一条工務店のカップボード上・洗面台上の隙間は「アケる」か「埋める」か|追加費用ゼロで選べる
キッチンのカップボードの上、洗面台の上。天井との間にできるあの隙間を、どうするか考えたことはありますか。
実はここ、一条工務店の打ち合わせで「アケる(そのまま隙間を残す)」か「埋める(壁でふさぐ)」かを選べます。しかもろれさんの見積もりでは、どちらを選んでも金額に差はありませんでした。
ただ、営業さんや設計士さんから積極的に「どうしますか?」と聞かれる項目でもないので、なんとなく決まったまま図面が確定してしまいがちです。この記事では、選択肢があること自体を知ってもらったうえで、どう判断すればいいかを整理します。
この記事の内容は動画でも解説しています(クリックで再生)
結論:使い道があるならアケる、なければ埋める
先に要点をまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 選べるか | 選べる(カップボード上・洗面台上とも) |
| 費用の差 | ろれさん宅では差なし。自分の見積もりでも要確認 |
| アケるメリット | 棚を自作して物が置ける/間接照明を仕込める |
| アケるデメリット | 埃が溜まって掃除が面倒 |
| 判断の軸 | 使い道があるか × 掃除できる高さか |
正解があるテーマではありません。大事なのは、意図を持って選ぶことです。
そもそも、どこの話なのか
対象になるのは、天井まで届かない造作物の上にできる空間です。代表的なのがこの2箇所です。
- キッチンのカップボード(食器棚)の上
- 洗面台(洗面化粧台)の上
一条工務店のカップボードや洗面台は、高さが決まった規格品です。そのため天井高との差分がそのまま隙間として残ります。この隙間を、そのまま残すか壁でふさぐかを図面の段階で指定できるわけです。
打ち合わせでは「上部アケル」といった表記で図面に書き込まれます。実際のろれさん宅の図面がこちらです。
赤い線を引いた部分が「上部アケル」の指示です。この図面ではカップボード上と洗面台上の両方をアケる案になっています。
仕上がりはどうなる? どちらもクロス施工される
「埋めたら不自然にならない?」「アケたら中が汚く見えない?」という不安があるかもしれませんが、どちらもきちんと仕上がります。
埋める場合は、そこが普通の壁になります。その部屋に指定したクロスと同じクロスが貼られるので、周囲と一体になって平らに仕上がります。
アケる場合も、当然くぼんだ形にはなりますが、そのくぼんだ内側にもクロスが施工されます。下地が丸見えになるようなことはありません。
つまり、見た目の仕上げ品質を心配して選択を諦める必要はないということです。
ろれさんに紹介をお願いするメリット・デメリットを整理する
アケるメリット1:棚を自作して物を置ける
隙間が残っていれば、そこに棚を自分で取り付けて収納として使えます。ろれさん宅はまだ入居前なので実際の使い勝手は語れませんが、後から手を加えられる余地が残るのは間違いありません。
アケるメリット2:間接照明を仕込める
カップボードの上は、間接照明の設置場所としてよく選ばれます。天井に向けて上向きの光を足せる位置だからです。
ただし、この選択肢が使えるかどうかは隙間の高さ次第です。ここが次の話につながります。
アケるデメリット:埃が溜まる
一番大きいデメリットは、掃除の手間です。
高い位置なので日常的に目に入らず、気付いたときには埃が積もっています。掃除するには脚立が必要になります。
特にキッチンの場合、食材や調理器具を扱う場所の真上に埃が溜まることになります。これが気になるかどうかは、かなり人によって差が出るところです。
下がり天井を併用すると、隙間が想像より狭くなる
ここが見落としやすいポイントです。
天井の一部を下げる「下がり天井」を採用すると、その分だけカップボード上の隙間も狭くなります。下がり天井は空間にメリハリをつけたり、間接照明を仕込んだりするために使われるものですが、カップボード上と組み合わさると隙間を圧迫します。
ろれさん宅の場合、天井高2400のところに下がり天井を施工した結果、カップボード上から天井までの隙間は約10cmになりました。もともと間接照明を入れるつもりだったのですが、この高さでは狭すぎるということで見送っています。
隙間の寸法は天井高・下がり天井の有無・カップボードの品番によって変わります。間接照明や棚を検討しているなら、自邸の図面でこの寸法を必ず確認してください。「アケたのに何も置けない隙間だった」となるのが一番もったいないパターンです。
判断チャート:どう決めればいいか
3つの問いで整理できます。
- その上に物を置きたい、または間接照明を入れたいか/使い道が思いつかないなら、埋めておくのが無難です
- 掃除できる高さか/脚立を出さないと届かない位置なら、埃は放置されます
- 食材や調理器具を扱う場所か/キッチンは埃の落下が気になりやすい場所です
