ろれさんの一条工務店攻略日記

愛知県で一条工務店を建てる。公式の光熱費試算は「建築地:名古屋」が基準です【2026年版】

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愛知県で一条工務店を検討していて、「うちの土地は何地域なんだろう」「公式サイトに書いてある光熱費はうちに当てはまるのか」と気になっていませんか。

先に結論をお伝えすると、愛知県は一条工務店にとって最も実績が厚いエリアです。そしてもうひとつ、他県の方があまり知らない事実があります。一条工務店の公式サイトに載っている冷暖房費や太陽光発電量の試算は、前提条件が「建築地:名古屋」で統一されているのです。つまり愛知県で建てる方は、公式の数字をほぼそのまま自分の家に当てはめて読める立場にあります。

私(ろれさん)は埼玉県で一条工務店の平屋を建築中の施主です。愛知に住んだことはないので体感は語れません。そのぶん気象庁・総務省統計局・住宅金融支援機構・一条工務店の公式サイトの数値だけを根拠に、愛知で検討している方が最初に知っておきたいことをまとめます。


結論:愛知は一条の最大エリアで、公式試算の基準地

先に要点をまとめます。

気になること愛知県の答え
一条の規模は?建築棟数33,608棟・展示場48ヶ所。ともに一条で最大規模
公式サイトの光熱費試算は使える?試算の前提が「建築地:名古屋」で統一されている
夏はどのくらい暑い?猛暑日15.0日、熱帯夜25.6日。昼も夜も暑い
光熱費の特徴は?都市ガスだけが全国3位の73,211円。電気・灯油は安い
断熱の基準は県内で同じ?4・5・6・7地域の4区分にまたがる
雪の設計対応は必要?愛知県は多雪区域を定めていない
いくらで建てられる?建設費4,040.5万円。全国平均より約108万円高い
性能を体感できる?名古屋は免震のみ。全メニューは浜松(静岡)

ここから、一条の規模・公式試算の話・気候・光熱費・地域区分・建築費・展示場の順に見ていきます。


愛知県は一条工務店で最も実績が厚いエリア

まず規模の話から入ります。愛知県の展示場は48ヶ所、建築棟数実績は33,608棟です。

愛知県の一条工務店は展示場48ヶ所・建築棟数実績33,608棟。静岡42ヶ所・26,602棟、埼玉37ヶ所・18,236棟、大阪25ヶ所・9,858棟を上回る。愛知県戸建着工棟数NO.1、名古屋営業所の設立から39年超

私が建てている埼玉県は37ヶ所・18,236棟で、関東では最大のエリアです。その埼玉と比べても、愛知の棟数は約1.8倍あります。

これが検討する側にとって何を意味するか。素直に言えば、選択肢の多さです。展示場が48ヶ所あるので、通える範囲に複数の展示場がある方が多いはずです。同じ商品でも展示場ごとに間取りや内装の見せ方が違うので、複数まわって比べられるのは有利に働きます。

名古屋営業所の設立からは39年を超えています。長く営業しているエリアなので、施工実績の蓄積という面でも厚みがあります。


公式サイトの光熱費試算は「建築地:名古屋」が前提

ここが愛知県で建てる方にとって、地味ですが一番おいしいポイントです。

一条工務店の公式サイトには、冷暖房費や太陽光発電量の試算が載っています。「年間の冷暖房費は○万円」「発電量は年間○kWh」という数字です。この手の試算には必ず前提条件が付いていて、公式サイトのそれは建築地が名古屋(愛知県名古屋市)で統一されているのです。

なぜこれが重要かというと、光熱費の試算は建築地の気候で大きく変わるからです。北海道と沖縄で冷暖房費が同じになるわけがありません。私は埼玉で建てているので、公式の数字を見るときは「これは名古屋の条件だから、埼玉だと少し違うな」と読み替える必要があります。

愛知県で建てる方は、その読み替えが要りません。名古屋周辺で建てるなら、公式に出ている数字がほぼそのまま自分の家の目安になります。

ただし注意点もあります。試算はあくまでモデルプランの条件です。実際の光熱費は延床面積・家族人数・在宅時間・設定温度で変わります。契約前には自分の間取りで試算を出してもらうのが確実です。私も設計中に何度か出してもらいましたが、モデルプランとは差が出ました。


