「一条工務店 アフター 悪い」で検索すると、不満の声がいくつも出てきます。一方で「アプリで写真を送ったら当日に対応してもらえた」という声もあって、どちらを信じればいいのか迷いますよね。

同じ会社で評価が割れるのには、理由があります。保証の仕組み、修理の流れ、会社の規模という3つに分けて見ていくと、不満がどこから出てくるのかが整理できます。

先にお断りしておくと、ろれさんは2027年2月に引き渡しを受ける予定の施主で、まだ住んでいません。アフター対応を受けた経験はありません。この記事は、一条から届いた保証改定のお知らせ(2026年7月)、一条の公式サイト、家づくり辞典に集めた施主の声をもとに、仕組みを整理したものです。対応が良い・悪いの判定はせず、評価が割れる理由を説明する立場で書きます。

アフターの不満は3つ。保証が切れたあとの修理が有償は2026年7月の改定で解消、修理の多くが一条経由で待つことがあるのは変わらない、拠点・担当・地域で対応に差が出るのは変わらない

結論:不満の原因は3つ。10年化で解消したのは1つ目だけ

不満の原因2026年7月の改定で根拠
保証が切れたあとの修理が有償になる大きく解消。設備・内装・外装の短期保証22項目が2年・5年から「お引き渡しから10年」に。すでに住んでいる家も対象一条のオーナー向けお知らせ
修理の多くが一条経由になり、待つことがある変わらない公式の説明(住まいの約80%を自社グループ工場で生産)
拠点・担当・地域で対応に差が出る変わらない年18,631棟・約510拠点(公式・ギネス世界記録)

保証10年化のあとも残る注意点は3つです。

  1. 修理を待つ時間は短くならない。連絡先を複数知っておく
  2. 10年にならない項目と、保証の対象外がある
  3. 11年目以降の修理費と、長期保証の条件

10年に延びた22項目の全表は、保証10年延長の記事にまとめています。この記事では、アフターの不満という切り口から整理し直します。

施主の声を集めると、評価は割れている

家づくり辞典(library.roresan.com)には、一条の施主が発信している家づくりの声を集めています。そのうち、アフター対応に触れたものが26件ありました(YouTube 21本から抽出、2026年10月3日時点)。4つに分けると、こうなります。

家づくり辞典に集めた施主の声26件の分類。対応してもらえた・早かったが10件、依頼方法・不具合の記録が10件、時間がかかった・判断待ちが3件、対象外・地域差・原因が別が3件。無作為の調査ではない
分類件数声の例(要約)
対応してもらえた・早かった10アプリで写真を送ったら当日対応だった/ウッドデッキの反りが無償交換になった
依頼方法・不具合の記録10依頼はi-サポアプリから24時間、写真を添付できる/入居1年半で依頼が15回、電気製品の故障が多く構造の不具合はなかった
時間がかかった・判断待ち3部品の取り寄せに約1ヶ月かかった(ロスガード)/事例が少ない不具合で本社の判断待ちになった
対象外・地域差・原因が別3フランチャイズ(別会社)エリアは対応に地域差があるという指摘/トイレの逆流の原因が自治体側の排水能力だった

この26件は、役立つ情報として集めたものであって、無作為の調査ではありません。声の数だけで「アフターは良い」とも「悪い」とも言えません。読み取れるのは、不満だけでなく対応してもらえた声もあって、評価が割れているということまでです。

不満が出る3つの仕組み

1. 保証が切れたあとの修理は有償だった(10年化で大きく変わった)

家の保証は、長期保証と短期保証の2階建てです。長期保証は構造が最長30年、防水が初期15年です(一条の公式サイト)。キッチンや給湯器、建具、屋根材などの設備・内装・外装は、短期保証に入ります。

家の保証の2階建て構造。上の段は長期保証で構造最長30年・防水初期15年、下の段は短期保証で設備・内装・外装が2年・5年から10年に延長

改定前の短期保証は、2年と5年でした。キッチン機器・給湯器・床暖房などは5年、建具・収納・屋根などは2年でした。6年目以降に設備が壊れると、修理は自費になっていました。「保証が切れたら一気に有償になる」という不満の中心は、ここだと考えられます。

