一条工務店で建てているろれさんの一次外構は、2026年8月に工事が終わり、確定の請求書が届きました。

工事前の見積117万円に対して、確定の請求は85.2万円でした。差のほとんどは、掘った畑の土を近所の農家さんに引き取ってもらい、残土の処分費がかからなかった分です。さらにその前、2025年11月に最初にもらった見積は56.1万円で、そこから一度117万円まで上がっています。

ろれさんの一次外構の金額。2024年10月の資金計画書の参考価格120万円、2025年11月の外構業者の最初の見積561,000円(土工事なし)、2026年5月の工事前の見積1,170,000円(609,000円増)、2026年8月の確定請求852,000円(318,000円減)

見積から確定請求までで動いた金額

ろれさんは、一次外構を一条の提携外構業者に頼みました。確認申請など行政の手続きで一条と外構工事の連携が取れていないと、家を建てるスケジュールに響くからです。中間マージンがかかるとしても、一条と連携して、家を建てるうえで問題のない地盤をつくってもらうことを優先しました。

段階時期金額(税込)何が変わったか
資金計画書の参考価格2024年10月〜120万円一条が置いた目安
外構業者の最初の見積2025年11月561,000円土工事は二次外構の見積に「概算」で計上
工事前の見積2026年5月1,170,000円土工事・検査用仮仕切り・諸経費が増えた
工事後の確定請求2026年8月852,000円残土の場外処分がなくなった
  • 上がった:土工事(+418,040円)、検査用仮仕切り(+86,000円)、諸経費(+50,404円)
  • 下がった:残土の場外処分(-302,500円)
  • 2つの見積で変わらなかった:ブロック塀の基礎・組積と、土留めの解体

上がった3つの金額は税抜、残土の302,500円は税込です。このほか、端数を調整する出精値引きが-70円から-877円に動いています。

見積の工種ごとの内訳と単価は、一次外構117万円の見積を全公開に全部載せています。

この記事の内容は動画でも解説しています(クリックで再生)


見積117万円と確定85.2万円の差の中身

見積117万円から確定85.2万円までの差の内訳。見積1,170,000円から、残土の場外処分302,500円(22立方メートル×12,500円に消費税)と、請求書に内訳が書かれていない15,500円を引いて、確定の請求852,000円
差の中身金額(税込)
残土の場外処分がなくなった分(22m³ × 12,500円 = 275,000円に消費税)302,500円
請求書に内訳が書かれていない差15,500円
計318,000円

差の約95%は、見積で単独最大の費目だった残土場外処分費が請求から消えた分です。

残りの15,500円は、どの項目の差かが請求書に書かれていません。確定の請求書は「一次外構工事 一式」の1行で、項目ごとの金額がないためです。

残土は捨てずに、近隣の農家さんへ

ろれさんの土地はもともと畑で、掘った土は畑のいい土でした。工事前の見積では約30万円の残土処分費がかかる予定でしたが、ろれさんは捨てるのはもったいないと考え、土が足りていなかった近隣の農家さんに声をかけました。掘った土は、その農家さんの農地に運んでもらうことになりました。

一次外構の工事初日の様子。畑だった土地が掘削され、掘った土が山になって積まれている。手前にはブロック塀用のコンクリートブロックが並んでいる

段取りはこうでした。

  • 農家さんに声をかけたのはろれさん。もともと知り合いで、入居後はご近所さんになる方
  • 外構業者には「搬出先の変更」として調整してもらった
  • 処分ではなく譲渡になったので、処分費がかからなかった

農家さんはとても喜んでくれて、お礼の品をいただきました。入居後もお世話になるご近所さんとの関係を、入居前に深められたのもよかったとろれさんは話しています。

この方法は誰にでも使えるものではありません。引き取り手が見つかるかは土地と近所の事情しだいですし、そもそも残土がほとんど出ない土地も多いです。見積の段階で土の行き先に心当たりがあれば、外構業者に相談できます。

掘る費用と捨てる費用の単価の差(2,100円/m³と12,500円/m³)は、一次外構117万円の見積を全公開で詳しく書いています。工事当日の様子は一次外構で何をするのかにまとめました。

2025年11月の最初の見積は56.1万円だった

ろれさんが提携外構業者から最初に見積をもらったのは、2025年11月です。このときの一次外構の金額は561,000円(税込)でした。それが半年後の2026年5月の見積では1,170,000円になり、2倍以上になりました。

2025年11月と2026年5月の一次外構の見積を工種別に比較した表(税抜)。土工事はなしから418,040円、仮設工事は79,000円から165,000円、諸経費は46,370円から96,774円に増えた。基礎工事107,100円、組積工事103,600円、解体工事174,000円は変わらず。税込の合計は561,000円から1,170,000円で609,000円増
工種(税抜)2025年11月2026年5月差
土工事なし(二次外構の見積に概算で計上)418,040円+418,040円
仮設工事79,000円165,000円+86,000円
諸経費46,370円96,774円+50,404円
基礎工事107,100円107,100円±0
組積工事103,600円103,600円±0
解体工事174,000円174,000円±0
出精値引き-70円-877円-807円
税込の合計561,000円1,170,000円+609,000円