名古屋の夏は「昼も夜も暑い」。関東とは違う出方

気候の話に移ります。気象庁の平年値(1991〜2020年)で、名古屋・東京・熊谷(埼玉)を並べてみます。

名古屋の猛暑日15.0日・真夏日69.7日・熱帯夜25.6日・年日照2,141.0時間。東京は猛暑日4.8日・熱帯夜17.8日、熊谷は猛暑日18.1日・熱帯夜12.1日。名古屋は猛暑日も熱帯夜も同時に多い
気候(平年値)名古屋東京熊谷(埼玉)
猛暑日(35℃以上)15.0日4.8日18.1日
真夏日(30℃以上)69.7日52.1日62.6日
熱帯夜(夜25℃以上)25.6日17.8日12.1日
年日照時間2,141.0時間1,926.7時間2,106.6時間

この表で注目してほしいのは、名古屋が昼と夜の両方で上位に来ていることです。

関東では「内陸が昼に暑く、沿岸が夜に暑い」という分かれ方をします。熊谷は猛暑日18.1日で名古屋を上回りますが、熱帯夜は12.1日で名古屋の半分以下です。東京は逆に猛暑日4.8日と少ないのに、熱帯夜は17.8日あります。

名古屋は猛暑日15.0日・熱帯夜25.6日で、両方が多い。真夏日も69.7日で3地点の中で最多です。夏の暑さが「昼だけ」でも「夜だけ」でもなく、丸一日続くかたちで出るのが名古屋の特徴と読めます。

家づくりの観点では、日射を遮る工夫と、夜に室温を下げる冷房の効き方の両方が効いてくることになります。一条の場合は全館空調のさらぽかを検討する方もいますが、これは名古屋の気候と噛み合うかどうかで判断が変わる部分です。実際の体感は入居した方の話を聞くのが確実で、私はまだ未入居なのでお伝えできません。

一方で年日照時間2,141.0時間は3地点で最多です。日射が多いということは、太陽光発電には有利な条件でもあります。


名古屋は都市ガスだけが高い。電気・灯油は安い

光熱費を見ていきます。総務省の家計調査(2023〜2025年平均)による名古屋市の数字です。

名古屋市の光熱費。都市ガス73,211円で52市中3位、全国平均39,035円の約1.9倍。電気代138,072円は37位、灯油4,135円は44位、プロパンガス1,451円は49位でいずれも全国平均より安い
光熱費(年額)名古屋市全国順位(52市中)全国平均
都市ガス73,211円3位39,035円
電気代138,072円37位149,965円
灯油4,135円44位15,094円
プロパンガス1,451円49位20,309円

きれいに分かれた結果になっています。電気・灯油・プロパンはすべて全国平均より安いのに、都市ガスだけが年73,211円で全国3位。全国平均の約1.9倍、金額では年3万4千円ほど高いです。

これは名古屋のガス料金が高いという話ではなく、家計調査の「支出額」なので使用量も含んだ数字です。都市ガスの普及率が高く、給湯や暖房にガスを使う世帯が多ければ支出は増えます。灯油が44位で年4,135円しかないのは、灯油ストーブを使う家が少ないということでもあります。

家づくりに引き寄せて考えると、給湯と暖房に何を使うかで年間の光熱費が変わるという話になります。一条の標準はエコキュート(電気)で、オプションでガス給湯を選べます。名古屋の数字を見ると電気側が安い構成なので、そこは検討の材料になります。

ただし料金は契約プランと使用量で変わるので、この統計だけで結論は出ません。太陽光を載せるかどうかでも変わります。実額のシミュレーションは営業に出してもらってください。


愛知県は省エネ地域区分が4つに分かれる

断熱の基準の話です。省エネ地域区分は国が市町村ごとに定めていて、この区分によってUA値(家全体の熱の逃げやすさを示す数値)の目標が変わります。

愛知県の省エネ地域区分。4地域は豊田市(旧稲武町)・設楽町(旧津具村)・豊根村、5地域は設楽町・東栄町、6地域は名古屋市・岡崎市・一宮市など県内の大部分、7地域は豊橋市のみ
地域区分該当する市町村寒さの目安
4地域豊田市(旧稲武町)・設楽町(旧津具村)・豊根村東北南部と同じ基準
5地域設楽町・東栄町北関東の内陸と同じ
6地域名古屋市・岡崎市・一宮市など県内の大部分関東平野と同じ基準
7地域豊橋市(県内で唯一)宮崎・鹿児島と同じ

県内の大部分は6地域です。私が建てている埼玉も6地域なので、断熱の基準値としては同じ枠に入ります。

面白いのは端の2つです。豊橋市だけが7地域で、これは宮崎や鹿児島と同じ区分になります。逆に奥三河の豊根村・設楽町の旧津具村・豊田市の旧稲武町は4地域で、東北南部と同じ扱いです。

