時間換気システム | デシカント換気システム(全館さらぽか空調) | 5年 | 10年 |
| エアコン(オプション設定品) | エアコン本体、室外機、リモコン | 5年 | 10年 |
| 電気設備、情報設備 | 照明器具、配線、コンセント、スイッチ、分電盤、火災報知器、インターホン、エアイー | 5年 | 10年 |
キッチン、お風呂、トイレ、空調、電気設備まで、毎日使う設備の多くが10年になりました。
22項目の詳細:内装・外装は2年から10年に
続いて、2年だった内装・外装です。延びた幅は8年で、設備よりも大きくなっています。
| 保証対象 | 中身 | 改定前 | 改定後 |
|---|---|---|---|
| システムキッチン | キッチン本体、カウンター | 2年 | 10年 |
| 建具 | 建具、ソフトクロージング(建付け調整除く) | 2年 | 10年 |
| オリジナル収納、家具 | クローゼット、シューズボックス、ニッチ、トイレ収納、カップボード(家電収納タイプ含む)、自在棚、フリーカウンター等 | 2年 | 10年 |
| オリジナル造作材 | 巾木、廻り縁、胴差帯、手摺等 | 2年 | 10年 |
| 外壁 | タイル | 2年 | 10年 |
| 屋根 | 屋根葺き材、雪止め金具 | 2年 | 10年 |
| バルコニー | タイル、WPC、手摺 | 2年 | 10年 |
| 玄関ドア(三協立山・DANJU) | 製品本体(建付け調整除く) | 2年 | 10年 |
| オリジナル外部部材 | 板金、外壁装飾材、庇、タープリング、飾りモール等 | 2年 | 10年 |
建具と玄関ドアには「建付け調整除く」と書かれています。ドアの閉まりが悪くなったときの調整は、10年保証の対象から外れているということです。
このほか一覧表には、ハニカムシェード(ファブリック・可動部)、網戸と防犯アラーム(親機・子機)、ウッドデッキのWPCも載っていて、いずれも改定後は10年です。
ろれさんに紹介をお願いする10年にならないもの
10年にならない項目は、3つに分けられます。
| 区分 | 保証対象 | 年数 |
|---|---|---|
| もともと長い(改定無し) | オリジナル太陽光パネル | 10年 |
| もともと長い(改定無し) | パワーコンディショナー | 10年 |
| もともと長い(改定無し) | オリジナル蓄電池 | 15年 |
| もともと長い(改定無し) | セントラル換気システム(ロスガード90) | 10年 |
| 延びるが10年ではない | 玄関ドアの電子錠 | 1年 → 5年 |
| 2年のまま(改定無し) | 外壁のサイディング、外塗 | 2年 |
| 2年のまま(改定無し) | 床・階段 | 2年 |
太陽光や蓄電池は、もともと10年・15年の保証があったので変わっていません。気をつけたいのは電子錠と、2年のままの外壁サイディング・床・階段です。
外壁タイルを選んだ家とサイディングを選んだ家で、外壁の保証年数が違うことになります。外壁の仕様を迷っている方は、比べる材料の一つにしてもよさそうです。
【詳細】お知らせの注意書きと確認のしかた
最後に、お知らせの小さな文字で書かれている注意書きと、自分の家の対象を確かめる方法です。
お知らせに書かれている注意書き
| 注意書き | 意味 |
|---|---|
| 一条工務店グループで生産しているオリジナル製品、及びメーカー設備が対象 | 一条オリジナルの製品と、他メーカーの設備の両方が対象 |
| 対象設備の詳細は営業担当者にお問合せください | 自分の家の設備が対象かは担当者に確認する |
| 使用方法の誤りによる故障等、保証対象外となる場合もございます | 使い方が原因の故障は、10年以内でも有償になることがある |
| 2026年7月1日時点で既に短期保証が終了し過去に有償で対応した工事費用は返金されません | 改定前に払った修理費は戻らない |
一覧表で年数を載せていない項目
お知らせの一覧表には、内壁(クロス・タイル)、ウッドデッキの木部、樹脂サッシ、給水・給湯・排水(配管・水栓、浄化槽)も載っています。
この部分は表の印刷で行と年数の位置がずれていて、どの年数がどの行のものか確定できません。そのため、この記事ではこれらの改定前・改定後の年数を載せていません。気になる方は営業担当に確認してください。
公式サイトには2026年10月時点で未掲載
2026年10月2日時点で、一条の公式サイトのアフターサポートページには「短期保証は商品によって保証期間が異なります」とあるだけで、今回の改定の案内はありません。ニュース一覧にも保証に関する記事は出ていません。
改定前に書かれたWeb記事には、短期保証を2年・5年とする説明が残っています。年数を調べるときは、記事が書かれた時期に気をつけてください。
同じお知らせに載っていた紹介キャンペーン
お知らせの下半分には、オーナーが家族や友人を紹介するキャンペーンも載っていました。紹介したオーナーには「iポイント100,000pt」、紹介された家族・友人には「35万円相当カップボード」と書かれています。
35万円相当という金額は、紹介制度で無料になるオプションの上限と同じです。紹介制度は展示場に行く前に申し込まないと使えないなど、条件があります。選べるオプションや申し込みのタイミングは一条工務店の紹介制度の記事にまとめています。
まとめ
- 2026年7月から、一条工務店の設備・内装・外装の短期保証が、2年・5年から「お引き渡しから10年」になった
- すでに住んでいる家もさかのぼって対象。ただし改定前に有償で直した費用は返金されない
- 電子錠は5年、外壁サイディングと床・階段は2年のまま。太陽光・蓄電池・ロスガード90はもともとの年数のまま
- 2026年10月時点では公式サイトに未掲載。自分の家の対象は営業担当に確認する
引き渡し前の私にとっては、住み始めてから10年間、設備の修理費をあまり心配しなくてよくなったのが一番の変化です。これから一条で建てる方も、仕様を選ぶときの安心材料の一つになると思います。
一条工務店を検討している方は、展示場に行く前に紹介制度を使うと最大35万円相当のオプションが無料になります。保証が10年になった家づくりを、特典つきで始めてみてください。
ろれさんに紹介をお願いする参考にした一次情報
- 一条工務店「オーナーの皆様へ大切なお知らせ」(2026年7月、オーナー向け配布物。2026年7月9日受領)
- 一条工務店「改定後の保証内容」一覧表(同上)
- 一条工務店 アフターサポート(2026年10月2日確認。改定の掲載なし)
- 一条工務店 ニュース&トピックス(2026年10月2日確認。保証に関する記事なし)