21坪LDKの照明はつけすぎないが正解。天井を守る設計思想と6つの工夫
21坪の家でリビング照明を計画するとき、つい「足りないかも」と不安になってダウンライトを増やしがちです。でも実はその逆で、「つけすぎない」ほうがきれいで自由度の高い空間になります。
私は一条工務店グランスマート21坪を建てる過程で、限られた空間だからこそリビング照明にこだわりました。この記事では、なぜ「つけすぎない」という結論に至ったのか、どんな構成にしたのかを全部公開します。
この記事の内容は動画でも解説しています(クリックで再生)
結論: LDK照明は3つの原則で考える
先に要点をまとめます。
- 天井は最小限。ダウンライトの穴は後から消せないから計画段階で数を絞る
- 間接照明をメインにする。一条の設定品(約5万円)でシーリングライト並みの明るさが確保できる
- コンセントで未来に備える。照明を後から足せる設計なら、最初は少なめでいい
この3つを軸にすることで、天井がすっきりしつつ、将来も自由に変えられるLDKになりました。
ろれさんのLDK照明 全体像
私の家のLDKは、次のような照明構成になっています。
| 照明 | 数量 | 役割 |
|---|---|---|
| グレアレスダウンライト(100W型) | 8個 | 補助照明(キッチン通路4・手元2・リビング2) |
| テレビ上バー間接照明(SLB81879LB1) | 1本 | アクセント(電球色) |
| ダクトレール + オーデリック集光型スポットライト | 1セット | アクセント(カーテンウォール照射) |
| 一条設定品の間接照明(コフ照明) | 1箇所 | メイン照明 |
メインは一条の設定品、他は全部アクセント。この位置づけで設計しました。
全ての照明を電球色で統一
リビングの照明は全て電球色(約2700K)で統一しています。中白色は使っていません。
電球色と中白色を混ぜると、色温度の違いで空間の印象がちぐはぐになります。雰囲気重視なら電球色、作業重視なら中白色と、部屋ごとに割り切って統一するのがおすすめです。
全部調光対応 + アレクサ対応
LDKの照明は全て調光に対応させました。一条の「とったらリモコン」という壁スイッチから、壁に付いたままでも外してリモコンとしても操作できます。
さらにスマートスピーカー連携もしていて、声で全て操作できるようにしています。
宿泊体験で確信した明るさ
照明計画をしている段階では、正直なところ明るさのイメージが全然できませんでした。「本当にこれで足りる?」という不安がずっとあったんです。
そこで、一条工務店の宿泊体験に参加しました。そこで一条設定品の間接照明だけを点けた状態を体験したのですが、シーリングライト並みに明るかったんです。
これだけで正直十分だと感じました。だからこの間接照明をメインに据えて、他は全部アクセントという位置づけにできたんです。
照明計画に悩んでいる方には、宿泊体験で必ず明るさチェックをすることを強くおすすめします。 カタログ数値だけで判断するのと、実際に体験するのでは安心感が全然違います。
天井を守る設計思想 — なぜダウンライトを最小限にするのか
天井面って、後からきれいにしようと思ってもすごく難しいんです。ダウンライトの穴を埋めた跡は、どうしても目立ちます。
だから計画段階でダウンライトの数を最小限にする必要があります。
60W型ではなく100W型を選んだ理由
私はグレアレスダウンライトを60W型ではなく100W型にしました。理由はシンプルで、調光の幅を確保するためです。
| 60W型 | 100W型 | |
|---|---|---|
| 最大光量 | 低い | 高い |
| 調光幅 | 狭い | 広い |
| 費用 | 安い | やや高い |
60W型を全開にしても届かない明るさが、100W型なら調光で自由に出せます。「万が一暗かった」というリスクへの保険として、数を増やすのではなくワット数を上げるという選択をしました。
照射範囲は狭いけれど、空間全体の光量はしっかり出せる設計になっています。
暗かったら後から足せる、でも天井の穴は消せない
これが一番大事な考え方です。暗ければ後からフロアライトやテーブルランプを足せますが、天井の穴は後から消せません。
最初は少なめにしておいて、足りなければ後から補う。この考え方で計画するのがおすすめです。
ダクトレールは直付け型を選択
ダクトレールには大きく2種類あります。
| アダプター型 | 直付け型 | |
|---|---|---|
| 見た目 | 引掛シーリング部分が目立つ | すっきり |
| 取り外し | 可能 | 不可 |
| 費用 | 安い | やや高い |
| ろれさんの選択 | - | 採用 |
