地方別の電気代を見る
北海道 / 東北 / 関東 / 北陸 / 東海 / 近畿 / 中国・四国 / 九州

一条工務店で建てたら、電気代は実際いくらになるのか。全館床暖房をつけっぱなしにして、本当に高くならないのか。

これを知りたくて、一条工務店の施主がブログやnoteで公開している電気代の実績を集めました。1世帯の体験談ではなく、北海道から九州までの34世帯分を同じ物差しで並べて集計しています。

先にお伝えしておくと、私(ろれさん)は2026年10月時点でまだ建築中で、入居していません。この記事の実績は、すべて先輩施主の方々が公開している数字です。私自身の数字として出すのは、一条に作ってもらった太陽光のシミュレーションだけです。

一条工務店の施主34世帯の電気代を集計した結論。年間の買電額は34世帯の中央値で11.6万円(月約9,700円)。太陽光12kW以上+蓄電池の12世帯はすべて黒字で、売電−買電の中央値は年11.6万円のプラス。太陽光12kW未満+蓄電池の6世帯は5世帯が持ち出しで、買電−売電の中央値は年5.2万円

結論:電気代は「太陽光の大きさ」でほぼ決まる

知りたいこと34世帯の実績から分かったこと
電気代(買電額)はいくら?年間の中央値は約11.6万円。月にすると約9,700円
売電を引くといくら?太陽光12kW以上+蓄電池の12世帯は、全世帯が年4〜17万円の黒字
太陽光が小さいと?太陽光12kW未満+蓄電池の6世帯は、5世帯が年3〜11万円の持ち出し
地域でどう違う?北海道・東北以外は、どの地方もその地方の平均より少ない
冬はどのくらい上がる?雪の少ない地域は1月が約1.5万円。東北・北陸は約3.3万円で2倍以上
太陽光をつけなかったら?2026年11月からの単価で試算すると年約32万円(月約2.7万円)

つまり、一条の家の電気代は「高い・安い」の一言では答えられません。同じ一条の家でも、太陽光をどれだけ載せたかで、毎年もらう側にも払う側にもなります。

地域ごとの違いと、太陽光の容量ごとの収支は動画でも解説しています。

この記事の内容は動画でも解説しています(クリックで再生)

この記事は次の順番で進みます。

  1. 地方別の電気代(北海道〜九州)
  2. 34世帯の実績を一覧で見る
  3. 太陽光の容量で黒字と持ち出しが分かれる理由
  4. 月別・寒冷地の電気代
  5. 太陽光なしの試算と、私が太陽光と蓄電池をつけると決めた理由
  6. この冬の電気代が上がる要素
  7. 【詳細】34世帯のデータと集計の方法

地方別に見る一条工務店の電気代

電気代は、住んでいる地域で大きく変わります。寒い地域ほど暖房に電気を使い、雪が多い地域は冬に太陽光が発電しません。

そこで、施主の方の実績を地方ごとに分けて、その地方の持ち家世帯の平均(総務省 家計調査 2025年)と並べました。

地方別に一条施主の年間の買電額と、その地方の持ち家世帯の平均を並べた図。北海道1世帯29.6万円(平均17.5万円)、東北4世帯の中央値21.2万円(平均20.4万円)、北陸3世帯7.5万円(平均21.4万円)、関東7世帯12.5万円(平均15.7万円)、東海4世帯12.3万円(平均16.2万円)、近畿4世帯7.1万円(平均15.0万円)、中国・四国2世帯5.0万円(中国18.7万円・四国17.4万円)、九州3世帯6.3万円(平均14.7万円)
地方世帯数一条施主の年間の買電額(中央値)その地方の持ち家世帯の平均
北海道1約29.6万円約17.5万円
東北4約21.2万円約20.4万円
関東7約12.5万円約15.7万円
北陸3約7.5万円約21.4万円
東海4約12.3万円約16.2万円
近畿4約7.1万円約15.0万円
中国・四国2約5.0万円中国 約18.7万円/四国 約17.4万円
九州3約6.3万円約14.7万円
沖縄0―約16.9万円

つまり、北海道と東北を除くすべての地方で、一条施主の電気代はその地方の平均を下回りました。北海道と東北は、太陽光が小さい家や蓄電池のない家が多く、冬の雪で発電も止まります。

