一条工務店の網戸は標準じゃない|価格・後付け・室内側ロール網戸の落とし穴を全部解説
「網戸って家を建てたら絶対付いてくるもの」――そう思ってる人ほど、一条工務店で家を建てるときに驚くのが網戸の扱いです。
実は一条工務店では網戸はオプション扱いで、標準仕様には含まれていません。しかも窓のタイプによって網戸が外側に付いたり室内側に付いたりするうえ、入居後でも追加注文できる、という独特の仕組みになっています。
この記事では、契約前に絶対知っておきたい一条工務店の網戸の3つの仕様を、価格・落とし穴・後付け事情まで施主視点でまとめました。
この記事の内容は動画でも解説しています(クリックで再生)
まず結論: 網戸は新築時に全窓まとめてが最安
最初に結論をまとめると以下の3点です。
- 一条工務店の網戸は全シリーズでオプション。標準では付かない
- 全窓まとめて採用すれば施工面積×3,000円/坪と破格。30坪なら約9万円
- 入居後の後付けは可能だが、専門業者の約1.7倍の価格になる
つまり、網戸を採用するなら新築時に全窓まとめてが圧倒的に最安です。後悔しないためには契約前に窓の数と網戸の付き方を確認しておくこと。
なぜ網戸がオプション扱いなのか
一条工務店の家は「ロスガード90」という熱交換型24時間換気システムを標準装備しています。温度交換効率90%、花粉除去99%という性能で、窓を開けなくても家全体の換気が完結する設計思想です。
そのため「窓を開けて換気する前提」がそもそも要らず、網戸も標準ではなくオプションとして必要な人だけ付ける、という整理になっています。
ただし、夏の夜の風通しや、洗濯物の出し入れなど、窓を開ける場面はゼロにはなりません。実際に住んでみて「やっぱり網戸はあったほうが良い」と感じる施主は多いです。
仕様① 窓タイプで網戸の位置が変わる
ここが一条特有のポイントです。窓のタイプによって網戸が外側に付くか、室内側に付くかが変わります。
| 窓タイプ | 網戸の位置 | 特徴 |
|---|---|---|
| 引き違い窓 | 外側スライド網戸 | 一般住宅で見るふつうの網戸 |
| 縦すべり出し・横すべり出し・片開き窓 | 室内側ロール網戸 | 外開き構造のため外側に置けない |
| FIX窓 | 不要 | 開かないので網戸自体が要らない |
| 勝手口ドア | 上下ロール網戸 | ドア用の専用タイプ |
引き違い窓は一般住宅と同じく外側のスライド網戸ですが、一条で多用される「すべり出し窓」「片開き窓」は窓自体が外側に開く構造なので、外側に網戸を置く物理的なスペースがありません。そのため室内側にロール網戸を巻き取り式で設置することになります。
室内側ロール網戸の落とし穴
実はこの「室内側ロール網戸」、知らないと困る落とし穴があります。
窓を開けて室内側の網戸を引き出している間に、窓ガラスと網戸の間(隙間)に虫が入り込みます。そして窓を閉めるタイミングで、その虫が網戸の室内側にこぼれて室内に侵入してしまうのです。
通常の外側網戸なら、虫は外側で止まって室内には入ってきません。室内側ロール網戸は構造上どうしてもこの問題が起こります。
対策
- 窓を閉める前にダストブロワーや殺虫剤で隙間の虫を吹き飛ばす
- 蚊が活発になる夕方以降は窓を開けない
- 操作も「窓開→網戸引出」「網戸戻→窓閉」の2アクションになるので慣れが必要
すべり出し窓の数が多い間取りでは、特にこの運用負担を意識して採用を判断したいところです。
仕様② 価格はサイズと採用方法で大きく変わる
網戸の採用方法は「全窓まとめて」か「個別に必要な窓だけ」の2択です。
| 採用方法 | 価格 | 目安 |
|---|---|---|