つまり同じ愛知県内でも、豊根村と豊橋市では断熱の基準値が3区分ぶん違います。「愛知県だからこの仕様」とは決まりません。土地が決まったら、まず自分の市町村がどの区分かを確認するところから始まります。

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雪については、愛知県は多雪区域を定めていない

積雪の設計対応について触れておきます。

建築基準法では、雪の多い地域を「多雪区域」として特定行政庁(都道府県や市)が指定します。指定されると積雪荷重の計算条件が変わり、屋根の設計に影響します。

愛知県はこの多雪区域を定めていません。県が施行細則で公式に「多雪区域は定めていません」と明記しており、垂直積雪量は0.30mからの設定です。

したがって愛知県で建てる場合、積雪荷重が設計の主題になることはありません。ただし奥三河の山間部は市街地より雪が積もります。奥三河で建てる場合は所管の特定行政庁に垂直積雪量を確認しておくと確実です。


建築費は全国平均より約108万円高い

お金の話です。住宅金融支援機構のフラット35利用者調査(2024年度・注文住宅)による愛知県の数字です。

項目愛知県全国平均
建設費4,040.5万円3,932.1万円
住宅面積122.6㎡118.5㎡
敷地面積255.9㎡329.7㎡
世帯年収617.4万円652.5万円
世帯主年齢48.9歳48.9歳
件数179件3,272件

これは一条工務店に限らない県内の注文住宅全体の数値です。

建設費4,040.5万円は全国平均より約108万円高い水準です。ただし住宅面積も122.6㎡で全国平均より4.1㎡広いので、単純に「愛知は高い」というより「少し広い家を建てている」という読み方もできます。

目を引くのは敷地面積です。255.9㎡(約77坪)で、全国平均329.7㎡(約100坪)より23坪ほど狭い。一方で住宅面積は全国平均より広いので、敷地に対して大きめの家を建てる傾向が数字に出ています。名古屋周辺の地価を考えると納得のいく結果です。

世帯年収は617.4万円で全国平均より約35万円低いのに、建設費は108万円高い。この組み合わせは資金計画がタイトになりやすいので、早めに予算の上限を決めておくのが安全です。

私の場合は21坪の平屋で、坪単価ベースでは約130万円まで膨らみました。詳しくは 一条工務店の見積もりが上がっていく理由 に書いています。


展示場は48ヶ所。性能の体感は浜松のほうが充実

展示場の話です。愛知県内には48ヶ所の展示場があります。数が多いので、間取りや内装を複数見比べるには恵まれた環境です。

一方で「性能を体で確かめたい」という目的だと、少し事情が違います。

名古屋ハウジングテクノロジーセンターは免震の体験のみ。浜松ハウジングテクノロジーセンターは免震・耐火火災実験・耐水害住宅・断熱体感ルーム・さらぽか体感の5つすべてに対応
体験できること名古屋(名東区)浜松(静岡)
免震の体験ありあり
耐火・火災の実験あり
耐水害住宅の体験あり
断熱の体感ルームあり
さらぽかの体感あり

名古屋市名東区の名古屋ハウジングテクノロジーセンターは、免震の体験ができる施設です。一方、静岡県の浜松ハウジングテクノロジーセンターは体験メニュー7種をすべて備えた唯一の施設です。火災の実験を実施しているのは全国でも浜松と名阪(三重)の2ヶ所だけです。

名古屋から浜松までは車で約2時間です。断熱やさらぽかの体感を重視するなら、足を伸ばす価値はあります。私は宿泊体験に行きましたが、カタログの数字を読むのと実際に体で確かめるのは印象が違いました。詳しくは 一条工務店の宿泊体験でわかったこと に書いています。


【詳細】愛知で押さえておきたい細かい数字

ここからは細かい話です。読み飛ばしても本筋には影響しません。

台風の接近数

気象庁の平年値では、東海地方への台風接近数は年3.5回です。これは全国的に見て中程度の水準です。

住宅事情

令和5年住宅・土地統計調査による愛知県の数字です。

項目愛知県全国
持ち家住宅率59.6%60.9%
一戸建の割合51.0%52.7%
木造住宅の割合46.9%54.0%

木造住宅の割合46.9%は全国(54.0%)より7ポイント低いです。名古屋市などの都市部で非木造の集合住宅が多いことが影響していると読めます。

冬の寒さ

名古屋の冬日(最低気温0℃未満)は年23.8日、1月の平均気温は4.8℃です。参考までに熊谷(埼玉)の冬日は50.8日なので、名古屋の冬は関東の内陸より穏やかです。年降水量は1,578.9mmです。


