島根県で一条工務店を建てる。電気代3位とプロパン6位が重なる県です【2026年版】
島根県で一条工務店を検討していて、「光熱費は実際どれくらいかかるのか」「うちの土地は雪の対策が要るのか」と気になっていませんか。
先に結論をお伝えすると、島根県は電気代が全国3位、プロパンガスが全国6位という県です。エネルギーの支出が二方向から重なるので、家の性能とエネルギー計画が年間コストに直結します。
私(ろれさん)は埼玉県で一条工務店の平屋を建築中の施主です。まだ入居前なので、島根の冬の光熱費も実感していません。そのぶん公式サイト・気象庁・総務省統計局の数値だけを根拠に、島根で検討している方が最初に知っておきたいことをまとめます。
結論:光熱費が二重に重なる。木造の戸建てが標準
先に要点をまとめます。
| 気になること | 島根県の答え |
|---|---|
| 契約先はどこの会社? | 一条工務店の本体が直接担当 |
| 展示場は何ヶ所? | 4ヶ所(建築棟数実績2,774棟) |
| 光熱費の特徴は? | 電気代197,957円が3位、プロパン32,967円が6位 |
| 木造は多い? | 木造77.3%で全国(54.0%)より23ポイント高い |
| 雪の設計対応は必要? | 多雪区域に該当する区域あり。最大1.82m |
| 断熱の基準は県内で同じ? | 4・5・6地域の3区分に分かれる |
| 東部と西部で気候は違う? | 冬日は松江22.1日、浜田7.1日で3倍差 |
| 性能を体感できる場所は? | 隣県の米子ハウジングテクノロジーセンター |
ここから、光熱費・住宅事情・雪・地域区分・気候の順に見ていきます。
松江市の電気代は全国3位・197,957円
まず光熱費の話から入ります。ここが島根県で一番重要な数字です。
| 光熱費(年額) | 松江市 | 全国順位(52市中) | 全国平均 |
|---|---|---|---|
| 電気代 | 197,957円 | 3位 | 149,965円 |
| プロパンガス | 32,967円 | 6位 | 20,309円 |
| 灯油 | 12,842円 | 17位 | 15,094円 |
| 都市ガス | 15,599円 | 46位 | 39,035円 |
松江市の電気代197,957円は全国平均より年4万8千円ほど高い水準です。
さらに注目したいのが、プロパンガス32,967円が6位に入っていることです。全国平均(20,309円)より1万2千円ほど高くなります。
「電気も高い、ガスも高い」が同時に起きている
電気代が高い県は、ガス代が安いことでバランスが取れているケースが多くあります。暖房を電気に寄せているぶん、ガスの出番が少ないからです。
島根県はそうなっていません。電気3位・プロパン6位で、両方が全国上位に入っています。都市ガスが46位と極端に安いのは、都市ガスの供給エリアが限られていて、多くの世帯がプロパンを使っているためと読むのが自然です。
家づくりに引き寄せると、エネルギーの組み合わせをどう設計するかが年間コストに大きく効いてくる県ということになります。
一条の標準は床暖房(電気ヒートポンプ式)とエコキュートで、給湯も暖房も電気でまかなう構成です。プロパンの契約自体が不要になる方向ではありますが、そのぶん電気の使用量は増えます。
大事なのは、断熱性能が上がれば同じ暖かさを保つのに必要な電力が減るという点です。単純に「オール電化にしたら電気代が跳ね上がる」とは限りません。太陽光と蓄電池を含めた収支をどう見るかも含めて、自分の間取りと建築地で試算を出してもらうのが確実だと思います。
ろれさんに紹介をお願いする木造住宅77.3%は全国屈指の水準
住宅事情を見ます。
| 住宅事情 | 島根県 | 全国 |
|---|---|---|
| 木造住宅の割合 | 77.3% | 54.0% |
| 一戸建の割合 | 70.6% | 52.7% |
| 持ち家住宅率 | 69.6% | 60.9% |
木造77.3%は全国(54.0%)より23ポイント高く、全国でも屈指の水準です。一戸建70.6%・持ち家69.6%もそれぞれ全国平均を大きく上回ります。
住宅の4軒に3軒以上が木造という県です。一条工務店は木造のハウスメーカーなので、工法としては地域の標準に沿った選択になります。
一戸建が7割を超えているということは、周囲に集合住宅が少なく、隣家との距離が取りやすい土地が多いということでもあります。日照や通風の条件が確保しやすい環境なので、太陽光の設置や窓の配置は比較的自由に設計できるはずです。
島根の雪は市町村ごとに数値が決まる
雪の話です。
建築基準法では、雪の多い地域を「多雪区域」として特定行政庁(都道府県や市)が指定します。指定されると積雪荷重の計算条件が変わり、屋根や構造の設計に影響します。
| 区域 | 垂直積雪量 |
|---|---|
| 浜田市(旧弥栄村) | 1.82m |
| 飯南町(旧頓原町) | 1.82m |
| 雲南市(旧吉田村) | 1.67m |
| 奥出雲町(旧横田町) | 1.61m |
