一条工務店のオプションには、新築のうちに決めないと間に合わないものと、住んでから足せるものがあります。ろれさんは仕様の打ち合わせで、予算を削るか残すかを「あとで直せるか」で仕分けました。

先に結論です。 防音ドア(55,000円)は後付けできないので、今決めます。 タッチレス水栓は、後付けしても新築時との差額が2〜4万円なので、ろれさんは標準水栓を選びました。

後付けできるかで3つに仕分けた一覧。今決めるのは防音ドア55,000円、洗面所のコンセント1か所3,410円、玄関の壁の下地補強。後からでいいのはタッチレス水栓とビルトイン浄水器。DIYで足せるのはドア下の隙間テープ、吸音材パネル、LEDテープの間接照明

後付けできるかで3つに仕分ける

仕分け項目費用の目安理由
今決める防音ドア55,000円後から付けると換気の通り道がなくなる。引き戸には防音仕様がない
今決める洗面所のコンセント1か所3,410円完成後は壁に穴を開けて増やせない
今決める玄関の壁の下地補強後からは約5万〜30万円建ってから壁を開けて補強することになる
後からでいいタッチレス水栓後付けの差額は約2〜4万円水栓は約10年で交換する設備
後からでいいビルトイン浄水器据え置き型は月2,750円から入れなくても、あとから浄水器を足せる
DIYで足すドア下の隙間テープ数百円入居後にいつでも貼れる
DIYで足す吸音材パネル24枚入りで2,500〜4,000円気になった部屋に後から貼れる
DIYで足すLEDテープの間接照明2,000〜3,000円電源のコンセントだけ新築のうちに用意する

迷ったときの目安は「壁の中と建具は今決める、壊れたら替える設備は後から」です。

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仕分けの軸は「あとで直せるか」

壁の中に入るものと、ドアのような建具は、建ってから直すと壁を開ける工事になります。防音ドアは、後付けの対応そのものがありません。

一方、水栓のような設備は、もともと約10年で交換します。35年のローン期間なら、最低でも3回は替えることになります。どのみち交換するものは、壊れたときにその時代の最新モデルを選べば足ります。

仕分けの軸の図。壁の中(コンセントの配線や下地補強の合板)と建具(防音ドア)は今決める。壊れたら替える設備(キッチンの水栓や浄水器)は後から。水栓の寿命は約10年で、35年のローン期間で最低3回は交換する

今しか決められないもの

防音ドアは後付けできない(55,000円)

防音ドアは、一条工務店のオプションで55,000円です。公式カタログにも載っています。ドア下の隙間(アンダーカット)を気密パッキンで塞ぎ、ドアの中に吸音材を入れる仕組みです。

知っておきたい条件は3つあります。

防音ドアは今決める、知っておく3つの条件。1つ目は後付けできない。2つ目は引き戸には防音仕様がなく開き戸だけ。3つ目は採用した部屋に制音ダクトのVAが追加され換気が変わる。オプション価格は55,000円
  • 後付けできない。防音ドアはドア下の隙間をふさぐので、後から付けると室内の空気が部屋の外へ逃げる通り道がなくなります。新築時に付けるときは、その通り道としてVAが一緒に計画されます
  • 引き戸には防音仕様がない。カタログにも明記されていて、防音ドアは開き戸だけです。書斎を引き戸で計画している方は、先にここを確認してください
  • 採用した部屋にはVA(制音ダクト)が追加される。図面にも「VA」と書かれるので、設計士さんに換気の仕組みを確認してください

防音ドアは完全防音ではなく、生活音を減らすレベルです。楽器の演奏を防げるほどではありません。

ろれさんは防音ドアを執務室の1か所だけに入れています。目的は、ドラム演奏とリモート会議の2つです。最終承認の見積に「建具変更(オリジナル防音ドア)」が50,000円(税込55,000円)で載っています。当初はDIYで防音を工夫する方針でしたが、最終承認の時点では防音ドアを入れることにしています。

仕組みや壁にグラスウールを入れる裏オプションの話は、防音ドアの記事にまとめています。

この記事の内容は動画でも解説しています(クリックで再生)