家計調査の電気代には、ガス代や灯油代が入っていません。一条の家はオール電化なので、お湯や暖房の分まで電気代に入っています。同じ条件で比べれば、差はこの表より大きくなります。

世帯数が1〜3の地方は、その地方の代表とは言えません。参考の1例として見てください。沖縄は、公開されている実績が見つかりませんでした。

北海道の一条工務店の電気代

北海道は、公開されている年間の実績が1世帯しか見つかりませんでした。i-smartⅡ・太陽光11.34kW・蓄電池なしの家で、年間の買電額は約29.6万円です。北海道の持ち家世帯の平均(約17.5万円)を大きく上回っています。

この家の施主の方は、12月中旬から3月中旬まで屋根に雪が積もり、その間は売電がないと書いています。冬に発電できず、暖房の電気をすべて買うためです。売電は年約18.4万円あるので、売電を引いた実質は年約11.2万円です。

地域太陽光蓄電池年間の買電額年間の売電額
北海道11.34kWなし296,262円184,212円

東北の一条工務店の電気代

東北の4世帯は、年間の買電額が約20.5万〜22.5万円にそろいました。東北の持ち家世帯の平均(約20.4万円)とほぼ同じです。

4世帯とも太陽光は5.04kW・5.5kW・6.3kW・容量不明と小さめで、蓄電池があると分かるのは青森の1世帯だけです。冬は雪で発電がほぼ止まり、床暖房の電気が増えます。青森の施主の方は、12〜2月の3か月だけで、年間の電気代の半分近くを払うと書いています。

家計調査の電気代にはガス代や灯油代が入っていません。東北の一般の家は灯油で暖房することが多いので、オール電化の一条の家と比べると、光熱費の全体では一条の家のほうが少ない可能性があります。

地域太陽光蓄電池年間の買電額年間の売電額
青森県5.5kWあり204,523円89,813円
東北不明記載なし211,491円―
東北6.3kW記載なし212,380円150,826円
東北5.04kWなし225,130円116,402円

関東の一条工務店の電気代

関東は7世帯で、中央値は約12.5万円でした。関東の持ち家世帯の平均(約15.7万円)より約3万円少なくなっています。

幅は大きく、太陽光13kW台に蓄電池を載せた2世帯は年約1万〜1.5万円です。それ以外の5世帯(太陽光6.5〜12.7kW)は年12〜15万円でした。関東の中でも、太陽光と蓄電池の組み合わせで電気代が大きく変わっています。

地域太陽光蓄電池年間の買電額年間の売電額
首都圏13.475kW2台9,243円134,691円
首都圏13.27kW7.04kWh15,000円―
神奈川県8.5kW7kWh123,688円71,162円
東京電力エリア12.7kW7kWh125,408円166,864円
関東6.5kWあり140,900円74,300円
神奈川県7.5kW7.04kWh141,358円111,762円
関東10kW7.04kWh149,812円98,610円

北陸の一条工務店の電気代

北陸は3世帯です。年間の買電額は約6.0万円・約7.5万円・約11.7万円で、北陸の持ち家世帯の平均(約21.4万円)を大きく下回っています。

北陸も雪の多い地域ですが、3世帯とも売電を引くと黒字でした。容量が分かる2世帯は、どちらも太陽光が12kWを超えています。雪国でも、太陽光が大きければ電気代を売電で上回れる例です。

地域太陽光蓄電池年間の買電額年間の売電額
北陸電力エリア13.5kW7.04kWh59,504円158,400円
新潟県不明あり74,562円123,472円
北陸12.75kWあり117,381円231,189円

東海の一条工務店の電気代

東海は4世帯で、中央値は約12.3万円でした。東海の持ち家世帯の平均(約16.2万円)より約4万円少なくなっています。

4世帯のうち3世帯は太陽光10〜13.475kWで、売電が年14.8万〜27.0万円ありました。売電を引くと3世帯とも黒字です。

地域太陽光蓄電池年間の買電額年間の売電額
愛知県13.475kWあり82,344円148,020円
愛知県10.3kWなし約120,000円228,000円
東海13kWあり125,154円269,504円
中部電力エリア19.74kW記載なし165,554円―