使い道があって、掃除もできるならアケる。使い道がなくて掃除が面倒ならフタをする。シンプルにいえばこれだけです。
ろれさん宅の結論:キッチンは埋める、洗面台は開ける
最終的にろれさんは、同じ家の中で場所ごとに違う判断をしました。
キッチン上を埋めた理由
食材を扱う場所の上に埃が溜まるのが気になったのが決め手です。加えて、前述のとおり下がり天井で隙間が約10cmしかなく、間接照明を入れる余地もありませんでした。使い道がないうえに掃除の手間だけ残るなら、埋めたほうがいいという判断です。
洗面台上を開けた理由
洗面台のほうは、少し特殊な事情がありました。
ろれさん宅の洗面台には、上部の吊り戸棚がありません。洗面台の上に下がり天井を施工した関係で、吊り戸棚は付けられないと言われて外したためです。
ろれさんに紹介をお願いする吊り戸棚がなくなること自体は、それほど残念には思いませんでした。展示場で実物を見たとき、吊り戸棚はかなり高い位置にあって使いにくそうだったからです。手前に降りてくるタイプの収納は魅力的に感じたものの、最悪なくてもいいという結論になりました。
洗面台をどうしてもこの位置にしか配置できなかったこともあり、上段の収納は諦めた形です。その結果、上部を開けたままにして、必要になったら自分で棚を付けられる余地を残しました。
完成イメージがこちらです。
この画像は生成AI(Gemini)でイメージを作ってもらったものです。実際の仕上がりそのものではありませんが、吊り戸棚のない洗面台の雰囲気はつかめると思います。
【詳細】決める前に図面で確認しておきたいこと
打ち合わせでこの話をするとき、手元で確認しておくと話が早い項目をまとめます。
隙間の実寸
平面図だけでは隙間の高さはわかりません。天井高(CH表記)と、カップボード・洗面台の品番から高さを割り出す必要があります。下がり天井を採用している部屋は、下がり天井のほうの天井高で計算します。
間接照明を検討しているなら、この実寸が使えるかどうかの分かれ目になります。
下がり天井との干渉
洗面台の上に下がり天井をかけると、吊り戸棚が付けられなくなることがあります。ろれさん宅がまさにこのケースでした。
下がり天井は空間の見栄えのために採用することが多いですが、そこにある造作物の収納量とトレードオフになる場合があります。どちらを優先するか、設計士さんに干渉の有無を確認しておくと安心です。
図面への書かれ方
図面には「上部アケル」のような指示で書き込まれます。自分の希望がこの記載として反映されているか、目で確かめておくと安心です。
自分の希望と図面の記載が一致しているか、着手承諾の前に必ず目視で確認してください。着手承諾を過ぎると変更は難しくなります。
まとめ
- カップボード上・洗面台上の隙間はアケるか埋めるか選べる
- ろれさんの見積もりでは金額に差はなかった(自分の見積もりでも確認を)
- 埋めれば部屋と同じクロスの壁になる。アケてもくぼみの内側にクロスが施工される
- アケるメリットは棚の自作と間接照明、デメリットは埃の掃除
- 下がり天井を併用すると隙間が狭くなる。ろれさん宅は約10cmで間接照明を断念した
- ろれさんの結論はキッチン上は埋める、洗面台上は開ける
小さな項目に見えますが、着手承諾後に変えるのは大変な部分です。図面が固まる前に、一度自分の意図を確認しておくことをおすすめします。
一条工務店で家を建てることを検討している方は、紹介制度も確認してみてください。制度の内容は一条工務店の紹介制度についてで解説しています。
ろれさんに紹介をお願いするよくある質問
- カップボード上や洗面台上の隙間は、アケるか埋めるか選べますか?
- 選べます。一条工務店の打ち合わせで、天井までの隙間をそのまま残すか、壁でふさぐかを指定できます。特に希望を出さないまま図面が確定してしまうことがあるので、意図を持って決めておくのがおすすめです。
- アケるか埋めるかで金額は変わりますか?
- ろれさん宅の見積もりでは差がありませんでした。ただし契約時期や仕様によって扱いが変わる可能性はあるため、自分の見積もりでも確認しておくと安心です。費用差がないなら、使い方と掃除の手間で判断することになります。
- 埋めた場合、その部分はどんな仕上がりになりますか?
- 壁になるので、その部屋に指定したクロスと同じクロスが貼られます。アケる場合も、くぼんだ内側にきちんとクロスが施工されるので、下地が見えるようなことはありません。
- アケるデメリットは何ですか?
- 一番大きいのは埃が溜まって掃除が面倒になることです。高い位置なので脚立が必要になり、キッチンの場合は食材を扱う場所の上に埃が溜まるのが気になる人もいます。
- アケた隙間に間接照明は入れられますか?
- 隙間の高さが確保できれば入れられます。ただし下がり天井を併用すると隙間が狭くなり、照明を仕込む余地がなくなることがあります。天井高2400に下がり天井を組み合わせたろれさん宅では、カップボード上の隙間が約10cmしかなく、間接照明は見送りました。