一条工務店で窓を減らすなら、残す窓は「法律で要る窓」「南の採光窓」「毎日開け閉めする大窓」。減らす窓は、水回り、2畳以下の部屋、西面、家具を置く壁から考えるのがおすすめです。

窓には、もうひとつ気にしたい点があります。ハニカムシェードは窓ごとの有料オプションなので、窓を1枚残すと、付属品の費用も1窓分増えます。窓は残して、シェードだけ付けないという選び方もあります。

ろれさんはまだ住んでいないので、この記事は住み心地ではなく、設計のときに考えた判断をもとに書いています。

まず結論:残す窓・減らす窓の早見表

残す窓・減らす窓。残す窓は居室の換気に要る開く窓、南面の採光窓、毎日開け閉めする大窓。減らす候補はお風呂・脱衣所・トイレ、2畳以下の部屋、西面、家具を置く壁。窓は残してシェードを付けないのは手が届かず開け閉めしない窓
区分窓の例理由
残す窓居室の換気に要る開く窓一条は機械換気による免除を使わないので、居室には開く窓が必須
残す窓南面の採光窓日射を取り込みたい方角。大きめがおすすめで、軒を伸ばして夏の日差しを防ぐ
残す窓毎日開け閉めする大窓ろれさんはLDKの一番大きい窓だけ、ハニカムシェードを電動にした
減らす候補お風呂・脱衣所・トイレ窓なしの方がよかったという施主の声が多い
減らす候補2畳以下の部屋無料の窓が0か所。付けると有料
減らす候補西面夏の西日が強く、西側の窓で後悔している施主は多い
減らす候補家具を置く壁、テレビの対面、ベッドの横壁面が減る、画面が見づらい、冬に冷気が下りてくる
窓は残してシェードなし手が届かず開け閉めしない窓付けても開けっぱなしになる

具体的に何を減らせるかは、設計士に確認しながら決めます。

こちらは、窓の選び方全体を解説した動画です。

この記事の内容は動画でも解説しています(クリックで再生)

ろれさんが減らした窓・残した窓

方針は「窓を極限まで減らす」

ろれさんの家は、性能を最大化するために窓を極限まで減らしています。

ろれさんの窓の方針。開く窓は法律上必要な最小限だけ、FIX窓はどうしても入れたい場所だけ、壁で仕切らずLDKとつなげた空間はFIX窓だけ、お風呂・脱衣所・トイレ・2畳の玄関は窓なし、網戸は作業部屋と寝室だけ
  • 開く窓は、法律上必要な最小限の開き窓と引き違い窓だけ
  • FIX窓は、どうしても入れたかった場所だけ
  • 壁で仕切らずLDKとつなげた空間には、FIX窓だけを採用
  • お風呂・脱衣所・トイレは窓なし

2畳の玄関は窓をなくした

玄関には、最初は窓を付けるつもりでした。結果として不採用にしたのは、次の3つが理由です。

ろれさんの家の玄関ホールまわりの図面。窓は不採用と付箋が貼られている
  1. 2畳以下の部屋は無料の窓が0か所なので、付けると有料になる
  2. 窓は断熱・気密の弱点になる。玄関は家の中でも断熱性が最も低い空間
  3. 外からの視線が気になる

お金を払ってまで窓を付ける価値は感じなかったので、代わりに照明を多めにして明るさを確保しました。玄関の設計全体は玄関の記事にまとめています。

窓は残しても、ハニカムは付けない窓がある

窓を残すかどうかとは別に、残した窓にシェードを付けるかも選べます。ろれさんは、ハニカムシェードの付け方を窓によって変えました。

ろれ家のハニカム採用パターン。寝室は遮熱で手動、LDKの一番大きい窓は断熱で電動、それ以外の窓は断熱で手動、リビング上の横長窓は不採用
窓タイプ操作理由
寝室遮熱手動朝の光を切って真っ暗で寝たい。プロジェクターで映像を見ることもある。開け閉めの頻度は低い
LDKの一番大きい窓断熱電動毎日朝晩開け閉めする窓。電動は1か所11,000円
それ以外の窓断熱手動基本はこの組み合わせ
リビング上の横長窓不採用なし手が届かず開け閉めしない。付けても開けっぱなしになるので、採光と抜け感を優先

次の動画は、この選び方を解説したものです。動画ではハニカムシェードの保証を可動部2年・生地5年と説明していますが、2026年7月の保証改定で、生地・可動部とも引き渡しから10年になりました(保証10年延長の記事)。

この記事の内容は動画でも解説しています(クリックで再生)

網戸も作業部屋と寝室だけ

網戸を付けたのは、作業部屋と寝室だけです。冬に床暖房で部屋が暑くなりすぎたとき、窓を開けて涼むためです。

そのときは、エアコンの冷房より窓を開けるほうが手軽で安心だと、ろれさんは考えています。網戸の価格と付き方は、網戸の記事にまとめています。

ろれさんに紹介をお願いする

窓を1枚残すと、窓まわりの費用も1枚分増える

窓を減らすかどうかは、窓そのものの価格だけでなく、窓に付いてくる費用も判断材料になります。

窓1枚に連動して増える費用。無料枠を超えた窓はオプション扱い、ハニカムシェードは6,600〜60,940円で窓サイズにより変動、電動にすると1か所11,000円、網戸の個別採用は1か所3,500〜22,400円。全館さらぽか空調なら遮熱シェードは全窓サービス
項目金額補足
無料枠を超えた窓オプション扱い無料枠は部屋の広さで決まる(あとの表を参照)
ハニカムシェード6,600円〜60,940円窓サイズで変わる。窓ごとの有料オプション
電動にする1か所 11,000円引き渡し後は後付けできない
網戸(個別採用の場合)1か所 3,500〜22,400円サッシのサイズで変わる