近畿の一条工務店の電気代

近畿は4世帯で、中央値は約7.1万円でした。近畿の持ち家世帯の平均(約15.0万円)の半分以下です。

太陽光12kW以上+蓄電池の3世帯は年2.6万〜8.2万円で、売電を引くと3世帯とも年10万円以上の黒字でした。蓄電池のない1世帯(10.5kW)は年約19.3万円です。

地域太陽光蓄電池年間の買電額年間の売電額
関西電力エリア13.5kW7kWh26,060円191,296円
関西13.475kWあり59,866円177,420円
関西電力エリア12kWあり81,551円243,713円
関西電力エリア10.5kWなし193,081円166,962円

中国・四国の一条工務店の電気代

中国・四国は2世帯で、どちらも太陽光+蓄電池の家です。香川の2人家族(10kW)は年約2.9万円、中国地方の家(12.5kW)は年約7.1万円でした。中国(約18.7万円)・四国(約17.4万円)の持ち家世帯の平均を大きく下回っています。

香川の家は2人暮らしで使う電気が少なく、太陽光が10kWでも売電を引くと黒字でした。請求額には電力会社の割引が入っています。

地域太陽光蓄電池年間の買電額年間の売電額
香川県10kW6.2kWh28,966円133,263円
中国地方12.5kW9.9kWh70,913円183,920円

九州の一条工務店の電気代

九州は3世帯で、中央値は約6.3万円でした。九州の持ち家世帯の平均(約14.7万円)の半分以下です。

3世帯とも太陽光13kW台+蓄電池の家です。蓄電池2台の家は年約1万円でした。ハグミーの家は、一番高い1月でも買電額が約9,600円です。

地域太陽光蓄電池年間の買電額年間の売電額
九州電力エリア13.475kW2台約10,000円―
九州電力エリア13.75kW7kWh62,837円158,459円
九州電力エリア13.475kWあり63,929円―

施主34世帯の年間の電気代を並べた

次に、34世帯の年間の買電額を、少ない順に並べました。買電額は、電力会社から買った電気の請求額です。売電で入ってくるお金はまだ引いていません。

一条工務店の施主34世帯の年間の買電額を少ない順に並べた横棒グラフ。太陽光+蓄電池の24世帯はオレンジ、蓄電池なし・記載なしの10世帯は青。首都圏13.475kWの0.9万円から北海道11.34kWの29.6万円まで幅がある
区分世帯数年間の買電額(中央値)
34世帯すべて32約11.6万円
太陽光+蓄電池24約7.3万円
太陽光あり・蓄電池なし(記載なしを含む)10約19.6万円
参考:全国の二人以上の世帯(家計調査 2025年)―15.9万円

一番少ない家は年約9,000円、一番多い家は年約30万円でした。30倍以上の開きがあります。

上位に並ぶのは、太陽光13kW前後と蓄電池を載せた家です。昼は太陽光の電気を使い、夜は蓄電池にためた電気を使うので、電力会社から買う電気がほとんどありません。

下位に並ぶのは、北海道・東北の家と、蓄電池のない家です。雪国は冬に太陽光がほぼ発電せず、暖房に使う電気も多くなります。蓄電池がない家は、夜の電気をすべて買うことになります。

全国平均の15.9万円は、総務省の家計調査(二人以上の世帯)の電気代です。地域ごとの比較は、上の地方別の章を見てください。

太陽光12kWを境に、黒字と持ち出しが分かれた

次に、売電で入ってきたお金を引いた「実質の電気代」を見ます。売電額も分かる太陽光+蓄電池の18世帯を、太陽光の容量順に並べました。

太陽光+蓄電池の18世帯について、横軸に太陽光の容量、縦軸に1年間の売電額−買電額をとった散布図。12kW以上の12世帯はすべて黒字(年約4万〜17万円)。12kW未満の6世帯は、5世帯(5.5kW・6.5kW・7.5kW・8.5kW・10kW)が持ち出し(年約3万〜11万円)で、香川の2人家族(10kW)だけが黒字
太陽光の容量世帯数実質の電気代(売電−買電)中央値
12kW以上12全世帯が黒字(年+4.1万〜+16.5万円)年+11.6万円
12kW未満65世帯が持ち出し(年−3.0万〜−11.5万円)、1世帯が黒字(年+10.4万円)年−5.2万円

