自在棚に電子レンジを置く計画なら、打ち合わせの段階で決めておくことが3つあります。棚板の幅、棚柱の下端の高さ、コンセントの高さです。どれも引き渡しのあとに直そうとすると工事になります。
先に数字を挙げておくと、1マス幅(780mm)の棚板は20kgまで、1.5マス幅と2マス幅は10kgまでと半分になります。電子レンジは15〜20kgほどあるので、幅の広い棚には置けません。
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電子レンジを置く自在棚で決める3つ
| 決めること | 起きる失敗 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 棚板の幅 | 1.5〜2マス幅は10kgまで。電子レンジが載せられない | 電子レンジの棚は1マス幅(780mm)。20kgまで |
| 棚柱の下端の高さ | 大工さん任せだと下から付き、ゴミ箱が収まらない | ゴミ箱の高さと横幅を測り、下端の高さを図面で指定 |
| コンセントの高さ | 棚板と重なると使えない。2口だと両方ふさがることがある | 棚板の高さを先に決め、その少し上にコンセント。3口なら1口は残る |
自在棚そのものの基本(棚柱・棚受け・棚板の構成、色、奥行、ホームセンターとの比較)は一条工務店の自在棚とは?にまとめています。この記事では、電子レンジを置くときに後から直せない部分だけを扱います。
ろれさん宅のキッチン側自在棚の高さ計画
ろれさんが3つの設計ミスを実際の図面でどう避けたかを、キッチン側の自在棚を例に、高さの計画から説明します。
電子レンジ用コンセントは900mm、棚板は850mm
隣のグレイスカップボードの天板は850mmです。自在棚の棚板も850mmに置き、その上に電子レンジを載せる計画にしました。電子レンジの背面にあたる900mmの位置にコンセントがあれば、そのまま使えます。
図面には「専用E付 電子レンジ H=900」と書いてあります。専用回路で、アース付きという指定です。もう1つのコンセントは1300mmに置きました。電子レンジ以外にもいろいろな用途に使えるように、と考えて置いた高さです。
ゴミ箱のために、棚柱を床から650mmで始める
自在棚の一番下には、ゴミ箱を置く予定です。採用予定のゴミ箱は高さが650mmで、横幅も自在棚いっぱいあります。棚柱が低い位置から付いていると、ゴミ箱の横幅が棚柱に当たって入りません。
そこで特殊指示を出し、VS2030棚柱の下端を床から650mmにしてもらいました。指示書の表記は「上端FL+2200 下端FL+650」です。長さは現場でカットされるので、下端で調整してほしいという注記も付けています。
洗濯機の上は突っ張り棒にした
ろれさんは最初、洗濯機の上にも自在棚を付けるつもりでした。ところが、突っ張り棒を2本渡せば同じことができると考えて、そこは突っ張り棒にしています。
一時的に物を置く場所は突っ張り棒、ずっと物を置いて使う場所は自在棚、と分けました。
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ミス1:棚の幅で耐荷重が半分になる
自在棚の棚板は、幅が広くなるほど耐荷重が下がります。
| 棚板の幅 | 耐荷重 |
|---|---|
| 1マス(780mm) | 最大20kg |
| 1.5マス(1,235mm) | 最大10kg |
| 2マス(1,690mm) | 最大10kg |
1.5マスや2マスの棚に、15〜20kgの電子レンジを載せるのは避けてください。トースターなど重い家電も、1マス幅の棚が向いています。棚板の裏には「最大積載荷重20kg以内」のラベルが貼ってあるので、重いものを置く前に確認しておくと安心です。
打ち合わせでは、棚の幅を図面の上で割り振ります。電子レンジを置く棚だけ1マス幅にして、広い幅の棚は軽い物(食品のストックなど)に回す、という分け方です。
ミス2:棚柱の高さを任せると、ゴミ箱が入らない
棚柱の高さを大工さん任せにすると、下の方から付けられ、一番下に置くゴミ箱が収まらないことがあります。
ゴミ箱が決まっているなら、高さと横幅を測っておきます。棚柱に当たりそうなら、指示書で棚柱の下端の高さを指定してもらいます。ろれさん宅の「下端FL+650」がこの指定です。
一番下の棚板を置かずにゴミ箱スペースにするなら、棚柱の下端の指定もセットで必要です。
ミス3:コンセントと棚板が重なると使えない
棚板がコンセントと重なる高さにあると、そのコンセントは使えなくなります。
キッチン周りには2口のコンセントが多く、棚板が重なると2口とも使えなくなることがあります。3口にしておけば、1口は残せます。
防ぐには、決める順番が大切です。電子レンジを置く段の棚板の高さを先に決めて、コンセントはその少し上に置きます。ろれさん宅は棚板が850mm、コンセントが900mmです。
電子レンジのコンセントの位置は、電気図面の打ち合わせで決まります。コンセント計画の全体は一条工務店のコンセント計画ガイドをご覧ください。
設計段階で頼む理由:引き渡し後は工事になる
自在棚は、設計段階で一条工務店に頼むと1箇所2〜2.5万円が目安です。棚柱・棚受け・棚板3〜5枚の構成で、この金額に収まります。
引き渡し後に追加工事として頼むと、工事費込みで5〜6万円かかった実例もあります。棚柱を付ける左右の壁には下地補強が必要になります。設計段階なら、家の工事と一緒に入れてもらえます。
棚板の段数は、あとから買い足せます。段数に応じて板代が追加される形なので、必要な段数だけ入れておく進め方もあります。一方で、棚柱の位置と下端の高さ、コンセントの位置は、あとから動かしにくい部分です。
ホームセンターの材料で自作する場合との比較は、一条工務店の自在棚とは?で材料費の内訳まで書いています。
ろれさんに紹介をお願いする【詳細】宿泊体験で高さを試しておく
一条工務店の宿泊体験に行く機会があれば、自在棚を使ってみてください。自分の家で予定している高さに電子レンジやトースターを置いて、手が届くか、扉が当たらないかを確かめられます。
宿泊体験の様子は一条工務店の宿泊体験レポートにまとめています。
まとめ|打ち合わせで図面に書いてもらう3項目
電子レンジを自在棚に置くなら、打ち合わせで次の3つを確認してください。
- 電子レンジの棚は1マス幅になっているか
- 棚柱の下端の高さが図面に書いてあるか(ゴミ箱の高さ・横幅と照らし合わせる)
- コンセントが棚板の高さからずれているか(2口か3口かも確認)
なお、ろれさんはまだ入居前(建築中)です。この記事は使ってみた感想ではなく、打ち合わせでの判断と図面をもとに書いています。
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