ハニカムシェードと電動の価格は、ハニカムシェードの動画を公開した時点(2026年5月)のものです。仮に20窓すべてに付けると、10万円を軽く超えます。

2つ補足します。全館さらぽか空調を採用すると、遮熱タイプのハニカムシェードは全窓サービスになります。そのため、ハニカムシェードは「全部有料」とは言い切れません。網戸を新築時に全窓まとめて採用する場合は、施工面積×3,000円/坪で、窓の数には連動しません。

減らす候補の窓と、その理由

お風呂・脱衣所・トイレ

お風呂、脱衣所、トイレは、「窓なしの方がよかった」という施主の声が多い場所です。

  • お風呂:窓なしを選ぶ人が増えています。気密性が下がる、カビの原因になる、防犯リスクがある、という理由です。24時間換気があるので、換気のための窓は要りません
  • 脱衣所・洗面所:窓があると結露してカビが生え、収納スペースが減ります。ハニカムシェード代も増えます
  • トイレ:換気扇があれば十分です。冬はハニカムシェードを閉めっぱなしになり、窓の意味が薄くなります

一条では、トイレや洗面などの非居室はFIX窓が標準で、開く窓にするにはオプションが必要です。

方角:西は減らし、南は残す

方角で決める窓の大きさ。南は大きめと軒で最大945mm、西は極力減らしハニカムは標準で遮熱、東は朝日が強く寝室は遮熱を検討、北は最低限
  • 南:日射を取り込みたい方角なので、大きめの窓がおすすめです。軒を伸ばして夏の日差しを防ぎます。一条では軒を945mmまで伸ばせるので、設計士に軒の長さを相談してみてください
  • 西:夏の西日が強烈なので、窓は極力減らします。西側の窓で後悔している施主は多いです。西面のハニカムシェードは標準で遮熱になっています
  • 東:朝日が意外と強い方角です。寝室の東窓は、遮熱に変更するのがおすすめです
  • 北:日射がほとんどないので、最低限にします

家具を置く壁・テレビの対面・ベッドの横

窓が多いと壁面が減って、タンスや本棚を置く場所がなくなります。特にリビングや寝室では、家具の配置を考えずに窓を付けて、あとから困る例が多くあります。

  • テレビの対面に窓があると、光の反射で画面が見づらくなります。昼間はカーテンを閉めないとテレビが見えません
  • ベッドの横に窓があると、冬に冷気が下りてきて寒く感じることがあります

家具の配置を先に決めてから、窓の位置を決めるのがおすすめです。

減らしすぎないための下限(法律と一条の換気ルール)

窓を減らせる下限。居室は採光1/7以上・換気1/20以上で開く窓が必須、壁で仕切らずLDKとつなげた空間はFIXのみ・窓なしも可、ランドリールームや収納は居室ではなく窓の義務なし

居室(人が長く過ごす部屋)には、床面積の1/7以上の採光面積が必要です(建築基準法)。換気は、床面積の1/20以上の開口が必要です。法律上は機械換気で免除できますが、一条はこの免除を使いません。そのため、居室には換気用の開く窓が必須になります。

  • 壁で仕切らない空間は、LDKの一部として扱われます。換気量はLDK側の開く窓でまかなえるので、その空間にはFIX窓だけを採用できます。窓が一切ない空間にもできます
  • 壁で仕切ると、独立した居室として扱われます。窓が必要になります
  • ランドリールームや収納は居室ではないので、窓の義務はありません
ろれさんに紹介をお願いする

【詳細】一条の窓ルール:無料枠と付けられない窓

一条の窓ルール。無料の窓の数は2帖以下0か所、3〜9帖2か所、10〜11帖3か所、12帖以上4か所。コーナー窓と天窓は不可、開く窓に横長タイプはない、吹き抜け・勾配天井部はFIX窓が基本
部屋の広さ無料の窓
2帖以下0か所
3〜9帖2か所
10〜11帖3か所
12帖以上4か所

無料の窓の数を超えた窓はオプションです。同じサイズの窓を0.5マス(455mm)以下の間隔で並べると、連窓として1か所に数えます。

付けられない窓や制限がある窓もあります。

  • コーナー窓は不可です
  • 天窓は不可です
  • 開く窓に横長タイプはありません。横長のFIX窓は選べますが、準防火・防火地域、グランセゾン、i-smile+では選べません
  • 吹き抜け・勾配天井部は、FIX窓が基本で、サイズに上限があります

窓の種類や裏技は窓の選び方の記事、ルール全体は一条ルールの記事にまとめています。

【詳細】残す窓にハニカムシェードを付けるときの要点

タイプの違いはハニカムシェードの記事にまとめています。ここでは、窓を残すときに押さえたい点だけ書きます。

  • 電動にする窓は、毎日触る窓に絞って契約前に決めます
  • 吹き抜けの上の窓は、手動だと紐が届かず開けっぱなしになるので、電動がおすすめです
  • 冬に下まで閉め切ると、結露やカビの原因になります。床から20〜30cm開けて、空気を循環させます。電動のリモコンには自動で開閉する機能があり、使うとカビのリスクを減らせます

まとめ

窓は、あとから減らすことも増やすことも簡単ではありません。家具の配置と方角を先に決めてから、窓を置くのがおすすめです。窓の断熱性能の数値は、断熱の落とし穴の記事にあります。

一条工務店を検討している方は、展示場に行く前に紹介制度を使えます。条件や申し込みのタイミングは、紹介制度の記事にまとめています。

ろれさんに紹介をお願いする