2026年7月から、この22項目が「お引き渡しから10年」になりました。すでに住んでいる家も、引き渡しから10年以内なら対象です。改定前に有償で直した費用は返金されません。

なお、この改定は2026年10月2日時点で一条の公式サイトに載っておらず、オーナー向けのお知らせで案内されています。ネットの口コミや記事のうち2026年7月より前に書かれたものは、設備保証を2年・5年として不満を書いている可能性があります。読むときは、書かれた時期を確かめてみてください。

2. 修理の多くが一条経由になる(変わらない)

一条は、住まいの約80%を自社グループの工場で生産していると公式サイトで説明しています(フィリピン工場の記事)。保証改定のお知らせも、対象を「一条工務店グループで生産しているオリジナル製品、及びメーカー設備」としています。

オリジナル製品は、家電量販店で代わりを買いにくい品です。修理も部品も、一条を通すことになります。依頼の窓口は、24時間受付のアフターサポートセンターと、オーナー専用アプリの「i-サポ」です(公式)。

施主の声には、部品の取り寄せに約1ヶ月かかった例がありました。これは1つの例で、必ず1ヶ月かかるという意味ではありません。ただ、一条経由になる仕組みである以上、待ち時間が出る場面はあり得ます。

3. 規模が大きく、拠点・担当・地域で差が出やすい(変わらない)

一条の販売棟数は、2024年に18,631棟でした(ギネス世界記録に認定)。全国に約510の拠点があり、従業員は約7,600名です(2026年3月31日現在、公式の会社概要)。詳しい内訳は規模を分解した記事にあります。

さらに、一部の県ではグループの別法人が営業を担当しています。たとえば岩手県の一部の展示場は、グループ会社の一条工務店仙台が担当しています(岩手県の記事)。施主の声にも、別会社のエリアは対応に地域差があるという指摘がありました。

修理が一条経由になる仕組み。住まいの約80%を自社グループ工場で生産、オリジナル製品は市販品で代えにくい、依頼はi-サポとアフターサポートセンター、部品の取り寄せに約1ヶ月かかった例。規模は年18,631棟、約510拠点、約7,600名

窓口・担当・エリアが違えば、体験も分かれます。

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保証10年化のあとも残る3つの注意点

注意点1. 修理を待つ時間は短くならない

保証が延びたのは、無償で直してもらえる期間です。修理の早さが変わったわけではありません。

連絡先は複数控えておきましょう。

  • i-サポ(オーナー専用アプリ)
  • アフターサポートセンター(24時間受付)
  • 本部の「一条工務店なんでも相談室」(公式フォーム)

なんでも相談室は、展示場ではなく本部に直接届く相談窓口です。担当変更の相談もできます(営業の返信が遅いときの記事)。

注意点2. 10年にならない項目と、保証の対象外がある

「全部が10年になった」わけではありません。

10年にならないもの。もともと長い保証は太陽光パネル10年、パワコン10年、蓄電池15年、ロスガード90 10年。玄関ドアの電子錠は1年から5年。外壁のサイディング・外塗と床・階段は2年のまま
  • 玄関ドアの電子錠は1年から5年への延長です
  • 外壁のサイディング・外塗と、床・階段は2年のままです
  • 太陽光パネル・パワコン・ロスガード90は10年、蓄電池は15年で、もともとの年数のままです

お知らせの一覧表では、建具・玄関ドア本体・樹脂サッシに「建付け調整除く」という表記があります。ドアの閉まりが悪くなったときの調整は、10年保証の対象から外れています。

お知らせには「使用方法の誤りによる故障等、保証対象外となる場合もございます」とも書かれています。自分の家のどの設備が対象かは、営業担当に確認するよう案内されています。