つまり、太陽光を12kW以上載せた家は、電気代を払うどころか毎年お金が入ってきています。12kW未満の家は、ほとんどが売電より電気代のほうが多くなっています。

12kW未満で黒字だった1世帯は、香川の2人暮らしの家です。年間の買電額が約2.9万円と少なく、使う電気が少ない分、売電が上回りました。

12kWを超えるかどうかで分かれる理由は、売る電気の量です。家で使う電気の量は、どの家もそれほど大きく変わりません。太陽光を増やした分は、そのまま売る電気になります。

売電単価の違いでは説明できません。単価が分かる世帯は15〜21円で、12kW未満の家にも19円・21円と単価の高い年に建てた家が含まれています。

一条の太陽光は、屋根いっぱいに載せると13kW前後になる設計です。一条の公式サイトによると、2024年度に一条で建てた家の太陽光の平均は12.02kWでした。一条で建てる人の多くは、この「黒字側」の容量を載せていることになります。

一条がなぜ13.475kWまで載せられるのかは、太陽光パネルは何kW載る?と太陽光13.475kW+蓄電池7kWhはなぜ最適かで解説しています。

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月別に見ると、冬がピークで5月が底

月ごとの買電額も見てみます。雪の少ない地域の太陽光+蓄電池の11世帯と、東北・北陸の3世帯の中央値を、全国平均と並べました。

月別の買電額の折れ線グラフ。雪の少ない地域・太陽光+蓄電池11世帯の中央値は1月14,915円がピークで5月3,182円が底。寒冷地(東北・北陸3世帯)の中央値は1月33,395円、12月24,476円と冬に大きく上がる。全国平均(家計調査2025年)は月約1万〜1.7万円で推移
月雪の少ない地域・太陽光+蓄電池(11世帯)寒冷地(3世帯)全国平均(家計調査 2025年)
1月14,915円33,395円14,904円
2月9,823円24,995円16,552円
3月8,217円25,737円16,559円
4月4,701円13,652円14,805円
5月3,182円10,379円12,220円
6月5,199円9,262円10,709円
7月6,223円9,296円10,907円
8月5,098円10,869円12,593円
9月6,988円9,008円13,825円
10月6,825円9,236円12,913円
11月7,400円13,043円11,138円
12月8,800円24,476円11,497円

雪の少ない地域の一条の家は、1月を除くすべての月で全国平均を下回っています。1月は全国平均とほぼ同じでした。

一番高い1月でも約1.5万円です。全館床暖房を24時間つけている家としては、かなり少ない金額です。一番安いのは5月です。暖房も冷房も使わず、日も長いので、太陽光と蓄電池で家の電気がほぼまかなえるからです。

夏の7〜9月は月5,000〜6,000円台です。冷房を使っても、冬ほどは上がっていません。

寒冷地は冬の電気代が2倍以上になる

東北・北陸の3世帯は、1月の中央値が約3.3万円でした。雪の少ない地域の2倍以上です。

雪国の施主の方が書いている理由は、ほぼ共通しています。12月から3月は屋根に雪が積もり、太陽光がほとんど発電しません。外が寒い分、床暖房の電気も多く使います。

年間で見ても差は大きく、北海道の1世帯は年約29.6万円、青森の1世帯は年約20.5万円でした。青森の施主の方は、12〜2月の3か月だけで、年間の電気代の半分近くを払うと書いています。寒冷地で建てる方は、冬に電気代が集中する前提で考えておくと安心です。

太陽光なしの電気代を、最新の単価で計算した

ここからは、太陽光をつけなかった場合の電気代です。

太陽光のない一条の家の実績を探したのですが、2022年以降の年間の実績を公開している方は見つかりませんでした。一条で建てる人のほとんどが太陽光を載せているためだと思います。

そこで、施主が公開している「家で使った電気の量(消費電力量)」から計算しました。消費電力量は、太陽光で発電して自分で使った分も含めた、家全体の電気の量です。

世帯年間の消費電力量
関東・i-smartⅡ・3人(2025年)9,504kWh
東京電力エリア・太陽光12.7kW(2025年)8,955kWh
九州電力エリア・グラン・セゾン(2023〜24年)8,481kWh
太陽光12kW・4人(45か月の累計から1年あたりに換算)7,240kWh
太陽光13.475kW(2024〜25年)6,711kWh

