ナフサショックで一条工務店はどうなった?材料確保で本体価格は据え置き【2026年6月最新】
「ナフサショックで一条工務店はどうなるのか」――2026年4月にこのテーマで記事を書いてから数ヶ月、状況が少し動いてきました。検索でも「一条工務店 ナフサ」「ナフサショック 一条工務店」「一条工務店 中東情勢」といったキーワードでこのブログを訪れてくださる方が増えています。
先に結論をお伝えします。一条工務店はフィリピンの自社工場で材料を確保できているため、建物本体の価格は据え置きを継続しています。業界全体が値上げや受注停止に揺れる中で、安心して建てられる体制が保たれているのが一条の強みです。
一方で、ナフサ価格そのものはまだ高止まりしているものの、ピークアウトの兆しも見え始めました。この記事では、2026年6月時点のナフサ・中東情勢の最新状況、一条工務店への影響、そして契約ステータス別に今やるべきことを整理します。
ナフサショックの基礎から知りたい方はナフサショックで一条工務店はどうなる?、実際の値上げ事例は最終承認2日前に水道工事+84万円もあわせてどうぞ。
まず結論: 一条工務店は材料確保で本体据え置き、業界の最悪期は脱しつつある
最初に要点をまとめます。
- 一条工務店はフィリピン自社工場で断熱材・サッシを製造しており、材料を自前で確保できている
- そのため建物本体の価格は据え置きを継続。社内通達でも「工事停滞の懸念なし」と明言されている
- ナフサ市況は3月末のピークから6月にかけてやや軟化し、最悪期は脱しつつある
- ただし国産ナフサ価格はまだ高水準で、本格的な落ち着きは2026年末〜2027年前半の見通し
- 一条も坪単価は値上げ基調が続き、外構・水道など建物以外の費用は引き続き影響を受ける
- これから一条工務店で検討するなら、紹介制度(35万円割引)を使わないと損
業界全体が厳しい状況だからこそ、自社工場で材料を確保できる一条工務店の体制が際立っている、というのが2026年6月時点の見立てです。
ナフサ価格と中東情勢の今(2026年6月)
まずは原料であるナフサと、その背景にある中東情勢の最新状況です。
ナフサ価格はピークから少し軟化、ただし国産はまだ高水準
価格の先行指標になる輸入ナフサ市況は、3月末にトン当たり1,200ドルを超えてピークをつけたあと、6月前半は1,000ドル前後までやや軟化しています。「これ以上どんどん上がり続ける」局面はいったん落ち着いてきた、という見方ができます。
| 時期 | 輸入ナフサ市況(目安) |
|---|---|
| 2月末 | 600ドル/トン未満 |
| 3月末(ピーク) | 1,200ドル/トン超 |
| 6月前半 | 1,000ドル/トン前後 |
ただし、私たちの暮らしに効いてくる国産ナフサ価格は、輸入市況からおよそ2〜3ヶ月遅れて反映されます。実際の数字を見ると、まだ上昇局面の途中です。
| 国産ナフサ基準価格 | 価格 |
|---|---|
| 第1四半期(1〜3月) | 約65,700円/kl |
| 4月(速報値) | 約101,740円/kl(前月比+約54%) |
つまり「先行指標はピークアウトの兆しが出てきたが、国産価格への反映が遅れるので、体感的にはまだ値上げが続く」という段階です。
中東情勢は停戦交渉が進展、ただし物流の正常化はこれから
報道によると、米国とイランの停戦交渉は一定の進展を見せています。ただ、ホルムズ海峡の商業航行は依然として戦前の水準を大きく下回ったままで、物流の正常化はこれからです。停戦交渉と物流回復は別のタイムラインで進む点に注意が必要です。
各種見通しを総合すると、値上げのピークアウトは2026年後半、本格的な価格の落ち着きは2026年末〜2027年前半とされています。ホルムズ海峡が平時の通航水準に戻り、サプライチェーンの目詰まりが解消されるまでは、急な値下がりは期待しづらい状況です。
業界全体はまだ厳しい — 値上げと受注停止
