一条工務店の家をスマートホームにするなら、打ち合わせ中に決めておきたいことは4つです。電動ハニカムシェードにする窓、引掛シーリングの位置、照明スイッチの方式と調光の配線、有線LANポートの位置です。

どれも建ててからだと、壁や天井を開ける工事になるか、そもそも後付けできません。一方で、Alexa やスマートリモコンといった機器は、入居後に買い足せます。打ち合わせ中は「機器を選ぶ」より「配線と下準備を決める」のが先です。

スマートホームの準備。打ち合わせ中に決める4つ(電動ハニカムシェードの窓、引掛シーリングの位置、照明スイッチの方式と調光の配線、有線LANポートの位置)と、入居後でも選べるもの(Nature Remo、Echo、IoTシーリングライトの本体、SwitchBotボット、後付けのスマートロック)

この記事の内容は動画でも解説しています(クリックで再生)


まず結論|打ち合わせ中に決める4つ

決めるもの後から変えにくい理由ろれさんの場合
1. 電動ハニカムシェードにする窓電動は引き渡し後に後付けできないLDKの一番大きい窓だけ電動
2. 引掛シーリングの位置ダウンライトの天井には後付けできないお手洗いの便器の後ろに引掛シーリング(壁から30cm×30cm)
3. 照明スイッチの方式と調光の配線調光は配線が違い、後から変えると壁を剥がして配線のやり直し照明はとったらリモコン中心
4. 有線LANポートの位置後からLAN配線を足すには壁を開ける工事になるルーターやアクセスポイントを置く場所の近く(一般的な目安で、ろれさんの値ではありません)

着手承諾(最終の図面に判を押して工事に進む手続き)の後は、ろれさんが聞いている範囲では図面の変更料金がかかります。打ち合わせ中に決めておくのが安心です。


ろれさんの判断|とったらリモコン中心、電動ハニカムは一番大きい窓だけ

照明はとったらリモコン中心、リンクプラスは見送った

ろれさんは、照明をとったらリモコン中心でそろえる予定です。リンクプラスも検討しましたが、金額が高すぎて見送りました。

とったらリモコンは、親機と子機でシリーズを使い分けています。

  • 親機:一条の設定品の調光調色モデル(10,800円)を、目立たない位置に置く
  • 子機:目に入る場所は、アドバンスシリーズのスイッチにする

親機は Nature Remo の赤外線を受けるだけなので、目立たない位置に置く設定品で費用を抑え、目に入る場所の子機で見た目にこだわりました。

ろれさんの電気配線図の一部。親機は一条標準で10,800円、子機はアドバンスシリーズと付箋で書き込み、操作の向きを矢印で示した図

とったらリモコンの詳しい使い分けは、とったらリモコンの記事にまとめています。

電動ハニカムはLDKの一番大きい窓だけ

ハニカムシェードは窓ごとに選びました。LDKの一番大きい窓だけ電動で、ほかの窓は手動にしました。リビング上の横長窓には、ハニカムを付けていません。

大きい窓は手動だと重く、毎日の開け閉めが疲れるという声もあります。ろれさんは、毎日朝晩開け閉めする窓なので電動にしました。

ろれ家のハニカム採用パターン表。寝室は遮熱で手動、LDKの一番大きい窓は断熱で電動、それ以外の窓は断熱で手動、リビング上の横長窓は不採用

ハニカムシェード全体の選び方は、ハニカムシェードの記事で解説しています。

お手洗いの便器の後ろに引掛シーリング

お手洗いは、グレアレスダウンライトだけだと暗いかもしれません。そこでろれさんは、便器の後ろに引掛シーリングを計画して、ペンダントライトも付けられるようにしました。位置は、壁から30cm×30cmで指定しています。

LDKのダクトレールは、引掛シーリングに付けるアダプター型ではなく、天井がすっきりする直付け型を選びました。引掛シーリングにするか直付けにするかも、打ち合わせ中に決める項目です。直付けの判断はLDKの照明計画の記事にまとめています。

ろれさんに紹介をお願いする

1. 電動ハニカムシェードにする窓

電動は、引き渡し後に後付けできません。価格は1か所1万1千円です。

電動ハニカムのリモコンは、電波式(RF)です。Nature Remo のように赤外線を学習するスマートリモコンでは、直接操作できません。施主ブログでも、複数の方が、赤外線のスマートリモコンでは直接操作できなかったと報告しています。

声で動かしたいときは、SwitchBotボットを使う方法があります。リモコンのボタンに貼り付けて、ボタンを物理的に押す仕組みです。ハブと組み合わせると、Alexa から操作できます。

  • ハニカムのリモコンには上げと下げのボタンがあるので、ボットは1窓に2個必要です
  • ボット1個は約4,000円なので、1窓あたり約8,000円です(2026年3月時点)
ハニカムシェードを声で動かすには。手動はスマート化できずSwitchBotボットも使えない、電動は1か所1万1千円で後付けできず電波式のため赤外線のスマートリモコンでは操作できない、SwitchBotボットで押す方法は上げ用と下げ用で2個、1窓あたり約8,000円でハブと組み合わせるとAlexaから操作できる