5世帯の中央値は8,481kWhです。経済産業省が「一般的な世帯」として使う月400kWh(年4,800kWh)の約1.8倍です。全館床暖房とエコキュートの電気が入っているためです。

この8,481kWhを全部、電力会社から買ったとして計算しました。

太陽光なしの試算と、ありの実績を並べた棒グラフ。太陽光なし(消費8,481kWhを東京電力の2026年11月からの単価で計算)は年32.1万円の持ち出し。太陽光12kW未満+蓄電池の6世帯の実績(中央値)は年5.2万円の持ち出し。太陽光12kW以上+蓄電池の12世帯の実績(中央値)は年11.6万円の黒字
計算の前提値
電気料金プラン東京電力スマートライフL(2026年11月1日からの単価)
契約容量10kVA(基本料金 月3,920.6円)
昼(6時〜翌1時)の単価35.81円/kWh
夜(1時〜6時)の単価27.91円/kWh
夜に使う割合30%
再エネ賦課金4.18円/kWh(2026年度)
燃料費調整−5.33円/kWh(2026年11月分)
結果年約32.1万円(月約2.7万円)

つまり、太陽光をつけない一条の家は、この単価のままなら年30万円前後の電気代がかかる計算です。

5世帯で一番少ない家(6,711kWh)なら年約26.4万円、一番多い家(9,504kWh)なら年約35.4万円です。夜に使う割合を40%にしても、年約31.4万円でほとんど変わりません。

太陽光12kW以上+蓄電池の家(年約11.6万円の黒字)との差は、年約44万円です。ただし、ここには太陽光と蓄電池の購入費が入っていません。一条の公式サイトでは、太陽光13.475kW+蓄電池7.04kWhの価格は約289.9万円(税込、2026年4月末時点)です。

自分の家の条件で計算したい方は、下の計算機に数字を入れてみてください。消費電力量は、一条の打ち合わせでもらえる太陽光のシミュレーション表に、想定の数字が書かれていることがあります。

太陽光なしの電気代を計算する
年間 320,899円
月あたり 26,742円
東京電力スマートライフL(2026年11月1日からの単価)で計算。昼35.81円・夜27.91円、基本料金は1kVAあたり月392.06円、再エネ賦課金4.18円、燃料費調整は2026年11月分の−5.33円で固定しています。

私が太陽光と蓄電池をつけると決めた理由

ここからは、私(ろれさん)の家の話です。

私は太陽光13.475kWと蓄電池7.04kWhを載せます。34世帯の実績を見て、この判断は合っていたと考えています。

一条の試算では、月約2万〜2.6万円得をする

一条に作ってもらったシミュレーションでは、1〜10年目の平均で月25,973円のメリットがありました。内訳は次のとおりです。

ろれさんの太陽光13.475kW+蓄電池の月あたりメリットの積み上げ棒グラフ。一条の試算どおり(売電15円)は自家消費6,393円+蓄電池5,569円+売電14,012円で月25,973円。2026年認定の1〜4年目(24円)は売電23,096円で月35,057円。5〜10年目(8.3円)は売電7,987円で月19,948円
内訳月あたり中身
昼の自家消費6,393円昼に発電した電気を家で使い、買わずに済んだ分
蓄電池の放電5,569円昼の電気をためて夜に使い、買わずに済んだ分
売電14,012円使い切れない電気を売った収入(売電15円の前提)
合計25,973円1〜10年目の平均

ざっくり言うと、電気代が月約1万円浮いて、売電で月1万円以上入ってくる計算です。合わせて月2万円を超えます。

このシミュレーションは2025年3月に作ったもので、売電単価は当時の15円です。2025年10月からは売電単価が階段型に変わり、1〜4年目が24円、5〜10年目が8.3円になりました。売電量はそのままで単価だけを置き換えると、次のとおりです。

期間月あたりのメリット
1〜4年目(売電24円)約35,000円
5〜10年目(売電8.3円)約20,000円

5年目以降に売電が減っても、月約2万円のメリットが残ります。電気を買わずに済む分(月約1.2万円)は、売電単価が変わっても減らないからです。

一条のシミュレーション表を持っている方は、下の計算機で2026年の売電単価に置き換えられます。

一条のシミュレーションを2026年の売電単価で計算し直す
1〜4年目(24円) 月35,058円
5〜10年目(8.3円) 月19,949円
初期値はろれさんのシミュレーション(太陽光13.475kW+蓄電池7.04kWh)の1〜10年目の数字です。ご自身のシミュレーション表の「売電量」と「自家消費」「蓄電池」の金額を足して入れてください。

