間取りの考え方|7帖賃貸から21坪平屋ができるまでの全変遷【一条工務店】
間取りを考えるとき、「理想の家から引き算する」のではなく「今の生活から足し算する」という考え方があります。この記事では、7帖の賃貸で暮らしていた夫婦が一条工務店で21坪の平屋を建てるまで、間取り図がどう変わっていったかを全て紹介します。
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出発点は7帖の賃貸
ろれさん夫婦が住んでいたのは洋室7帖の賃貸アパート。仕事も食事も睡眠も全てこの部屋で完結する生活でした。フルリモートワークで毎日この部屋にいて、奥さんはすぐ後ろでテレビを見ている。トイレは頭がドアに当たるくらい小さく、洗面台は横向きにならないとたどり着けない。
それでも「まあいっか」で済ませてきたこの生活が、間取りを考えるうえでのベースラインになります。
全国の注文住宅の平均は37坪ですが、ろれさんが建てたのは21坪の平屋。それでも「広いな」と感じているのは、7帖からスタートしたからこそです。
車庫リフォーム案 ― 家を建てない選択肢
最初から一条工務店で建てようと思っていたわけではありません。「この生活サイズで足りるなら、わざわざ家を建てなくてもいいのでは?」と考えた時期がありました。
それが実家の車庫をリフォームする案です。お風呂・トイレ・キッチンは実家にあるので、自分たちの部屋さえあれば生活できるという発想でした。
- リフォーム費用: 約400〜500万円
- 月々の家賃換算: 1万円以下
短期的にはアリでしたが、建物が築30年で耐震基準が古く、メンテナンスコストや光熱費を考えると長期的に住むには厳しい。結果として、新しく一軒家を建てた方がいいという結論になりました。
HUGmeは広すぎた
最初に検討したのは一条工務店の規格住宅「HUGme」。しかし最小でも25坪くらいからで、ろれさん夫婦には広すぎました。使わない部屋のローンを払い続けることになるため、サイズを自由に決められるiSmile+(注文住宅)で検討を始めました。
間取り変遷 1/4: 最初の図面(自作)
My Home Cloudという無料の間取りシミュレーションツールで、ろれさんが自分で作った最初の図面です。
今見るといくつかの問題があります。
- 角が多い: 壁の接合部が増えるほど隙間ができやすく、断熱性と気密性が下がる
- 冷蔵庫が奥まっている: 日常的に使いづらい配置
- トイレがリビングに近すぎる: 音が気になる、来客時に気まずい
住宅展示場やSNSで見た間取りに無意識に引っ張られて、自分たちの生活に必要な広さより大きく作ってしまっていました。
間取り変遷 2/4: 営業さんとの共同作業
1枚目をベースに営業さんとやりとりを始め、Miroというオンラインホワイトボードで大量の質問を送りつけていたそうです。営業さんが一つ一つ丁寧に答えてくれて、図面も修正してくれました。
2枚目の主な改善点は以下の通りです。
- 家の形を四角に近づけた: 断熱性の学びを反映して角を減らした
- 回遊動線を導入: 行き止まりがなく家の中をぐるっと回れる動線
- 冷蔵庫とパントリーの配置改善: キッチン周りの使い勝手が向上
- シューズクロークの形状変更: 入って左右に手が届くL字型で、奥のスペースが死なない設計
正直、今見てもこの図面でも十分快適だったと思えるくらいの完成度でした。この辺りでウッドデッキへの憧れも芽生え始めています。
グランスマートへの変更
この段階でグランスマートに変更しました。坪数を抑えたため差額は約100万円。外壁のメンテナンスコストも考えると、長期的にはプラスの判断でした。
間取り変遷 3/4: 最終形が見えてくる
3枚目では家全体の形がほぼ最終形と同じになりました。ここからは中身の最適化がメインです。
各部屋のサイズは「今の生活基準」で決める
面白いのが各部屋のサイズの決め方です。全て「今の生活基準」で決めています。
- 玄関は2畳で十分 → 今の賃貸がそうだから
- 書斎兼ドラム部屋は4.5畳 → 前の家もそうだったから
普通は「寝室6畳、子ども部屋6畳」と固定的に考えがちですが、ろれさんは「今これで足りてるんだから、新しい家でもこれでいい」というシンプルな判断基準で決めています。
1.25坪のお風呂が収まらない問題
一つ課題がありました。実家のお風呂が1.25坪で、それに慣れていたため新しい家でも1.25坪を入れたかったのですが、きれいに収まらず飛び出してしまいます。一般的な建売やマンションの1坪タイプより畳半分ほど広い1.25坪は、素人の設計では配置が難しかったのです。
ここまでが営業さんとの共同作業、計3回の打ち合わせでした。
間取り変遷 4/4: 設計士さんとの初回打ち合わせ
設計士さんにバトンタッチして出来上がったのが、ほぼ最終形の図面です。
営業さんと設計士さんの違い
- 営業さん: 要望を聞いてざっくり形にしてくれる人(本契約前の担当)
- 設計士さん: 構造や設備の制約を踏まえて間取りを最適化してくれるプロ(本契約後に担当)
設計士さんとの打ち合わせに入る前に本契約を結ぶ必要があります。
設計士さんが解いたパズル
一番のポイントは、3枚目で飛び出していた1.25坪のお風呂がきれいに収まったこと。パントリーやカップボードの配置もきれいに決まり、これでほぼ最終形になりました。
営業さんと3回、設計士さんと1回。計4回の打ち合わせで家の形が確定しています。事前に自分でかなり考えて、営業さんとも詰めていたからこそのスピードです。
将来への備え
将来子どもができたときのことも考えて、小さい部屋を2部屋用意しています。部屋の用途を固定せず、ライフステージに合わせて柔軟に使い分ける設計です。
ウッドデッキも採用
1畳サイズのウッドデッキを採用。下にコンクリート施工を入れて約12万円でした。
21坪になった理由
延床面積は21坪。居住スペースだけなら10坪で足りるけれど、リビングを広くしたり、回遊動線を作ったり、収納を増やしたり、長期間快適に暮らすために必要なものを足していった結果が21坪です。
元の賃貸が7帖だったことを考えると、ろれさんはこれでも「広いな」と感じているそうです。
まとめ: 間取りの考え方には順番がある
4枚の図面に共通しているのは「今の生活を基準にして、足りないものだけ足す」という考え方です。
住宅展示場やSNSの間取りに引っ張られると、自分たちの生活に必要な広さより大きく作りがちです。逆に「自分たちに必要な家はこれだ」と定義してから設計を始めると、無駄のない家ができます。
間取りに正解はないけれど、考え方には順番があります。
- 今のトイレが狭くて困ってないなら、新しい家でもトイレは最小サイズでいい
- 今の収納で足りてるなら、ウォークインクローゼットは要らないかもしれない
これから家を建てる方は、まず今住んでいる家の間取りを書き出すところから始めてみてください。今の家を知ることが、理想の間取りへの第一歩です。
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