手動のハニカムには、このボットも使えません。声やスマホで動かしたい窓は、最初から電動にしておきます。


2. 引掛シーリングの位置

引掛シーリングは、天井の照明取り付け金具です。照明器具をカチッとはめるだけで付けられます。

一条の照明プランはダウンライトが中心で、引掛シーリングは標準だと限られた場所にしかありません。ダウンライトの天井には、後から引掛シーリングを付けられません。

引掛シーリングがあると、次のような選び方が後からできます。

  • Wi-Fi内蔵のシーリングライト(アイリスオーヤマや SwitchBot など)。8畳用で1万円前後です。Nature Remo がなくても、スマホや Alexa から調光・調色できます(2026年3月時点)
  • 後付けのダクトレールにスポットライトを取り付ける方法。複数のスポットを使えますが、天井から出っ張るため、ダウンライトのようなフラットな天井ではなくなります
引掛シーリングがあると後から選べる。ダウンライトの天井は後から引掛シーリングを付けられない。引掛シーリングの天井はIoTシーリングライト(8畳用で1万円前後)や後付けダクトレールにスポットを付けられる。子ども部屋は成長に合わせて照明を変えたくなるので引掛シーリングにしておくと後から選べる

子ども部屋は成長に合わせて照明を変えたくなる場所なので、引掛シーリングにしておくと選択肢が残ります。


3. 照明スイッチの方式と調光の配線|4つの方法を費用で比べる

照明をスマートにする方法は、大きく4つあります。5か所に入れた場合の費用は次のとおりです(2026年3月時点)。

方法5か所の費用打ち合わせ中に決めること
リビングライコン10〜15万円回路構成(後から変えられない)
リンクプラス約13万円スイッチの種類と無線アダプタ(38,500円)の採用
とったらリモコン+Nature Remo1〜3万円とったらリモコンを付ける場所
IoTシーリングライト0.5〜2万円引掛シーリングの位置
照明のスマート化を5か所に入れた場合の費用。リビングライコンは10〜15万円、リンクプラスは約13万円、とったらリモコンとNature Remoは1〜3万円でろれさんの選択、IoTシーリングライトは0.5〜2万円。右に各方法で打ち合わせ中に決めること
  • リビングライコン:壁のボタンで照明のシーンを切り替えます。単体では Alexa に対応していません。建築時に配線を決めるので、後から回路構成を変えられません
  • リンクプラス:スマホアプリで細かく調光でき、無線アダプタを足すと Alexa や外出先から操作できます。壁スイッチで操作しても、アプリに状態が正確に反映されます
  • とったらリモコン+Nature Remo:とったらリモコンは赤外線方式なので、Nature Remo に信号を学習させれば、スマホや Alexa から操作できます。照明の状態は Nature Remo が把握できません。とったらリモコンは同じ部屋に3台までです
  • IoTシーリングライト:引掛シーリングがある場所でだけ使えます

調光の配線は、特に後から変えにくくなっています。入切のスイッチと調光のスイッチでは、壁の中の配線が違います。後から変えるには、壁を剥がして配線をやり直す必要があります。明るさを変えたくなりそうな部屋は、最初から調光の配線にしておきます。詳しくは照明打ち合わせの記事で解説しています。

選ぶときの目安は次のとおりです。

  • スマホやアプリが面倒ならリビングライコン
  • 公式の仕組みで安心したいならリンクプラス
  • 費用を抑えて始めたいならとったらリモコン
  • 後から自由に選びたいならIoTシーリングライト

部屋ごとに組み合わせる方法もあります。リビングはリビングライコン、寝室はとったらリモコン、子ども部屋はIoTシーリング、という分け方です。各方法の細かい使い方は、スマートホーム化の記事にまとめています。

ろれさんに紹介をお願いする

4. 有線LANポートの位置

一条の全館床暖房には、アルミパネルが家中に敷き詰められています。このアルミパネルが、Wi-Fiの電波を遮ります。

2階建てでは、1階のルーターだけだと、2階の床のアルミパネルで2階の電波が弱くなります。各階にWi-Fiのアクセスポイントを置き、それを有線LANでつなぐと安定します。Wi-Fiの中継だけだと速度が落ちます。

全館床暖房の家は各階に有線LANポート。1階のルーターだけだと床暖房のアルミパネルが電波を遮り2階の電波が弱くなる。各階にアクセスポイントを置いて有線LANでつなぐと安定する。後からLAN配線を足すには壁を開ける工事になる

後からLAN配線を足すには、壁を開ける工事になります。平屋でも2階建てでも、ルーターやアクセスポイントを置きたい場所の近くに、有線LANポートを引いておきます。2階建てなら、1階はリビング周り、2階は廊下あたりに1つずつあると、家全体をカバーしやすくなります。

一条の情報コンセント(LANの差し込み口)は、2か所までが無料です。3か所目以降は、1か所8,250〜14,300円かかります。LANケーブルの規格をCat6Aに変更すると、1か所あたり+9,790円です。詳しくはLAN配線の記事で解説しています。


後からでも選べるもの

次のものは、入居後に買い足せます。

  • スマートリモコン(Nature Remo)
  • スマートスピーカー(Echo)
  • IoTシーリングライトの本体
  • SwitchBotボット

玄関の鍵は、後付けのスマートロック(Qrio Lock など)という選択肢もあります。既存のサムターン錠に粘着テープで貼るだけなので、工事は不要です。


まとめ

打ち合わせ中に決めるのは、電動ハニカムにする窓、引掛シーリングの位置、照明スイッチの方式と調光の配線、有線LANポートの位置の4つです。

ろれさんは、照明をとったらリモコン中心でそろえ、電動ハニカムはLDKの一番大きい窓だけにして、お手洗いの便器の後ろに引掛シーリングを付ける計画にしました。

ろれさんはまだ入居前(建築中)のため、この記事は使用感ではなく、打ち合わせでの判断をもとに書いています。金額は2026年3月時点です。

着手承諾の前に図面で見る場所は、着手承諾前に図面で見る15か所の記事にもまとめています。

ろれさんに紹介をお願いする

関連記事