一条工務店で間取りを考えていると、「ここをあと1マス広げたい」と思い、いくら増えるのかが気になる場面が何度もあります。

ろれさんは2025年2月の打ち合わせで、LDKを1.26坪広げる案を約80万円で選び、同じく約80万円かかる玄関の拡張は見送りました。

ろれさんのグランスマートの見積から計算すると、増やした面積は1坪あたり約63万円、図面の1マス(91cm角)なら約16万円です(本体価格・税抜)。これは面積が一番小さい見積と一番大きい見積の2つの差から出した金額で、隣り合う見積どうしでは1坪あたり約49万〜86万円と幅があります。

1マス広げるといくらかのろれさんの見積書での答え。1マス(91cm角・0.83㎡)ぶんは本体約16万円、1坪(4マス・3.31㎡)ぶんは本体約63万円で平均の坪単価は84.2万円。LDKの広い案は+1.26坪で約80万円(打ち合わせで聞いた金額)、玄関を半マス出す案は約0.4坪で約40万円、玄関を1マス出す案は約0.75坪で約80万円で見送り。1坪の約63万円は62.73㎡と69.97㎡の2通の平均。1マスと1坪は税抜の本体価格だけで計算し、LDKと玄関は2025年2月の打ち合わせで聞いた差額
広げたもの増える面積金額の差
1マス(91cm角)ぶん0.83㎡本体 約16万円(税抜・見積書から計算)
1坪(4マス)ぶん3.31㎡本体 約63万円(税抜・62.73㎡と69.97㎡の2通から計算)
LDKの広い案+1.26坪約80万円(打ち合わせで聞いた金額)
玄関を半マス出す約0.4坪約40万円(設計士の概算)
玄関を1マス出す約0.75坪約80万円(設計士の概算・見送り)

21坪の家を予算内に収めた考え方は、こちらの動画で話しています。

この記事の内容は動画でも解説しています(クリックで再生)


LDKの広い案とコンパクト案は約80万円差だった

2025年2月、ろれさんは設計士との2回目の打ち合わせで、LDKの大きさが違う2つの案を比べました。

LDKの2案の比較。広い案(採用)は施工面積21.17坪、2025年2月4日付の見積総額34,511,768円(税込)、LDK18.42帖でキッチンの周りをぐるっと回れる。図面はろれさんの2025年2月の平面図。コンパクト案は面積が1.26坪小さく、見積は広い案より約80万円安い(打ち合わせで聞いた金額)。パントリーは大きいが、洗面に立つ人と食卓に座る人が重なる
広い案コンパクト案
面積施工面積21.17坪広い案より1.26坪小さい
見積総額34,511,768円(税込・2025年2月4日付)広い案より約80万円安い(打ち合わせで聞いた金額)
LDK18.42帖。キッチンの周りを回れるLDKを縮め、パントリーを大きくした
気になる点金額が上がる洗面に立つ人と食卓に座る人の位置が重なる

コンパクト案は、設計士がろれさんの要望をもとに作ってくれた案です。LDKを小さくした代わりにパントリーが大きく、収納量では広い案より多く取れました。

一方で設計士が挙げたのは、洗面に立つ人の後ろが食卓になる点です。食事中の人の後ろで出かける準備をする時間帯が重なりやすく、髪を乾かすときも食事中の人と近くなる、という話でした。

ろれさんの判断は「80万円の差なら、くるくる回れる広い案」でした。ろれさんは間取りづくりの最初から、行き止まりがなく家の中をぐるっと回れる動線を取り入れていました。

自作の計算と、聞いた差額

ろれさんは、それまでにもらった見積から坪単価を出す計算式を自分で作っていました。その式で見積もった差は約50万円。ところが打ち合わせで設計士から聞いた差は約80万円でした。

自作の計算では差は小さく見えても、実際の差額は大きいことがあります。迷う2案があるなら、両方の正式見積を出してもらうのが確実です。


ろれさんの見積で計算すると、増やした面積は1坪約63万円

ろれさんは2024年11月から2025年2月にかけて、グランスマートで面積の違う見積を5回出してもらいました。本体価格の行は「㎡単価 × 施工面積」で書かれているので、面積が増えたときに本体がいくら増えたかを計算できます。