洗面所のコンセントは足りなくなってからでは遅い(1か所3,410円)

グレイスドレッサーには、コンセントが5〜7口ついています。ただ、洗面所で使うものはそれだけでは収まらないことがあります。

  • ドライヤーは1,200Wです。ヘアアイロンと同時に使うとブレーカーが落ちることがあります。専用回路を付けておくと安心です
  • 室内干しをするなら、除湿機やサーキュレーター用のコンセントも要ります
  • 入居してから気づく方が多い場所です
洗面所のコンセントは足りなくなってからでは遅い。内蔵の5〜7口で足りなくなる場面は、ドライヤーとヘアアイロンの同時使用と室内干しの除湿機やサーキュレーター。新築時の追加は1か所3,410円で、完成後は壁に穴を開けて増やせない

新築時の追加は、公式カタログに載っているコンセント配線の料金で1か所3,410円です。一条工務店は高気密の2×6工法なので、完成後に壁へ穴を開けて増やすことはできません。

迷ったら付けておく側の項目です。洗面所で同時に使うものを書き出して、口数を決めます。コンセントの高さや数え方はコンセント計画の記事、ドレッサーの仕様はグレイスドレッサーの記事で解説しています。

玄関の壁の下地補強は後から入れると大がかり

下地補強は、壁の中に合板を入れておく工事です。石膏ボードだけの壁にはビスをしっかり留められないので、フックや棚を付けたい場所には、先に合板を入れておきます。

ろれさんは、玄関の左手の壁に下地補強を入れました。上着やバッグを掛けるフックを、後から好きな位置に付けるためです。図面には「壁下地 H=1200〜2110」と書かれています。

ろれさんの玄関の図面。左手の壁に「壁下地 H=1200〜2110」と書かれ、赤い丸で下地補強の入る壁を示している

入れ忘れて建ってから壁を開けて補強すると、約5万〜30万円かかります。新築のうちなら、費用はずっと小さく済みます。ろれさんの最終承認の見積で、「追加・変更工事」のうち下地補強に当たる行は3行です。

下地補強の行金額(税抜)
壁(高さ1820mmまで)3,900円
壁(高さ910mmまで)1,200円
天井(合板12mm貼)1,900円

3行を合わせても7,000円です。玄関の壁の詳しい設計は玄関の記事、場所ごとの入れ方は下地補強の記事にあります。

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後からでいいもの

タッチレス水栓は後付けしても差額が2〜4万円

一条工務店のタッチレス水栓は、LIXILのナビッシュです。スタンダードのA7が、新築時のオプションで50,710円です。

標準水栓は無料で付いてきます。後からタッチレスに替えると、費用はこうなります。

新築時のオプション後付け交換
本体50,710円(オプション価格)60,000〜65,000円
工事費オプション価格に含む15,000〜30,000円
合計50,710円75,000〜95,000円
差額—約2〜4万円
タッチレス水栓の費用比較。標準水栓は0円で寿命は約10年。新築時のオプションは50,710円。後付け交換は75,000〜95,000円で、差額は約2〜4万円

ろれさんは、標準水栓を選びました。最初の10年は無料の標準水栓を使い、壊れたタイミングで、その時代の最新モデルに替える考え方です。

もちろん、今すぐタッチレスの便利さを使いたい方は、新築時に付けてもよいと思います。差額が2〜4万円で済むことを知ったうえで決められれば、どちらを選んでも後悔しにくくなります。

ハンズフリータイプや水ほうき水栓の判断は、キッチン水栓の記事に書いています。

この記事の内容は動画でも解説しています(クリックで再生)

ビルトイン浄水器は入れなくても足せる

ビルトイン浄水器は、ゼンケン製の本体が47,300円です。本体より気になるのはカートリッジ代で、年間約2万円、10年で約20万円かかります。本体と合わせると、10年で約25万円です。