増えた場所1:土工事が一次外構の見積に加わった

一番大きいのは土工事の418,040円です。

土工事は、2025年11月の時点でも見積に入っていました。同じ日にもらった二次外構の見積の方に、「土工事概算となります」という備考つきで載っていたのです。

土工事の比較。2025年11月は二次外構の見積に概算で計上され、掘削費12立方メートル25,200円、残土場外処分費12立方メートル150,000円、重機使用・回送料36,000円で計211,200円。2026年5月は一次外構の見積に計上され、掘削費22立方メートル46,200円、残土場外処分費22立方メートル275,000円、重機使用・回送料45,000円、荒整地108平方メートル51,840円で計418,040円
項目2025年11月(二次外構・概算)2026年5月(一次外構)
掘削費12m³ × 2,100円 = 25,200円22m³ × 2,100円 = 46,200円
残土場外処分費12m³ × 12,500円 = 150,000円22m³ × 12,500円 = 275,000円
重機使用・回送料36,000円45,000円
荒整地なし108m² × 480円 = 51,840円
計(税抜)211,200円418,040円

単価は2回とも同じです。変わったのは土の量で、12m³が22m³になりました。そこに荒整地(工事のあとに地面をならす作業)が加わっています。

増えた場所2:検査用仮仕切り86,000円

仮設工事の差86,000円は、「検査用仮仕切り」という項目が足されたものです。見積の仕様は「H90程度 木板+杭 24.9m」でした。

敷地の境界に渡された木の板と杭。奥には隣地との境界に積まれたコンクリートブロックが並び、手前の同じ所有者の土地と接する側は木の板だけになっている

写真の手前に渡してある木の板がそれです。ブロック塀を入れたのは他の人の土地と接する1面だけで、同じ所有者の土地と接する側には、ブロックの代わりにこの板を入れています。

この板は「ここからここまでが私たちの土地です」という目印で、建築確認申請を通すために必要だと説明を受けました。手で外せる作りで、工事が終わったら施主側で取り除いていいそうです。

増えた場所3:諸経費は工事費の10%で連動していた

諸経費は46,370円から96,774円に、50,404円増えました。

諸経費は、どちらの見積でも工事費の合計のちょうど10%です。

見積工事費の合計(税抜)諸経費
2025年11月463,700円46,370円(10%)
2026年5月967,740円96,774円(10%)

増えた50,404円は、足された土工事418,040円と検査用仮仕切り86,000円の合計504,040円の、ちょうど10%です。

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一次外構の見積をもらったら見ておきたい4つ

一次外構の見積をもらったら見ておく4つ。1、土工事は一次と二次のどちらにあるか。2、残土は何立方メートルで処分単価はいくらか。3、諸経費はどう計算されているか。4、確定の請求に明細は付くか
見ておくことろれさんの場合
土工事は一次と二次のどちらの見積にあるか最初は二次外構の見積に「概算」で載っていた
残土は何m³で、処分単価はいくらか12m³→22m³。処分費は150,000円→275,000円
諸経費はどう計算されているか工事費の10%。工事が増えると諸経費も増える
確定の請求に明細は付くか請求書は「一式」1行。見積の明細を手元に残しておく

一次と二次の両方の見積で、「土工事はどちらに入っているか」「概算の項目はどれか」を確認しておくと、金額の動きを予想しやすくなります。

確定の請求書は一式表記になることがあります。見積の明細書は、工事が終わるまで取っておくと、確定の金額と比べられます。

まとめ:上がったのは3か所、下がったのは残土1か所

  • 工事前の見積1,170,000円に対して確定請求は852,000円(どちらも税込)で、差は318,000円。うち302,500円は、残土を近所の農家さんに引き取ってもらい場外処分がなくなった分。残り15,500円は、請求書が一式表記で内訳が書かれていない

最終的な85.2万円は、資金計画書の参考価格120万円より下になりました。途中の見積は一度117万円まで上がっています。下がった理由の大半は、畑だった土地の残土を引き取ってもらえたという、ろれさんの土地ならではの事情です。金額は土地の条件で大きく変わります。相場として見るのではなく、見積がこう動くことがある一例として見てください。

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一条工務店の紹介制度についてはこちらの記事にまとめています。

外構の考え方そのものは外構で損しない3つのポイント、ブロック塀の施工で確認しておきたいことは土止めブロック塀の3つのポイントに書いています。

この記事の情報について

  • 参考価格120万円は、一条工務店の資金計画書(2024年10月以降の各版)の請負外費用「一次外構」の参考価格です
  • 561,000円は、一条の提携外構業者の一次外構の見積書(2025年11月発行)、土工事の概算12m³は同日発行の二次外構の見積書が根拠です
  • 1,170,000円は、同じ業者の一次外構の見積書(2026年5月発行)が根拠です
  • 852,000円は、工事後に届いた請求書(2026年8月付)が根拠です。請求書は「一次外構工事 一式」の1行のため、項目ごとの確定金額は分かりません
  • 諸経費の10%は、見積書の工事費と諸経費から計算した値です
  • 個人情報(施主名・住所・業者名・担当者名)は記載していません。相場との比較や金額の妥当性の判断はしていません