面積が増えるほど㎡単価は下がる。ろれさんのグランスマートの見積5つを面積の小さい順にすると、62.73㎡(18.98坪)は261,965円/㎡で本体1,643万円、63.35㎡は260,856円/㎡で1,653万円、63.76㎡は260,856円/㎡で1,663万円、69.00㎡は255,613円/㎡で1,764万円、69.97㎡(21.17坪)は254,705円/㎡で1,782万円。平均の坪単価は84.2万円、62.73㎡から69.97㎡で本体が138.9万円増えたので増やした面積の平均の坪単価は約63万円

一番小さい62.73㎡の見積と、一番大きい69.97㎡の見積の差から、増えた面積1坪あたりの金額を計算します。

面積の差  69.97㎡ − 62.73㎡ = 7.24㎡(約2.19坪)
本体の差  17,821,708円 − 16,433,064円 = 1,388,644円
1㎡あたり 1,388,644円 ÷ 7.24㎡ ≒ 19.2万円
1坪あたり 19.2万円 × 3.30578 ≒ 約63万円
1マスあたり 19.2万円 × 0.83㎡ ≒ 約16万円

平均の坪単価は84.2万円なのに、増やした分は約63万円。数字が違うのは、面積が大きい見積ほど㎡単価が低く書かれているからです。62.73㎡では261,965円だった㎡単価が、69.97㎡では254,705円まで下がっています。

隣り合う見積どうしで計算すると、1坪あたり約49万〜86万円と幅がありました。㎡単価は面積の帯ごとに段階的に決まるため、足した面積に対する増え方は一定ではありません。隣り合う見積どうしの増え方は、後ろの【詳細】に載せました。


「1マス広げる」で増える面積は、壁の長さで決まる

一条工務店の図面は910mmのマス目でできていて、1マスは91cm角、約0.83㎡(0.25坪)です。4マスで1坪(2畳)になります。

1マス広げるで増える面積の数え方。図面の1マスは91cm角で約0.83㎡=0.25坪、4マスで1坪(2畳)。1マス広げるとは壁を91cm外へ出すことで、増える面積は出す壁の長さで決まる。長さ3マスの壁を半マス出すと1.5マス(約0.4坪)、1マス出すと3マス(0.75坪)増える。壁を動かせるのは半マス(455mm)単位

打ち合わせで「1マス広げる」と言うときは、壁を91cm外へ出すことを指すのがふつうです。このとき増えるのは、出す壁の長さぶんのマスです。長さ3マスの壁を1マス出せば3マス(0.75坪)、半マス出せば1.5マス(約0.4坪)増えます。

1マス広げたときの金額は、壁の長さで変わります。目安は、増えるマス数 × 約16万円(本体・税抜)です。壁を動かせるのは半マス(455mm)単位で、数cmだけ広げることはできません。マス目と家具の有効寸法の関係は図面の1マスは何cm?にまとめています。

ろれさんに紹介をお願いする

玄関は半マス約40万円、1マスなら約80万円で見送った

同じ2回目の打ち合わせで、ろれさんは玄関を広げる案も検討しました。玄関の位置を変えてトイレの奥に収納を足し、玄関から右へ出られるようにする案です。

玄関は半マス約40万円、1マスなら約80万円。ろれさんの2025年2月の図面の玄関まわり。半マス出す案(約0.4坪)はトイレの奥に収納、玄関から右へ出られる案で約40万円。新しい玄関ドアは大きいため半マスでは足りないと分かった。1マス出す案(約0.75坪)は約80万円で見送り。面積だけなら0.4坪×約63万円で約25万円だが、外へ出す分は基礎も大きくなるため設計士の概算は約40万円

設計士の概算は、半マス(0.75畳、約0.4坪)出して約40万円。面積だけなら0.4坪 × 約63万円 = 約25万円ですが、玄関を外へ出すと基礎も大きくなるため、その分高くなると説明を受けました。

ところが、この時期に玄関ドアが新しいタイプに変わり、ドアが大きくなっていました。設計士が手元で確認したところ、半マスでは収まらず1マス必要で、その場合は約80万円になるという説明でした。