まとめ

  • 愛知県の一条工務店は展示場48ヶ所・建築棟数33,608棟。埼玉県(18,236棟)の約1.8倍で、一条で最大規模のエリア
  • 公式サイトの冷暖房費・太陽光発電量の試算は前提が「建築地:名古屋」で統一されている。愛知で建てる方は読み替えなしで参考にできる
  • 名古屋は猛暑日15.0日・熱帯夜25.6日で昼も夜も暑い。関東の「内陸が昼、沿岸が夜」という分かれ方とは違う
  • 年日照時間2,141.0時間は東京・熊谷を上回る。太陽光には有利な日射条件
  • 都市ガスだけが年73,211円で全国3位。電気・灯油・プロパンはすべて全国平均より安い
  • 省エネ地域区分は4・5・6・7地域の4区分。豊橋市だけが7地域、奥三河は4地域
  • 愛知県は多雪区域を定めていない。積雪荷重が設計の主題になる県ではない
  • 建設費4,040.5万円は全国平均より約108万円高い。敷地は狭めで住宅面積は広い傾向
  • 性能の体感メニューは名古屋が免震のみ。全種類なら浜松(車で約2時間)

愛知県は一条工務店にとって最大のエリアで、展示場も多く、公式の試算も名古屋基準です。情報を集めやすい環境なので、あとは自分の土地の地域区分と予算を早めに固めていくのが進め方としては素直だと思います。

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関連記事


参考にした一次情報

  • 気象庁 平年値(1991〜2020年)/台風の平年値
  • 国土交通省告示第265号 別表第10(省エネ地域区分)
  • 愛知県建築基準法施行細則 第10条(垂直積雪量・多雪区域)
  • 総務省統計局 家計調査(二人以上の世帯・都道府県庁所在市および政令指定都市・2023〜2025年平均)
  • 総務省統計局 令和5年住宅・土地統計調査
  • 住宅金融支援機構 フラット35利用者調査(2024年度・注文住宅)
  • 一条工務店 公式サイト(展示場一覧・愛知県の情報・会社概要・体験館の各紹介ページ・2026年8月時点)

よくある質問

愛知県で一条工務店は建てられますか?
建てられます。県内には48ヶ所の展示場があり、建築棟数実績は33,608棟です。愛知県は一条工務店の本体が直接担当しており、名古屋営業所の設立から39年を超えています。公式サイトでは「愛知県戸建 着工棟数NO.1」と表記されています。
愛知県で一条工務店を建てるといくらくらいかかりますか?
住宅金融支援機構のフラット35利用者調査(2024年度・注文住宅)による愛知県の建設費は4,040.5万円です。これは一条工務店に限らない県内の注文住宅全体の数値ですが、全国平均(3,932.1万円)より約108万円高い水準です。県内179件のデータです。
一条工務店の公式サイトに載っている光熱費の試算は、愛知県で参考になりますか?
愛知県で建てる方にとっては最も参考にしやすい数字です。一条工務店の公式サイトにある冷暖房費や太陽光発電量の試算は、前提条件が「建築地:名古屋」「建築地:愛知県名古屋市」で統一されています。他県の方が見る場合は自分の地域の条件に読み替える必要がありますが、名古屋周辺で建てる場合はほぼそのまま当てはまります。
愛知県の省エネ地域区分は何地域ですか?
県内は4・5・6・7地域の4区分にまたがります。名古屋市・岡崎市・一宮市など県内の大部分は6地域です。豊橋市だけが7地域、豊田市の旧稲武町・設楽町の旧津具村・豊根村は4地域です。県名だけでは断熱の基準値は決まりません。
名古屋の光熱費は高いですか?
電気・灯油・プロパンはすべて全国平均より安く、都市ガスだけが高い構成です。総務省の家計調査によると名古屋市の都市ガス代は年73,211円で52市中3位、全国平均(39,035円)の約1.9倍です。電気代は年138,072円で37位、全国平均より約1万2千円低い水準です。
愛知県で一条工務店の性能を体感できる施設はありますか?
名古屋市名東区に名古屋ハウジングテクノロジーセンターがあり、免震の体験ができます。火災の実験、耐水害住宅、断熱の体感ルーム、さらぽかの体感まで含めて確かめたい場合は、静岡県の浜松ハウジングテクノロジーセンターが体験メニュー7種をすべて備えています。
愛知県は雪の対策が必要ですか?
愛知県は多雪区域を定めていません。県が公式に「多雪区域は定めていません」と明記しており、垂直積雪量は0.30mからの設定です。積雪荷重が設計の主題になる県ではありません。

ろれさん

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一条工務店グランスマートで埼玉県に21坪の平屋を建てた施主。家づくりの経験をYouTube・ブログ・Webツールで発信中。

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