ろれさんの一条工務店攻略日記

岡山県で一条工務店を建てる。契約先は鉄道会社が運営する別会社です【2026年版】

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岡山県で一条工務店を検討していて、「うちの県はどこの会社と契約することになるのか」「県北は雪の対策が要るのか」と気になっていませんか。

先に結論をお伝えすると、岡山県で一条工務店を建てる場合、契約先は一条工務店岡山という別会社になります。しかもこの会社を運営しているのは、鉄道とバスの会社です。知らずに進めると戸惑うポイントなので、最初に押さえておく価値があります。

私(ろれさん)は埼玉県で一条工務店の平屋を建築中の施主です。埼玉は本体が担当するエリアなので、一条工務店岡山との契約は経験していません。そのぶん公式サイト・気象庁・総務省統計局・住宅金融支援機構の数値だけを根拠に、岡山で検討している方が最初に知っておきたいことをまとめます。


結論:契約先は別会社。雪は「指定なし」でも2m超の区域あり

先に要点をまとめます。

気になること岡山県の答え
契約先はどこの会社?一条工務店岡山(運営は下津井電鉄株式会社)
展示場は何ヶ所?9ヶ所
多雪区域の指定は?指定なし。ただし2.13mの区域が存在する
断熱の基準は県内で同じ?4・5・6地域の3区分に分かれる
気候の特徴は?岡山市は熱帯夜23.9日、津山市は冬日74.1日
光熱費の特徴は?電気代148,675円で25位。全国平均並み
建築費は?4,286.1万円で全国平均より約354万円高い
一戸建は多い?持ち家65.6%・木造63.1%・一戸建65.9%

ここから、契約先・雪・気候・建築費・地域区分の順に見ていきます。


岡山県は一条工務店岡山が担当する

まず契約先の話から入ります。ここが岡山県で一番重要な情報です。

一条工務店には、地域によって別会社(グループ企業)が担当するエリアがあります。岡山県では一条工務店岡山という会社が展示場を運営しています。

岡山県の契約先は一条工務店岡山で運営会社は下津井電鉄株式会社(明治44年設立)、展示場は9ヶ所。広島県・山口県は一条工務店の本体が担当で展示場は広島10・山口14
項目岡山県広島県・山口県など
契約先の会社一条工務店岡山一条工務店(本体)
運営している会社下津井電鉄株式会社一条工務店
会社の設立明治44年
展示場数9ヶ所広島10・山口14

一条工務店岡山を運営しているのは下津井電鉄株式会社です。設立は明治44年で、鉄道とバスを手がける会社です。その住宅事業部が一条工務店岡山を運営しています。

同じ中国地方でも、鳥取・島根・広島・山口は一条工務店の本体が直接担当しています。岡山だけが別会社ということになります。

契約先が違うと何が変わるか

実務として押さえておきたいのは、取扱商品やキャンペーンが全国共通とは限らないという点です。

本体が担当する県では、公式サイトに載っている商品ラインナップやキャンペーンがそのまま当てはまります。別会社が担当する県では、扱っている商品が違ったり、条件が変わったりすることがあります。

狙っている商品やオプションがある場合は、展示場に行く前に取り扱いを確認しておくと無駄足を防げます。紹介制度の条件についても、担当者に確認しておくのが確実です。

展示場は県内に9ヶ所

展示場は県内に9ヶ所あります。岡山市・倉敷市といった県南だけでなく、津山エリアにも3つの展示場(津山イーストランド・津山i-smart・津山グランセゾン)があり、県北にも拠点が分散しています。

後で触れますが、津山市は岡山市とはまったく違う気候の土地です。県北で検討している方が近くで実物を見られるという意味で、この配置は理にかなっています。

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岡山県は契約先が別会社になるため、紹介制度の条件は担当者への確認をおすすめします。


岡山は「多雪区域の指定なし」でも2m超の区域がある

雪の話です。ここは誤解されやすい部分なので、丁寧に見ていきます。

岡山県の垂直積雪量。真庭市の旧八束村2.13m、津山市2.11m、鏡野町の旧上齋原村2.10m、鏡野町の旧美甘村1.85m、新庄村1.40m
区域垂直積雪量
真庭市(旧八束村)2.13m
津山市2.11m
鏡野町(旧上齋原村)2.10m
鏡野町(旧美甘村)1.85m
新庄村1.40m