一条工務店の話に入る前に、住宅業界全体が今どうなっているかを押さえておきます。ここを知っておくと、一条工務店の体制のありがたさがよくわかります。
ナフサ高騰を受けて、メーカーレベルの値上げが各所で続いています。
| 建材・製品 | 値上げの動き |
|---|---|
| 断熱材(XPS・住宅用断熱材) | 約40%値上げ |
| 塗料・シンナー製品 | 30〜80%規模の値上げ |
| 塩ビ樹脂・塩ビ管 | 2〜3割の値上げが段階的に進行 |
| 一部のユニットバス | 新規受注を停止する事態も |
メーカー側から「もう供給できない」と建築をストップするケースまで出ており、業界全体としては過去に例のない異例の状況が続いています。これは特定のメーカーが悪いという話ではなく、原料高騰による業界全体の現象です。
一条工務店が安心な理由 — 自社工場で材料を確保
ここが今回の本題です。業界全体が大荒れの中で、なぜ一条工務店は本体価格を据え置けているのか。理由は、材料を自前で確保できる構造にあります。
フィリピン自社工場で断熱材・サッシを製造
一条工務店は、断熱材や樹脂サッシをフィリピンの自社グループ工場で製造しています(公式サイトに明記)。一般流通している建材を仕入れて使うわけではないため、国内メーカーの値上げがそのまま建物本体価格に跳ね返るわけではありません。
社内通達で「工事停滞の懸念なし」と明言
他社では「もう建てられない」と断られるケースまで出ている中、一条工務店は社内通達で工事停滞の懸念がないことを明言しています。営業担当からも「お客様に自信を持って案内できるレベル」という説明があったと、複数の施主が報告しています。営業の立場で軽々しく言える発言ではなく、社内で確証が取れている証拠といえます。
過去の供給ショックも乗り越えてきた実績
一条工務店には、過去の供給ショックを乗り越えてきた実績もあります。
- クリプトンガスの供給が止まったとき → 窓ガラスを厚くして断熱性能の低下を防止
- フィリピン工場で火災があったとき → 断熱材をウレタンフォームからEPSに切り替え、約2ヶ月で復旧
加えて、年間17,000戸超を販売する規模感と、十分な財務体力があります。原材料の大口調達や在庫コントロールができることが、こうした局面での底力につながっています。
業界全体が厳しい今だからこそ、「材料を自前で確保できている」という一条工務店の構造的な強みが、そのまま安心材料になっています。
ただし注意点 — 坪単価と建物以外の費用
「一条だから完全に影響ゼロ」というわけではありません。安心して進めるために、注意点も正直に書いておきます。
一条本体の坪単価は値上げ基調が続く
一条工務店も、原料がナフサ由来である以上、コスト上昇の影響と無縁ではありません。坪単価は以前から毎年のように上昇しており、2026年1月にも多くの商品で坪あたり3,000円の値上げがありました。今ストックしている資材は値上げ前の価格で確保済みですが、新規仕入れ分は徐々に上がっていきます。
外構・水道など「建物以外」は影響を受ける
意外と見落とされがちなのが、外構や水道工事です。これらは一条工務店本体ではなく提携業者が担当するため、一条の価格表が据え置きでも、提携業者からの値上げがそのまま見積書に反映されます。実際に、着手承認直前の水道工事で塩ビ管の値上げにより+約84万円が上乗せされた事例もあります(詳しくは水道工事+84万円の実例)。
外構費用は相場どおりではなく、ナフサショックの影響分を上乗せして高めに見積もっておくのが安全です。
契約ステータス別 — 今あなたがやるべきこと
ここまでを踏まえて、あなたの状況別に今やるべきことを整理します。
| ステータス | 建物本体の金額 | 外構・水道など |
|---|---|---|
| 着手承諾済み | 確定(安心してOK) | 影響を受ける可能性あり |
| 仮契約済み | 固定(坪単価ロック済み) | 影響を受ける可能性あり |
| これから契約 | 坪単価は値上げ基調 | 同左 |