ろれさんは、80万円まで増えるなら玄関を広げる選択肢はないと考え、拡張を見送りました。もともと玄関は2畳で足りると考えていたこともあります。今住んでいる賃貸の玄関がそのくらいで、一条の宿泊体験棟でも2畳ほどの玄関を実際に使ってみて、問題なかったからです。設計士からも、狭くても工夫して暮らせるので、無理に大きくする必要はあまりないという意見でした。

部屋の広さを今の暮らしで足りているかどうかで決めるのは、21坪の平屋を設計したときからのろれさんのやり方です。


広げるか迷ったときに確かめる3つ

広げるか迷ったときは、増える面積をマス数に直し、面積以外に変わるものを聞き、迷う2案は両方の正式見積をもらいます。

広げるか迷ったときに確かめる3つ。1つ目は増える面積をマス数で数える(壁の長さ×出す幅、1マス=0.25坪)。2つ目は面積以外に変わるものを聞く(外へ出すなら基礎、屋根が伸びるなら太陽光パネルの割り付け)。3つ目は迷う2案は両方の正式見積をもらう(ろれさんの自作計算は約50万円差、打ち合わせで聞いた差額は約80万円だった)

面積以外に変わるものとして、打ち合わせでは、屋根が伸びる場所なら太陽光パネルやダミーパネルの割り付けにも影響する、という話も出ました。ろれさんの玄関の拡張は屋根に関わらない位置だったので、影響は面積と基礎だけでした。

ろれさんに紹介をお願いする

【詳細】見積書5通の面積と単価

計算に使ったろれさんの見積の数字です。いずれもグランスマートの見積で、本体価格には設計報酬60万円が含まれています。

見積作成日施工面積㎡単価建物本体工事(税抜)
2024年12月23日62.73㎡(18.98坪)261,965円16,433,064円
2024年11月15日63.35㎡(19.16坪)260,856円16,525,227円
2024年12月23日63.76㎡(19.29坪)260,856円16,632,178円
2025年1月28日69.00㎡(20.87坪)255,613円17,637,297円
2025年2月4日69.97㎡(21.17坪)254,705円17,821,708円

面積の小さい順に隣り合う見積どうしを比べると、増え方はこうなります。

比べた見積面積の差本体の差1坪あたり
62.73㎡ → 63.35㎡+0.62㎡+92,163円約49.1万円
63.35㎡ → 63.76㎡+0.41㎡+106,951円約86.2万円
63.76㎡ → 69.00㎡+5.24㎡+1,005,119円約63.4万円
69.00㎡ → 69.97㎡+0.97㎡+184,411円約62.8万円

63.35㎡と63.76㎡は㎡単価が同じ260,856円なので、増えた面積の1坪あたりも㎡単価と同じ約86万円になります。62.73㎡から63.35㎡のあいだは㎡単価が下がる分、約49万円です。

この計算には、建物申請・その他業務の金額は入れていません。この金額も面積で少し動いていて、62.73㎡の見積では244,800円、69.97㎡の見積では264,500円でした。

金額はすべて税抜です。消費税(10%)を含めると、1坪あたり約63万円は約70万円、1マスあたり約16万円は約17.5万円になります。

その後の見積も、最終承認まで69.97㎡と同じ㎡単価のままでした。平均の坪単価84.2万円の出し方は一条工務店の坪単価は84.2万円でしたで解説しています。


まとめ

ろれさんはまだ入居前なので、広い案を選んだ結果の住み心地はまだ書けません。

間取りの打ち合わせをこれから始める方は、一条工務店の間取り打ち合わせは何回?もあわせてどうぞ。一条工務店を検討しているなら、紹介制度を使うとオプションの割引が受けられます。仕組みは一条工務店の紹介制度にまとめました。

ろれさんに紹介をお願いする

出典

  • ろれさんの一条工務店の見積書(グランスマート、2024年11月15日・12月23日(2つ)・2025年1月28日・2月4日作成)
  • ろれさんの2025年2月の平面図(施工面積69.97㎡)
  • 設計士との2回目の打ち合わせ(2025年2月)でろれさんが聞いた内容