シミュレーションの前提(売電単価、30年分の数字、回収期間の計算)は太陽光13.475kWの収支シミュレーションを全部見せますで1つずつ確かめています。売電単価が5年目に下がる仕組みは一条工務店の太陽光FIT完全解説にまとめました。

つけると決めた理由は3つ

1つ目は、実績の数字です。太陽光12kW以上+蓄電池の12世帯は、北陸の雪国の家も含めて全世帯が黒字でした。シミュレーションだけでなく、実際に住んでいる方の数字で裏付けられています。

2つ目は、全館床暖房の家だからです。太陽光なしの試算では年約32万円かかります。一条の家は家じゅうを24時間暖める分、使う電気が多い家です。その電気を自分の屋根で作れるかどうかの差が大きくなります。

3つ目は、電気料金の値上がりに強いことです。買う電気が少ない家ほど、単価が上がっても影響が小さくなります。この冬は国の補助がなくなり、東京電力の基本料金も上がります(次の章で説明します)。

一方で、太陽光と蓄電池は約290万円の買い物です。一条のシミュレーションでも、元が取れるまで約9年かかります。屋根の形や方角で載せられる量が変わり、雪国では冬に発電しません。つけるかどうかは、ご自身の家の条件で一条のシミュレーションを出してもらってから決めてください。

この冬の電気代は、去年の冬より上がる要素が多い

これから建てる方だけでなく、すでに住んでいる方にも関係する話です。2026年の冬は、去年の冬より電気代が上がる要素が重なっています。

この冬の電気代が去年の冬より上がる要素をまとめた表。国の電気代補助は2026年1〜2月使用分が4.5円/kWhの値引きだったが、2026年9月使用分で終了し冬の補助は未発表。東京電力の基本料金は10kVAで月3,117.5円から11月に月3,920.6円(+803円)。再エネ賦課金は3.98円から4.18円/kWh。燃料費調整は1月−7.72円(補助前)から11月−5.33円
要素去年の冬(2026年1〜2月)この冬(2026年11月〜)
国の電気代補助4.5円/kWhの値引き9月使用分で終了。冬の補助は2026年10月5日時点で未発表
東京電力の基本料金(10kVA)月3,117.5円月3,920.6円(+803円)
再エネ賦課金3.98円/kWh4.18円/kWh
燃料費調整(東京電力)−7.72円/kWh(1月・補助前)−5.33円/kWh(11月)

一番大きいのは国の補助がなくなることです。1月に600kWh買う家なら、補助の4.5円がなくなるだけで約2,700円上がります。

東京電力の基本料金は、2026年11月1日から約25.8%上がります。送電網の利用料(託送料金)の見直しを電気料金に反映するためです。10kVAの契約なら月803円、年に約9,600円の負担増です。

基本料金は、電気をどれだけ買ったかに関係なくかかります。太陽光と蓄電池で買電がほとんどない家でも、この値上げは避けられません。電力会社の選び方で変わる部分なので、一条工務店の電力会社はどこがいい?も参考にしてください。

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一条の家の電気代が抑えられる理由

全館床暖房をつけっぱなしにしても電気代が抑えられるのは、家の断熱と気密の性能が高いからです。

一条工務店の公式試算による暖房費1シーズンの比較。一条の家(全館床暖房)は約1.9万円、一般の家(エアコン3台)は約12.0万円、一般の家(全館床暖房)は約21.3万円。45.31坪・名古屋・室温22℃・24時間運転・中部電力スマートライフ(2025年9月時点の単価)

