【一条工務店】シューズボックスの落とし穴|回転収納は危険?地板の選び方も解説
シューズボックスは毎日使うものなのに、後から変更できない設備のひとつです。種類・サイズ・地板の有無・回転収納の是非など、意外と選択肢が多く、知らないまま決めると後悔しやすいポイントでもあります。
この記事では、一条工務店で選べるシューズボックス3種類の特徴から、地板あり・なしの選び方、回転収納タイプの落とし穴、シューズクロークの是非、そして2,000円でできる間接照明DIYまで、シューズボックス選びに必要な情報を徹底的にまとめています。
この記事の内容は動画でも解説しています(クリックで再生)
シューズボックスの種類
一条工務店で選べるシューズボックスは大きく分けて3種類あります。
グレイスシューズボックス
グランスマートやグランセゾンで標準採用されている、一番人気のシリーズです。
- 木目調のデザインに天然御影石(ブラック)のカウンター
- 扉裏にマグネット対応パネルを装備(鍵やマスクの収納に便利)
- 扉内側にミラーが標準装備
- 扉色は4色展開(ホワイト、サンド、グレージュ、ダーク)
- 形状はI字型、L字型、コの字型から選択可能
サイズは2枚扉(幅900mm)から6枚扉(幅2,550mm)まで全20種類のバリエーションがあります。
| 扉枚数 | 幅 |
|---|---|
| 2枚扉 | 900mm |
| 3枚扉 | 1,350mm |
| 4枚扉 | 1,800mm |
| 5枚扉 | 2,250mm |
| 6枚扉 | 2,550mm |
ラシックシューズボックス
2023年に追加された新シリーズで、ハグミー(HUGme)などの規格住宅向けの標準仕様です。グレイスよりシンプルなデザインで、扉色は3色展開(ホワイト、グレー、ダーク)。御影石カウンターはありません。
シューズウォール(アイスマート用)
壁掛けのフローティングタイプで、床から浮いた状態で設置されます。
- 色はホワイトのみ
- 2列〜5列の4タイプ(幅1,100〜2,750mm)
- 下部に間接照明が標準装備
- 扉内側にミラー標準装備
- 棚は11段の高さ調整が可能
間接照明が標準で付いているのは魅力的ですが、色がホワイトしか選べないため、家全体のデザインとの統一感を考慮する必要があります。
地板あり・なしの違いと選び方
シューズボックスには「地板あり」と「地板なし」の2タイプがあり、これが収納の使い勝手を大きく左右します。
地板ありの特徴
下に底板があるタイプで、靴を安定して並べられます。純粋な靴の収納量が最大になるのがメリットです。棚板が可動式で高さ調整もできるため、靴の種類に合わせた整理がしやすくなります。
地板なしの特徴
底板がなく、床がそのまま見える構造です。靴の収納量は減りますが、大型アイテムが収納できるのが大きな強みです。
地板なしに入れられるもの
- ベビーカー
- 傘立て
- 長靴やレインブーツ
- 子どもの外遊び道具
扉裏のマグネットパネルにフックを取り付ければ、傘や小物の収納にも活用できます。
どちらを選ぶべきか
選び方のポイントは「別にシューズクロークがあるかどうか」です。
- シューズクロークがない場合 — 地板なしがおすすめ。靴以外のアイテムも収納できる柔軟性が重要になります
- シューズクロークがある場合 — 地板ありで靴の収納を最大化するのが合理的です
回転収納タイプの注意点
回転収納タイプは同じスペースで約1.3倍の収納力(約45足)を実現でき、両サイドから靴を収納できるのがメリットです。一見すると魅力的に見えますが、重要な注意点があります。
奥行き28cmの制約
回転収納タイプは奥行きが約28cmしかないため、28cm以上の靴は物理的に入りません。ブーツや長靴は完全にアウトで、27cm程度の靴でもつま先が当たる場合があります。足のサイズが大きい方は要注意です。
故障リスク
回転する可動部品があるため、長期的に見ると故障リスクが高くなります。シューズボックスは毎日使うものなので、10年、20年と使い続けることを考えると、シンプルな構造の方が安心です。
設置制限
両端が壁で囲まれている場合は設置できないという制約もあります。間取りによっては選択肢に入らないケースもあるので、設計士に確認しておきましょう。
ろれさんも回転収納タイプは採用していません。収納力の向上よりも、故障リスクの少なさを優先した判断です。
シューズクロークは本当に必要か
シューズクロークは人気の設備ですが、ろれさんは採用していません。その理由を解説します。
シューズクロークのメリット
- 玄関がスッキリした印象になる
- 1畳以上なら天棚パイプが標準で設置される
- ウォークスルー型なら効率的な動線が確保できる
採用しなかった理由
以前はお客さん用と家族用で2つの動線を確保するのが流行っていましたが、2つ入り口があると通路の面積が増え、収納量が減ってしまいます。家のサイズも大きくする必要があるため、コストを抑えたい方は避けた方がいい選択肢です。
作るなら最低でも2畳は必要です。1畳だと通路幅が約460mmしかなく、大人の身幅(約500mm)よりも狭いため、実質的に使いものになりません。
シューズクロークでよくある後悔
- 1畳では狭すぎて結局使わなくなる
- 靴を履かないとアクセスできない配置にしてしまう
- 換気扇をつけ忘れて臭いがこもる(高気密住宅では特に深刻)
- コンセントやセンサーライトをつけ忘れる
- 標準の壁紙のままにして汚れが落ちない
ろれさんの玄関計画
採用したシューズボックス