| 全窓まとめて採用 | 施工面積 × 3,000円/坪 | 27坪 → 8.1万円、30坪 → 9万円、35坪 → 約10.5万円 |
| 個別採用 | 1ヶ所 3,500〜22,400円 | サッシサイズで大きく変動 |
全窓と個別どちらが得か
一般的な戸建てなら窓は10〜15ヶ所あります。1ヶ所平均1万円とすれば10〜15万円になり、坪3,000円の全窓採用(30坪で9万円)のほうが確実に安くなります。
窓が10ヶ所を超える家なら全窓採用の一択と考えてOKです。
逆に、平屋の小さな家や、窓を極端に絞った設計の場合だけ個別採用を検討するイメージです。
仕様③ 入居後でも後付けで買える
一条工務店の網戸はi-サポアプリ(施主向けアフターアプリ)の「アフターメンテナンス」から、入居後でも追加注文できます。
後付けの流れ
- i-サポアプリで「網戸追加」を申請
- 一条担当者から電話が来る
- 図面で網戸を付ける位置をマーキング
- 見積もり提示・振込
- 製造・取付(申請から約1ヶ月で完了)
後付け価格はどれくらい上がるのか
ここが一番大事なポイント。後付けすると新築時より価格が大きく上がります。15枚一括で後付けした実例の価格比較がこちらです。
| 発注先 | 15枚一括の価格 | 新築時との差 |
|---|---|---|
| 一条工務店(i-サポ後付け) | 約21.3万円 | 約2倍 |
| リフォーム店 | 約14万円 | 約1.3倍 |
| 網戸専門業者 | 約12.2万円 | 約1.2倍 |
| 新築時の全窓採用 | 約10.5万円(35坪換算) | 基準 |
一条経由の後付けは専門業者の約1.7倍。網戸専門業者に頼めば一条より安くなりますが、それでも新築時の坪3,000円は破格の価格設定で、新築時に全窓採用するのが最安です。
まとめ: 網戸を採用する前にやること
最後に判断のポイントをまとめます。
- 網戸を採用するなら新築時に全窓まとめてが最安(坪3,000円)
- 開ける予定のない窓はFIX窓に変更して網戸不要にする
- すべり出し窓は室内側ロール網戸の運用負担を理解した上で採用する
- 足りなくても入居後にi-サポから追加できるので、判断に迷う場所は新築時に外しておくのもアリ
そもそも論として、要らない窓は最初から窓自体を計画段階で外すのが理想です。網戸を外すこと自体は簡単ですが、外した網戸の置き場とコストが無駄になります。窓の配置から見直すなら、合わせて一条工務店の窓を完全攻略の記事も参考にしてください。
価格は2022〜2026年の複数オーナー報告で確認した参考値です。最新の正確な価格は担当営業に確認してください。
よくある質問
- 一条工務店の網戸は標準でついていますか?
- ついていません。一条工務店の網戸は全シリーズでオプション扱いです。標準装備のロスガード90で換気が完結する設計思想のため、網戸は必要な人だけ付ける整理になっています。ただし夏の風通しや洗濯物の出し入れで窓を開ける場面はあり、あった方が良かったと感じる施主は多いです。
- 網戸を一番安く採用する方法は?
- 新築時に全窓まとめて採用するのが最安で、施工面積×3,000円/坪(30坪で約9万円)と破格です。入居後の後付けは一条経由だと専門業者の約1.7倍になります。窓が10か所を超える家なら全窓採用の一択と考えてよいです。
- 室内側ロール網戸の落とし穴とは?
- すべり出し窓や片開き窓は外側に網戸を置けず室内側のロール網戸になりますが、窓を開けている間に窓ガラスと網戸の隙間に虫が入り込み、窓を閉めるタイミングでその虫が室内側にこぼれて侵入してしまいます。窓を閉める前に隙間の虫を吹き飛ばすなどの対策が必要で、操作も2アクションになります。