一条の公式サイトでは、45.31坪の家を名古屋で1シーズン(10月末〜4月末)暖房した場合の試算が出ています。

家と暖房1シーズンの暖房費
一条の家(全館床暖房)約1.9万円
一般の家(エアコン3台)約12.0万円
一般の家(全館床暖房)約21.3万円

同じ全館床暖房でも、一般の家の約11分の1です。部屋ごとにエアコンで暖める一般の家より、家じゅうを暖める一条の家のほうが安い計算になっています。

性能の数字は次のとおりです。

性能一条工務店の公表値参考
断熱(UA値)0.25W/m²K(アイ・スマートのモデルプラン)断熱等級7の基準は0.26(6地域)
気密(C値)平均実測0.59cm²/m²全棟で気密測定を実施
断熱等級グラン・スマート、アイ・スマートは等級7が標準枠組壁工法の商品は全棟で等級6以上

UA値は、家から逃げる熱の量です。小さいほど熱が逃げにくい家です。C値は、家のすき間の量です。小さいほどすき間風が入りません。

国土交通省の設計ガイドでは、断熱等級7相当の家は、省エネ基準の家と比べて暖房に使うエネルギーが約75%少ないとされています(東京・部屋ごとに必要なときだけ暖房した場合)。

施主の方がやっている電気代の下げ方

34世帯の記事を読むと、電気代を下げる工夫にも共通点がありました。

工夫中身
エコキュートを昼に沸かす夜の安い電気ではなく、昼の太陽光の電気でお湯を沸かす設定に変える
蓄電池の運転モードを見直す売電を優先するか、自家消費を優先するかを季節で切り替える
電力会社・プランを見直す夜の単価が安いプランや、基本料金のないプランに切り替える
床暖房の部屋を切らない使わない部屋の床暖房を切ると、かえって電気代が上がることがある

床暖房の部屋を切ると電気代が上がる理由は、一条工務店の床暖房エリア分けで解説しています。

【詳細】集計に使った34世帯のデータ

ここからは、集計の元にしたデータの詳細です。数字の根拠を確かめたい方向けです。

各世帯の数字は、施主の方が公開している記事の記載をそのまま使っています。1世帯につき、2022年以降で一番新しい1年分を使いました(北陸の12.75kWの世帯だけは2021年6月〜2022年5月)。地方別の章では、このうち地域が書かれている28世帯を地方に分けています。

太陽光+蓄電池の24世帯

地域商品人数太陽光蓄電池期間年間の買電額年間の売電額出典
首都圏i-smile+不明13.475kW2台2025年(割引の適用前)9,243円134,691円ひつじノート
九州電力エリアグラン・スマート4人13.475kW2台2025年9月〜2026年8月約10,000円―まち×一条工務店&スマート
不明不明2人不明あり引渡しから1年13,260円―sena|一条工務店2年生
首都圏グラン・スマート不明13.27kW7.04kWh2024年11月〜2025年10月約15,000円―ひび | 一条工務店の家とお金のあれこれ
関西電力エリアグラン・スマート4人13.5kW7kWh2025年26,060円191,296円きたきつねの快適巣作り〜一条工務店
香川県ブリアール2人10kW6.2kWh2022年9月〜2023年8月(月次記事の合算・割引の適用後)28,966円133,263円うどんの国で床暖房には頼らないお家
不明不明不明13.475kWあり2024年11月〜2025年10月(月次記事の合算)54,459円178,080円かのはダイアリー
北陸電力エリアグラン・スマート平屋3人13.5kW7.04kWh入居後1年(2023〜24年)59,504円158,400円ナビィの小さな平屋暮らし
関西i-smile平屋4人13.475kWあり2025年8月〜2026年7月(表の12か月の合算)59,866円177,420円心配性家族の安心家づくり
九州電力エリアグラン・セゾン不明13.75kW7kWh2023年7月〜2024年6月62,837円158,459円yuuuブログお家とお金の話
九州電力エリアハグミー5人13.475kWあり2024年6月〜2025年5月(表の12か月の合算)63,929円―おくらのくらし
中国地方i-smart不明12.5kW9.9kWh2025年3月〜2026年2月70,913円183,920円コツコツ一株投資ライフ
新潟県不明夫婦不明あり2025年7月〜2026年6月(月次記事の合算)74,562円123,472円DINNER夫婦の家計簿
関西電力エリアi-smile4人12kWあり2022年81,551円243,713円一条工務店アイスマイル生活
愛知県グラン・スマート5人13.475kWあり2025年8月〜2026年7月82,344円148,020円いちなび
不明不明4人7.5kW7.04kWh2025年約99,000円―つちのこ投資家
北陸i-smart3人12.75kWあり2021年6月〜2022年5月117,381円231,189円家LOG - 家づくりと暮らしと、時々、雑記 -
神奈川県i-smile4人8.5kW7kWh2024年4月〜2025年3月123,688円71,162円白旗製作所
東海i-smart4人13kWあり2025年3月〜2026年2月125,154円269,504円cheeky
東京電力エリア不明不明12.7kW7kWh2025年125,408円166,864円家とくらしとまなびログ
関東グラン・セゾン3人6.5kWあり2023年140,900円74,300円ボーダーコリーと床暖房のおうち
神奈川県i-cube5人7.5kW7.04kWh2025年(月次記事の合算)141,358円111,762円昨日より良い明日へSearching for Better Life
関東i-smartⅡ3人10kW7.04kWh2025年149,812円98,610円ひいろの家づくり体験記~一条工務店i-smartで暮らす~
青森県i-smartⅡ平屋4人5.5kWあり2025年7月〜2026年6月(売電は記事の「直近12か月」)204,523円89,813円北の施主、5年目。