「垂直積雪量1m以上=多雪区域」ではない

まず用語の整理から。

垂直積雪量は、その土地で想定する雪の深さです。構造計算で屋根にかかる雪の重さを求めるときの基礎になる数値で、市町村ごとに決まっています。

多雪区域は、建築基準法上の区分です。特定行政庁(都道府県や市)が指定するもので、指定されると積雪荷重の計算条件が厳しくなります。

この2つは別物です。「垂直積雪量が1mを超えたら自動的に多雪区域」ということはありません。

岡山県は**「多雪区域の指定はありません」と明記しています**。上の表のとおり2.13mや2.11mという大きな垂直積雪量の区域があるにもかかわらず、法令上の多雪区域には該当しないということです。県全体では0.24m〜2.13mの幅があります。

実務上どう捉えるか

多雪区域の指定がないからといって、雪の設計が不要という意味ではありません。垂直積雪量2.13mの土地に建てるなら、その積雪に耐える設計が必要なことに変わりはありません。

違いが出るのは積雪荷重の計算条件のほうです。多雪区域では積雪荷重を長期的な荷重としても考慮するなど、扱いが変わります。

家づくりの実務としては、「県が多雪区域を指定しているかどうか」より「自分の土地の垂直積雪量がいくつか」を確認するほうが直接的です。土地が決まったら所管の窓口に問い合わせておくと、設計の前提がはっきりします。

一条工務店は公式に「多雪地域では、積雪量1cmごとに約3kg/m²の積雪荷重に耐えられる構造計算も実施」としています。県北の土地で建てる場合、どういう計算条件になるかを設計担当に確認しておくのが確実です。


岡山市と津山市で夏も冬も別世界

気候をまとめて見ます。県内2地点の平年値です。

岡山市と津山市の気候平年値。猛暑日は15.2日と6.0日、熱帯夜は23.9日と1.6日、冬日は42.1日と74.1日、1月の平均気温は4.6℃と2.5℃、年降雪量は1cmと44cm、年日照時間は2,033.7時間と1,779.0時間
気候(平年値)岡山市津山市
猛暑日(35℃以上)15.2日6.0日
熱帯夜(夜25℃以上)23.9日1.6日
冬日(0℃未満)42.1日74.1日
1月の平均気温4.6℃2.5℃
年降雪量1cm44cm
年日照時間2,033.7時間1,779.0時間

同じ県内とは思えない差です。

熱帯夜は岡山市23.9日に対し、津山市はわずか1.6日。岡山市は夜も気温が下がらない瀬戸内側の気候で、津山市は内陸なので夜に冷え込みます。

冬は逆転します。冬日は津山市74.1日に対し岡山市42.1日。年降雪量も津山市44cmに対し岡山市は1cmです。

設計の主題が県南と県北で変わる

この差は、家づくりの論点をそのまま変えます。

岡山市など県南で建てるなら、夏の夜の暑さが主題になります。熱帯夜23.9日は中国5県の中でも多い側です。寝室の温度管理、日射の遮蔽、通風といった夏向けの設計が効いてきます。

津山市など県北で建てるなら、冬の冷え込みが主題になります。冬日74.1日は年間の5分の1以上です。断熱と暖房計画、そして先に触れた積雪への対応が中心になります。

年日照時間も岡山市2,033.7時間に対し津山市1,779.0時間で、250時間ほどの差があります。太陽光発電の見込みも県南と県北で変わるということです。

同じ「岡山県で建てる」でも、県南か県北かで前提が違います。展示場が津山エリアにも3つ配置されているのは、この気候差を考えると納得できます。


建設費は全国平均より約354万円高い

お金の話です。

岡山県の注文住宅。建設費4,286.1万円(全国平均3,932.1万円)、住宅面積124.3㎡(118.5㎡)、敷地面積340.4㎡(329.7㎡)、世帯年収630.6万円(652.5万円)、件数53件(3,272件)
項目岡山県全国平均
建設費4,286.1万円3,932.1万円
住宅面積124.3㎡118.5㎡
敷地面積340.4㎡329.7㎡
世帯年収630.6万円652.5万円
件数53件3,272件