アダプター型は引掛シーリングに後付けできるので便利ですが、天井面での存在感が大きいんです。引掛シーリング部分がポコッと出っ張るので、どうしても「後付け感」が出てしまいます。
リスクはありますが、天井をすっきりさせたかったので直付け型を選びました。オーデリックのショールームで実物を確認してから決めたので、後悔はありません。
スポットライトはオーデリックの集光型を採用しました。
カーテンウォール照明 — アクセントクロスの代わり
LDKの一角には、天井から床まで2400mmの長いカーテンを垂らす「カーテンウォール」を採用しています。そこにダクトレールのスポットライトを当てて、カーテンの生地感を演出する計画です。
これはアクセントクロスの代わりという位置づけです。
| アクセントクロス | カーテンウォール | |
|---|---|---|
| 交換 | 大がかりな工事 | 簡単に交換可能 |
| 費用 | 施工費込み | カーテン代のみ |
| 自由度 | 一度決めたら固定 | 季節・気分で変更可能 |
| 照明効果 | なし | スポットライトで演出可能 |
クロスは一度決めたら簡単に変えられませんが、カーテンなら気軽に交換できます。季節や気分で色や生地を変えれば、部屋全体の印象がガラッと変わります。
もともと設計ではこの位置に壁を立てる予定でした。でも「壁だと後から変更がきかない」と気づいて、カーテンに変えたんです。結果的に、可変性のある表現力のある空間になりました。
玄関を暗くする心理トリック
人は明るさを相対的に判断する生き物です。この性質を利用して、あえて玄関をかなり暗い設計にしています。
玄関を暗くしておくと、リビングに入った瞬間に「明るい!」と感じるんです。実際のリビングの明るさがそこまで強くなくても、暗い空間から明るい空間へ移動したときの対比で、より明るく体感できます。
ホテルのエントランスが薄暗くて、客室や食堂が明るい理由と同じ原理です。照明を増やすのではなく、体感を変えることで明るさを演出する発想です。
コンセント戦略 — 未来への布石
LDKの各所にコンセントを配置して、後から照明を追加できる設計にしています。
1. ダクトレールでスポットライト追加
もし明るさが足りなければ、ダクトレールに照明器具を追加すればOKです。天井に穴を開けずにスポットライトを足せるのが大きなメリットです。
2. TVフロートボード下の間接照明
テレビはフロートボード(壁に浮かせたボード)にする予定で、その下にLEDテープライトを仕込みます。IKEAなどで売っているテープライトなら約2,000〜4,000円でできるのでコスパがすごくいいです。
見えない部分の「ただぼんやり光ればいい照明」は、こういう安いもので十分です。メインの照明にこだわって、アクセント照明は安く揃えるというメリハリをつけています。
3. H1700のコンセントで将来のスマート照明対応
一条設定品の間接照明の近くに、高さ1700mmの位置にコンセントを計画しています。
理由は将来への備えです。もし一条設定品の間接照明が壊れたり、気に入らなくなったりしたときに、スマートコンセントと好きな照明で代替できるようにしてあります。
水平タイプの間接照明を採用するなら、近くにコンセントを計画しておくことを強くおすすめします。
4. フロアランプ用のコンセント
リビングの各所にフロアランプ用のコンセントも用意しています。後付けのフロアライトでもおしゃれなものがたくさんあるので、天井照明を増やすより自由度が高い選択肢になります。
【おまけ】グレースドレッサー上部アケル
玄関からリビングに入ってすぐ右にあるグレースドレッサーは、上部を開ける指示にしています。
これは将来的に間接照明を仕込めるようにするためです。下がり天井で一番上の棚がつけられなかったので、そのスペースを有効活用しようという発想です。
ほこりは溜まってしまいますが、将来的に間接照明のアイデアが浮かんだときに対応できます。こういう「将来のための余白」を作っておくのも、照明計画の一つの考え方です。
まとめ: LDK照明設計の3原則
最後に、ろれさんのLDK照明設計の3原則をまとめます。
- 天井の照明は最小限にする — 後から消せない天井の穴を増やさない
- 間接照明をメインにする — 一条の設定品で十分な明るさが確保できる
- コンセントで未来に備える — 後から照明を足せるようにしておく
「暗かったら後から足せる。でも天井の照明は後から消せない」この一言が全ての根本にある考え方です。
照明計画で迷っている方は、つけすぎる方向ではなく「つけすぎない」方向で考えてみてください。きっと後悔の少ない照明計画になります。
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