注意点3. 11年目以降の修理費と、長期保証の条件

10年を過ぎた設備の修理・交換は、自費に戻ります。オリジナル製品は、交換も一条経由になります。

長期保証を30年まで延ばすには、一条が必要と判断した場合に、15年目の点検で防水の有償補修工事を受けることが条件です。金額は公式には公表されていません。点検の時期は、10年目・15年目・20年目です。費用の全体像は、メンテナンス費用の記事にまとめています。

ろれさんが契約〜打ち合わせで考えたこと

ここからは、アフターを気にして考えたことを書きます。

ろれさんの家の保証は2037年まで

引き渡しは2027年2月の予定です。改定前なら、2年の項目は2029年、5年の設備は2032年で保証が切れるはずでした。改定後は、どちらも2037年までです。

2027年2月に引き渡し予定の家の保証期間。もとは2年の項目は2029年までだった保証が8年のびて2037年まで、もとは5年の項目は2032年までだった保証が5年のびて2037年まで

採用したカップボードは、お知らせの一覧表の「オリジナル収納、家具」に入り、2年から10年になります。

標準のエアコンは見送り、市販のエアコンにした

ろれさんは、床暖房に付いてくる標準のエアコンの採用を見送り、市販のエアコンにしました。決め手は、標準のエアコンが床暖房と室外機を共有していて、床暖房を動かしている間は使えないことです(エアコンの選び方の記事)。

標準エアコンは室外機を床暖房と共有している。全館床暖房は冬に稼働、標準エアコンは夏に稼働(冷房)、室外機は1台で兼用のため同時に使えない

この標準エアコンは、一条を通してしか買えません(標準エアコンの注意点をまとめた記事)。市販のエアコンなら、量販店で相見積もりが取れますし、クリーニング業者も選べます。交換やクリーニングを頼む先を選べることも、長い目で見たときの安心材料にしています。

床暖房・床冷房システムの「電気ヒートポンプ式熱源機、および付属エアコン」は、今回の改定で5年から10年になりました。10年以内の故障の心配は小さくなっています。11年目以降の交換が一条経由になる点は、変わりません。

標準のエアコンを採用する場合も、打ち合わせでできる備えがあります。将来、市販品に替えたくなったときのために、スリーブとコンセントを予備で付けておく方法です。

ろれさんは窓まわりでも、ハニカムシェードを窓ごとに付けるかどうかを選びました(ハニカムシェードの記事)。

次の動画は、アフターサポートと独自設備の注意点を解説したものです。動画は2026年7月の保証改定の前に公開したもので、設備保証を2年として説明しています。現在の年数は、この記事の内容が正しいです。

この記事の内容は動画でも解説しています(クリックで再生)

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引き渡しまでに準備しておくこと

アフターの備えは、引き渡しの前から始められます。

引き渡しまでに準備しておくこと。家じゅうの写真を撮る、連絡先を3つ控える、2年のまま・5年の項目を把握する、10年目・15年目・20年目の点検を受ける、自分の家の対象設備を営業担当に確認する
  • 引き渡し日に、家じゅうの写真を撮る。壁・床・窓・設備の初期状態が分かると、あとで不具合を相談するときに話が早くなります
  • 連絡先を3つ控える。i-サポ、担当営業、なんでも相談室です
  • 2年のままの項目(サイディング・外塗、床・階段)と、5年の電子錠を把握しておく。気になることがあれば、早めに依頼する
  • 10年目・15年目・20年目の点検を受ける
  • 自分の家の対象設備を営業担当に確認する

【詳細】全22項目の表と、年数を載せていない項目

全22項目の表は保証10年延長の記事にあります。

お知らせの一覧表では、内壁(クロス・タイル)、ウッドデッキの木部、給水・給湯・排水などの行と年数が、印刷のずれで対応づけられません。そのため、この記事では年数を載せていません。

まとめ

  • 2026年7月の10年化で解消したのは、「保証が切れたあとの有償修理」です
  • 残るのは、修理の待ち時間、10年にならない項目と対象外、11年目以降の修理費です

一条工務店を検討している方は、展示場に行く前に紹介制度を使えます。条件や申し込みのタイミングは、紹介制度の記事にまとめています。

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参考にした一次情報