建設費4,286.1万円は全国平均より約354万円高い水準です。住宅面積も124.3㎡で全国平均を約6㎡上回ります。

面積が広いぶん建設費も上がっているという見方ができますが、面積の差が5%なのに対し建設費の差は9%なので、単価としても高めの水準ということになります。

一方で世帯年収は630.6万円で全国平均をやや下回ります。収入に対して建物にかける金額が大きい県だと読めます。

サンプルは53件で、中国5県の中では比較的多い部類です。ただしこの数値は一条工務店に限らない県内の注文住宅全体の平均なので、一条で建てた場合の金額を示すものではありません。

一条は坪単価が高めのハウスメーカーです。私の場合は21坪の平屋で、坪単価ベースでは約130万円まで膨らみました。見積もりがどこで上がっていくかは 一条工務店の見積もりが上がっていく理由 に書いています。


断熱の基準は県内で3つに分かれる

省エネ地域区分の話です。

省エネ地域区分は、日本を1〜8地域に分けて断熱性能の基準値を決める仕組みです。数字が小さいほど寒い地域で、求められる断熱性能が高くなります。

岡山県の省エネ地域区分。4地域は新庄村・西粟倉村・吉備中央町・真庭市北部で断熱の要求が最も厳しい、5地域は津山市・高梁市・新見市・美作市で中間、6地域は岡山市・倉敷市など上記以外で最もゆるい
地域区分該当する市町村断熱の要求
4地域新庄村・西粟倉村・吉備中央町・真庭市北部最も厳しい
5地域津山市・高梁市・新見市・美作市中間
6地域岡山市・倉敷市など上記以外最もゆるい

岡山県は4・5・6地域の3区分にまたがります。県庁所在地の岡山市と倉敷市は6地域です。

私が建てている埼玉も6地域なので、岡山市・倉敷市で建てるなら埼玉と同じ基準になります。津山市は5地域で埼玉より1区分ぶん寒い基準、新庄村・西粟倉村などの4地域はさらにもう1区分ぶん厳しい基準です。

なお津山市は市域が広く、旧阿波村のエリアだけは4地域になります。市名だけで判断せず、土地の所在地で確認するのが確実です。

一条工務店は「標準仕様で全国どこでも断熱等級6以上をクリア」としており、グラン・スマートとアイ・スマートは「全国どこでも断熱最高等級7を標準仕様でクリア」と表記しています。ただし公式に「建築地やプラン、採用する仕様によっては満たせない場合があります」という注記が付いているので、狙っている等級がある場合は自分のプランで確認してもらうのが確実です。

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【詳細】岡山で押さえておきたい細かい数字

ここからは細かい話です。読み飛ばしても本筋には影響しません。

光熱費

総務省の家計調査(2023〜2025年平均・岡山市)による数字です。

光熱費(年額)岡山市全国順位(52市中)全国平均
電気代148,675円25位149,965円
都市ガス33,813円24位39,035円
プロパンガス19,135円29位20,309円
灯油7,583円27位15,094円

すべての項目が全国平均を下回るか、ほぼ同水準です。電気代148,675円は25位で、52市のちょうど真ん中あたり。中国5県の中では最も光熱費が穏やかな県ということになります。

参考までに、松江市の電気代は197,957円で全国3位、鳥取市は174,581円で7位です。岡山市はそれより5万円ほど低い水準です。灯油7,583円が27位なのも、冬に灯油暖房を使う世帯が少ないことを示しています。

ただしこれは岡山市の数字です。冬日74.1日の津山市では暖房の使い方が違うはずなので、県北で建てる場合は同じ前提で考えないほうがよさそうです。

住宅事情

項目岡山県全国
持ち家住宅率65.6%60.9%
一戸建の割合65.9%52.7%
木造住宅の割合63.1%54.0%

持ち家65.6%は全国(60.9%)より5ポイント高い水準です。一戸建65.9%・木造63.1%もそれぞれ全国平均を上回ります。ただし中国5県の中では最も低い数字で、島根の木造77.3%と比べると14ポイント差があります。都市部の集合住宅が多いぶん、比率が下がっていると読めます。

台風の接近数

気象庁の平年値では、中国地方への台風接近数は年3.0回です。

年降水量

岡山市の年降水量は1,143.1mm、津山市は1,416.0mmです。岡山市の1,143.1mmは全国的に見てもかなり少ない部類で、晴れの日が多い瀬戸内の気候を反映しています。年日照時間2,033.7時間と合わせて、太陽光発電の条件としては県南が有利ということになります。