- これから契約する人: 一条工務店は仮契約の時点で坪単価が固定されます。焦って契約する必要はありませんが、坪単価は値上げ基調が続くので、資金計画が整っているなら早めに情報収集と相談を進めておくと安心です
- 仮契約済みの人: 建物本体の金額は固定されています。本体への追加請求は基本的にありません
- 着手承諾済みの人: 金額はさらに確定しているので、基本的に心配は不要です
- 全員に共通: 外構・水道など建物以外の費用は高めに見積もっておく
これから一条工務店で検討するなら — 紹介制度で35万円割引
最後に、これから一条工務店を検討する方に必ず知っておいてほしいことがあります。それが紹介制度です。
一条工務店には紹介制度があり、これを使うと35万円分の割引が受けられます。値上げ基調が続く今だからこそ、使える割引はしっかり使っておきたいところです。
ろれさんからも紹介できますので、一条工務店を検討中の方は、初回の打ち合わせや契約の前に必ずチェックしてください。申し込み方法や条件は一条工務店の紹介制度の使い方にまとめています。
「一条で建てたいけれど、今の値上げ局面で踏み出していいか迷っている」という方こそ、まずは情報収集から。材料を自前で確保できている一条工務店なら、業界全体が厳しい今でも安心して計画を進められます。
まとめ
ナフサショックのその後を、2026年6月時点で整理しました。
- ナフサ市況は3月末ピークから軟化し、最悪期は脱しつつある。ただし国産価格はまだ高水準で、本格的な落ち着きは2026年末〜2027年前半の見通し
- 中東情勢は停戦交渉が進展も、ホルムズ海峡の物流正常化はこれから
- 業界全体は値上げ・受注停止が続く厳しい状況
- 一条工務店はフィリピン自社工場で材料を確保し、本体価格の据え置きを継続。社内通達でも工事停滞の懸念なしと明言
- ただし坪単価は値上げ基調、外構・水道など建物以外は影響あり
- これから検討するなら紹介制度で35万円割引。ろれさんからも紹介可能
業界が大きく揺れる局面でも、一条工務店は材料を自前で確保できる強みで踏みとどまっています。検討中の方は、まず紹介制度の確認から始めてみてください。
この記事は2026年6月時点の公開情報・報道・施主の報告に基づいています。中東情勢やナフサ価格は日々変化し、価格・仕様の最新情報は担当の営業さんに直接確認することをおすすめします。
参考データの出典は以下の通りです。
- 国産ナフサ価格推移 https://www.daikeikagaku.co.jp/naphtha/
- 国産ナフサ価格、1〜3月ほぼ横ばい・中東危機で4〜6月上昇(日本経済新聞) https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB260OO0W6A420C2000000/
- 依然続くホルムズ海峡封鎖(時事ドットコム) https://www.jiji.com/jc/v8?id=202604hormuz-team
- ナフサ不足の終息見通し https://h-bid.jp/naphtha-shortage-how-long/
よくある質問
- なぜ一条工務店は建物本体の価格を据え置けるのですか?
- 一条工務店は断熱材や樹脂サッシをフィリピンの自社グループ工場で製造しているため、一般流通している建材を仕入れる必要がなく、国内メーカーの値上げがそのまま建物本体価格に跳ね返らない構造です。年間17,000戸超を販売する規模感と財務体力により、原材料の大口調達や在庫コントロールができることも強みです。
- ナフサショックでも一条工務店なら建物以外の費用も安心ですか?
- 建物本体は据え置きが続いていますが、外構や水道工事は一条工務店本体ではなく提携業者が担当するため影響を受けます。一条の価格表が据え置きでも提携業者からの値上げが見積書に反映されるので、外構費用はナフサショックの影響分を上乗せして高めに見積もっておくのが安全です。