ろれさんはビルトイン浄水器を付けていません。浄水器がほしくなったときは、あとから次の2つを足せます。

  • サブスク型の据え置き浄水器。月2,750円(エブリィフレシャス)からで、10年で約33万円
  • 蛇口直結型の浄水器。1万円以下で買える

ビルトインの10年約25万円より、サブスクは10年で約8万円高くなります。初期費用ゼロで始められて、気に入らなければ解約できる点が違います。


DIYで足すもの

入居後にいつでも足せるものは、予算を先に割り振らなくて構いません。ろれさんが挙げているのは3つです。

入居後にDIYで足せるもの。ドア下の隙間テープは数百円で、換気の通り道なので塞ぎきらない。吸音材パネルは24枚入り2,500〜4,000円。LEDテープの間接照明は2,000〜3,000円で、電源のコンセントは新築のうちに計画する

ドア下の隙間テープ(数百円)

ホームセンターで買える隙間テープで、ドア下のアンダーカットを塞げます。ドア下の隙間は、全館換気の空気の通り道でもあります。完全に塞ぎきらず、様子を見ながら調整してください。

吸音材パネル(24枚入りで2,500〜4,000円)

吸音材パネルは、壁に貼って音の反響を抑えるものです。ろれさんは、いま住んでいる賃貸で電子ドラムを叩く部屋の4面に貼っています。

その部屋の中から、5メートルほど先にいた奥さんに声をかけても、声がかすかに届くだけで何を言っているのか聞き取れず、近くまで行かないと会話ができなかったそうです。一番安いタイプでも十分な効果があったといいます。

新居での効果はまだ確かめられていません。ただ、気になった部屋に入居後から貼れる点は、この対策の強みです。

LEDテープの間接照明(2,000〜3,000円)

グレイスシリーズのシューズボックスには、間接照明が付きません。IKEAのLEDテープライトを底面に貼れば、2,000〜3,000円でDIYできます。詳しくはシューズボックスの記事にあります。


後回しにするなら下準備だけ今やる

DIYや後付けにする場合でも、壁の中に入るものだけは新築のうちに用意しておきます。ろれさんの家では、次の2つです。

後回しにするなら下準備だけ今やる。コンセントの位置はシューズボックスの下、玄関のコの字の空きスペース、パントリーの間接照明の近く。下地補強は玄関の壁、パントリーの天井、棚やフックを付けたい壁

コンセントの位置

  • シューズボックスの下。LEDテープの電源になるので、足元の低い位置に計画します
  • 玄関のコの字シューズボックスの空きスペース。小物の充電や、ハロウィンの飾り付けに使えます
  • パントリーの間接照明の近く。ろれさんのパントリーには、床から1,700mmの高さに照明用のコンセントがあります。将来、間接照明の器具を替えたくなったときに、近くにコンセントがあれば差し替えが楽です

下地補強

  • 玄関の左手の壁(H=1200〜2110)。先に紹介したフック用の補強です
  • パントリーの天井。ロールカーテンを入れられるように、天井に下地を付けています
  • 棚やフックを付けたい壁

まとめ

  • 防音ドア(55,000円)、洗面所のコンセント(1か所3,410円)、玄関の壁の下地補強は、新築のうちに決めます
  • タッチレス水栓は、後付けしても差額は約2〜4万円です。ろれさんは標準水栓を選びました
  • ビルトイン浄水器は入れなくても、あとから据え置き型や蛇口直結型を足せます
  • 隙間テープ、吸音材パネル、LEDテープは、入居後にDIYで足せます
  • 後回しにする場合でも、コンセントの位置と下地補強の場所だけは新築のうちに決めておきます

後付けできないものの判断は、着手承諾の前に図面で確かめるのが確実です。図面の見方は着手承諾前に図面で見る15か所にあります。

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参考にした一次情報

  • 一条工務店 公式カタログ(防音ドアのオプション価格55,000円、コンセント配線3,410円/ヵ所)
  • ろれさんの最終承認の見積(建具変更のオリジナル防音ドア、下地補強の各行)

ろれさんはまだ入居前(建築中)のため、この記事は暮らしてみた感想ではなく、打ち合わせと図面での判断をもとに書いています。


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