まとめ

  • 岡山県で一条工務店を建てる場合、契約先は一条工務店岡山という別会社
  • 運営しているのは下津井電鉄株式会社(設立は明治44年)で、鉄道・バス会社の住宅事業部が手がけている
  • 契約先が別会社なので、狙っている商品・オプション・紹介制度の条件は来場前に確認しておくと確実
  • 展示場は9ヶ所。県南だけでなく津山エリアにも3つあり、県北にも拠点が分散している
  • 岡山県は「多雪区域の指定はありません」と明記。ただし真庭市旧八束村2.13m、津山市2.11mの区域が存在する
  • 「垂直積雪量1m以上=多雪区域」ではない。自分の土地の垂直積雪量を所管に確認するのが実務的
  • 熱帯夜は岡山市23.9日に対し津山市1.6日。冬日は津山市74.1日に対し岡山市42.1日で逆転する
  • 県南は夏の夜の暑さ、県北は冬の冷え込みが設計の主題になる
  • 建設費4,286.1万円は全国平均より約354万円高い。住宅面積124.3㎡も全国平均を上回る
  • 光熱費は電気代148,675円で25位。中国5県の中では最も穏やかな水準
  • 省エネ地域区分は4・5・6地域の3区分。岡山市・倉敷市は6地域で埼玉と同じ

岡山県は、契約先の会社が本体と違うという点と、県南と県北で気候がまったく違うという点が特徴です。この2つを押さえた上で、自分の土地がどちら側にあるかで論点を切り替えていくと、打ち合わせが噛み合いやすくなるはずです。

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岡山県は契約先が別会社になるため、紹介制度の条件は担当者への確認をおすすめします。


関連記事


参考にした一次情報

  • 気象庁 平年値(1991〜2020年)/台風の平年値
  • 国土交通省告示第265号 別表第10(省エネ地域区分)
  • 岡山県建築基準法施行細則第17条・別表(垂直積雪量)
  • 建築基準法施行令第86条/平成12年建設省告示第1455号
  • 総務省統計局 家計調査(二人以上の世帯・都道府県庁所在市および政令指定都市・2023〜2025年平均)
  • 総務省統計局 令和5年住宅・土地統計調査
  • 住宅金融支援機構 フラット35利用者調査(2024年度・注文住宅)
  • 一条工務店 公式サイト(展示場検索・断熱等級の解説ページ・2026年8月時点)
  • 一条工務店岡山 公式サイト(会社概要・2026年8月時点)

よくある質問

岡山県で一条工務店は建てられますか?
建てられます。ただし契約先は一条工務店の本体ではなく、一条工務店岡山という別会社になります。同社を運営しているのは下津井電鉄株式会社で、岡山県内には9ヶ所の展示場があります。
一条工務店岡山とは何ですか?
岡山県で一条工務店の住宅を扱う会社です。運営しているのは下津井電鉄株式会社(設立は明治44年)で、鉄道・バス事業を手がける会社の住宅事業部が一条工務店岡山を運営しています。
契約先が本体と違うと何が変わりますか?
取扱商品やキャンペーンの内容が全国共通とは限らない点です。狙っている商品やオプションがある場合は、来場前に取り扱いを確認しておくと無駄足を防げます。紹介制度の条件についても、担当者に確認するのが確実です。
岡山県に多雪区域はありますか?
岡山県は「多雪区域の指定はありません」と明記しています。ただし垂直積雪量が2mを超える区域は存在し、真庭市の旧八束村は2.13m、津山市は2.11mです。垂直積雪量が1mを超えていても法令上の多雪区域には該当しないという点が、この県の特徴です。
岡山県の省エネ地域区分は何地域ですか?
県内で3つに分かれます。岡山市・倉敷市などは6地域、津山市・高梁市・新見市・美作市は5地域、新庄村・西粟倉村・吉備中央町・真庭市北部などは4地域です。建築地によって断熱の基準値が変わります。
岡山県の注文住宅の相場はいくらですか?
住宅金融支援機構のフラット35利用者調査(2024年度・注文住宅)では、岡山県の建設費は4,286.1万円で全国平均(3,932.1万円)より約354万円高い水準です。ただしこれは一条工務店に限らない県内の注文住宅全体の平均です。

ろれさん

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一条工務店グランスマートで埼玉県に21坪の平屋を建てた施主。家づくりの経験をYouTube・ブログ・Webツールで発信中。

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