太陽光あり・蓄電池なし(記載なしを含む)の10世帯

地域商品人数太陽光蓄電池期間年間の買電額年間の売電額出典
不明i-cube2〜3人8.8kWなし2025年約115,000円約200,000円シマシマ家のi-cube
愛知県不明4人10.3kWなし2022〜2024年の平均(月平均×12で換算)約120,000円約228,000円もげ
中部電力エリアi-smart平屋4人19.74kW記載なし2022年9月〜2023年8月165,554円―なすノート@一条工務店で建てたコの字の平屋
不明不明5人18.4kW記載なし2025年(月次記事の合算・売電42円)187,609円723,938円りっきーのブログ
関西電力エリアi-smart不明10.5kWなし2022年193,081円166,962円ほべほべすっぺ
不明i-smartⅡ不明10kW記載なし2025年198,428円199,311円RYO波乗りファミリー|一条i-smart施主
東北不明4人不明記載なし2024年211,491円―HappyFamilyブログ
東北i-smart4人6.3kW記載なし2022年212,380円150,826円りりろぐ
東北セゾンF4人5.04kWなし2023年225,130円116,402円ディーンブログ
北海道i-smartⅡ不明11.34kWなし2025年296,262円184,212円ぽち

【詳細】集計の方法と注意点

  • 買電額は、電力会社に支払った電気料金(基本料金・再エネ賦課金・燃料費調整を含む請求額)です。国の補助や電力会社のキャンペーンの値引きが入っている年もあります
  • 売電額は、施主の方が書いている売電の入金額です。年の区切りが買電と1か月ずれている世帯もあります
  • 中央値は、数字を小さい順に並べたときの真ん中の値です。1世帯だけ極端な数字があっても、引っぱられにくいので使いました
  • 月別の中央値は、月ごとに計算しています。12か月分を足しても、年間の中央値とは一致しません
  • 地域・商品・家族の人数は、記事に書いてあるものだけを載せています。書かれていないものは「不明」としました
  • 売電単価は、建てた年度で15〜42円と違います。2025年10月以降に認定を受ける家は、1〜4年目24円・5〜10年目8.3円です
  • 太陽光なしの試算は、東京電力のスマートライフLで計算しています。地域の電力会社やプランが違えば金額も変わります
  • 世帯の選び方:一条工務店の家であること、本人の実績であること、年間の買電額が分かることを条件にしました。数字が「約」の概数の世帯は、そのまま概数で使っています

まとめ

  • 一条施主34世帯の年間の買電額は、中央値で約11.6万円(月約9,700円)
  • 北海道・東北以外は、どの地方もその地方の持ち家世帯の平均より少ない
  • 太陽光12kW以上+蓄電池の12世帯は、全世帯が売電で黒字(中央値で年約11.6万円)
  • 太陽光をつけない場合は、2026年11月からの単価で年約32万円の試算
  • この冬は国の補助の終了と基本料金の値上げが重なる

一条の家の電気代は、太陽光の大きさでほぼ決まります。私は13.475kWと蓄電池を載せることにしました。入居したら、我が家の実績もこの記事に追加する予定です。

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参考にした情報

施主の方の実績(データを使わせていただいた記事)

公的な統計・制度・電気料金

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