ろれさんはグレイスシューズボックスのコの字型を採用しました。横幅は2マス分の180cmタイプ(4枚扉)です。
GRACEシリーズなので天板に御影石を採用できますが、カウンター上にはあまり物を置かない予定なので、天然御影石の音が気になる問題は実質ありません。
2畳の玄関でも十分広い
玄関のサイズはわずか2畳。最初は狭いかと思ったそうですが、宿泊体験で実際に2畳の玄関を使ってみたところ、逆にめちゃくちゃ広いと感じたそうです。2畳でも全然問題ないというのが実体験に基づく結論です。
収納の工夫
シューズボックスだけで収納を完結させようとせず、押入れも併用しています。靴以外の洋服やバッグは押入れの方がスペースを効率的に使えます。
一条工務店では押入れは個数無制限で設置でき、システム収納も施工面積6坪あたり1つが無料です。
壁面には下地補強を入れて、バッグや上着をかけられるようにしています。下地補強は1か所約2,000円と安価なので、入れておいて損はありません。
コの字型の空きスペース活用
コの字型シューズボックスの空いたスペースには、窓を計画する方もいますが、ろれさんの家では2畳で窓が有料オプションになるため窓はつけていません(3畳以下の空間は窓が有料オプション)。
代わりにコンセントだけ計画しています。小物の充電やハロウィンの飾りなど、ちょっとした用途に電源があると便利です。
窓をつける場合の注意点として、玄関は道路に面していることが多いので、かすみ窓にして外からの視線を遮るのがおすすめです。鍵の置き場所が外から見えてしまうと防犯上も問題があります。
シューズボックスの左右配置
玄関を開けたときに最初に目に入るものを考慮して左右を決めました。グレイスシューズボックス自体がおしゃれで、間接照明もつけるため、玄関をパッと開いたときに最初に目に入る位置にシューズボックスを配置しています。
2,000円でできる間接照明DIY
シューズウォールには間接照明が標準装備されていますが、グレイスシリーズやラシックシリーズにはありません。でもDIYで簡単に追加できます。
設置方法
フロートタイプのシューズボックス底面にLEDテープライトを貼るのが最も一般的な方法です。IKEAのMYRVARVやHALVTIMMEなどがおすすめで、2,000〜3,000円で購入できます。
ハウスメーカーに依頼すると10,000〜30,000円かかるので、DIYなら大幅にコストを抑えられます。
コンセントの事前計画が必須
間接照明を後付けするためには、シューズボックス下にコンセントが必要です。床から15〜20cmの低い位置に設置するのが理想で、シューズボックス内部に隠蔽できる位置がベストです。
引き渡し後にコンセントを増設するのは大変なので、設計段階で必ず計画しておきましょう。スマートプラグと組み合わせれば、帰宅時に自動で点灯させることもできます。
あくまで補助照明として
間接照明はおしゃれ目的の補助照明です。メインの明かりは別途ダウンライトやペンダントライトで確保しましょう。
ろれさんの場合は、ペンダントライトと収束型のソフトグレアレスダウンライト(収束20度の直下型)をメイン照明として計画しています。少ない壁面でもきれいに照らせる設計です。
後悔しないためのチェックリスト
シューズボックス選びで失敗しないために、以下のポイントを確認しておきましょう。
- 靴以外の収納ニーズを洗い出す — 傘、ベビーカー、鍵、スリッパ、防災グッズなど、玄関に置きたいものは意外と多い
- コンセントを忘れずに設置する — 間接照明、充電、季節の飾り用に電源があると便利
- 壁の下地補強を入れておく — 1か所約2,000円で後からフックや棚が取り付けられる
- 高気密住宅の換気対策を計画する — 一条工務店の家は高気密なので臭いがこもりやすい。シューズクロークには換気扇を忘れずに
- マグネットパネルを活用する — グレイスシリーズの扉裏にはマグネットパネルがあり、鍵やマスクの収納に使える
- 手すりの位置を上がり框のラインに合わせる — 靴の脱ぎ履きのときに使いやすい位置に設置する
- 子どもの成長を見越した容量を確保する — 子どもが増えると靴の数も急増するので余裕を持った計画を
まとめ
シューズボックス選びで押さえておきたいポイントを振り返ります。
- 一条工務店で選べるのはグレイス、ラシック、シューズウォールの3種類
- 地板なしは大型アイテムが入る柔軟性があり、シューズクロークがない場合におすすめ
- 回転収納は奥行き28cmの制約と故障リスクがあるため慎重に判断する
- シューズクロークは最低2畳必要。コスト重視なら不採用も合理的な選択
- 間接照明はIKEAのLEDテープライトで2,000〜3,000円でDIYできる(コンセントの事前計画が必須)
- シューズボックスだけで完結させず、押入れや壁面収納も組み合わせて考える
シューズボックスは一度設置したら簡単には変えられません。設計段階でしっかり計画して、後悔のない玄関づくりをしてください。
関連リンク
一条工務店の設備選びに役立つ記事をまとめています。
- コンセント計画の完全ガイド — 間接照明用コンセントの計画にも役立ちます
- 壁補強の徹底解説 — 玄関の壁面活用に必須の下地補強
- 門柱の選び方ガイド — 玄関周りの外構設備
- 玄関ポーチタイルの選び方 — 玄関の足元のタイル選び
- 一条工務店の一条ルール — 知っておきたい設計上の制約
- 家づくり道具箱 — 住宅設計向けシミュレーションツール集
- 家づくり辞典 — 住宅Tips横断検索