| 知夫村 | 1.00m |
島根県の垂直積雪量は市町村ごと(さらに旧町村単位)に決まっています。県全体では0.51m〜1.82mの幅があり、これに標高による補正が加わります。
多雪区域に該当するのは垂直積雪量が1m以上の区域です。上の表に挙げた区域はいずれも該当することになります。
浜田市というと沿岸部のイメージがありますが、旧弥栄村は内陸の山間部です。同じ市の中でも旧町村単位で数値が違うので、市名だけで判断せず、土地の所在地で確認する必要があります。
積雪の単位荷重は、島根県では積雪量に応じて20〜35Nの段階表で決まります。富山や鳥取のように「一律30N」ではなく、積雪量が大きいほど単位荷重も上がる仕組みです。
なお松江市・出雲市は各市が別途指定しています。この2市で建てる場合は、県の基準ではなく各市の指定を確認する必要があります。土地が決まったら所管の窓口に問い合わせておくと、設計の前提がはっきりします。
一条工務店は公式に「多雪地域では、積雪量1cmごとに約3kg/m²の積雪荷重に耐えられる構造計算も実施」としています。該当する土地で建てる場合、この構造計算が入ることになります。
断熱の基準は県内で3つに分かれる
省エネ地域区分の話です。
省エネ地域区分は、日本を1〜8地域に分けて断熱性能の基準値を決める仕組みです。数字が小さいほど寒い地域で、求められる断熱性能が高くなります。
| 地域区分 | 該当する市町村 | 断熱の要求 |
|---|---|---|
| 4地域 | 飯南町・吉賀町 | 最も厳しい |
| 5地域 | 雲南市・奥出雲町・邑南町・津和野町・益田市(旧美都町ほか) | 中間 |
| 6地域 | 松江市・浜田市など上記以外 | 最もゆるい |
島根県は4・5・6地域の3区分にまたがります。県庁所在地の松江市、西部の中心都市である浜田市はどちらも6地域です。
私が建てている埼玉も6地域なので、松江市・浜田市で建てるなら埼玉と同じ基準になります。一方で飯南町・吉賀町は4地域で、埼玉より2区分ぶん寒い基準です。
先ほどの雪の表と見比べると分かりますが、4地域の飯南町は垂直積雪量1.82mの区域を含みます。中国山地寄りの土地は、断熱の基準も積雪の条件も両方が厳しくなる方向ということです。
一条工務店は「標準仕様で全国どこでも断熱等級6以上をクリア」としており、グラン・スマートとアイ・スマートは「全国どこでも断熱最高等級7を標準仕様でクリア」と表記しています。ただし公式に「建築地やプラン、採用する仕様によっては満たせない場合があります」という注記が付いているので、狙っている等級がある場合は自分のプランで確認してもらうのが確実です。
松江と浜田で冬の寒さが3倍違う
気候をまとめて見ます。県内2地点の平年値です。
| 気候(平年値) | 松江市 | 浜田市 |
|---|---|---|
| 猛暑日(35℃以上) | 6.2日 | 1.5日 |
| 真夏日(30℃以上) | 48.6日 | 37.8日 |
| 熱帯夜(夜25℃以上) | 15.4日 | 12.8日 |
| 冬日(0℃未満) | 22.1日 | 7.1日 |
| 1月の平均気温 | 4.6℃ | 6.2℃ |
| 年日照時間 | 1,705.2時間 | 1,761.3時間 |
冬日は松江市22.1日に対し、浜田市は7.1日です。3分の1以下ということになります。1月の平均気温も浜田のほうが1.6℃高く、県西部の石見地方は冬が穏やかです。
夏も同じ傾向です。猛暑日は松江6.2日に対し浜田1.5日。真夏日も11日ほど差があります。浜田は夏冬とも数字が穏やかで、暑さ寒さのピークが立ちにくい気候です。
ただし熱帯夜は松江15.4日・浜田12.8日で、差が小さくなります。日中の暑さほど夜の暑さには差がつかないということです。
家づくりに引き寄せると、松江側で建てるなら冬の暖房が主題、浜田側なら年間を通じた湿度と夜の暑さのほうが主題になりやすいという読み方ができます。同じ県でも設計の重点が変わるということです。
なお、猛暑日6.2日という数字は中国地方の中では少ない側です。参考までに岡山市は15.2日、山口市は10.5日なので、松江は瀬戸内側の都市より日中の暑さは穏やかということになります。
【詳細】島根で押さえておきたい細かい数字
ここからは細かい話です。読み飛ばしても本筋には影響しません。
展示場と体験館
島根県は一条工務店の本体が直接担当しているエリアです。別会社が担当するエリアではないため、取扱商品やキャンペーンは全国共通の内容になります。
展示場は県内に4ヶ所。建築棟数実績は2,774棟で、公式サイトには「島根県戸建 着工棟数NO.1」と表記されています(住宅産業研究所調べ・対象2024年度、棟数は2026年4月末時点)。
性能を体感したい場合は、隣県の米子ハウジングテクノロジーセンター(鳥取県米子市両三柳263)が中国5県で唯一の住まいの体験館です。断熱体感ルーム、全館さらぽか空調体験、耐水害模型実験の3つを体験できます。松江市からは県境を越えてすぐの距離なので、検討の早い段階で足を運ぶ価値があります。
建築費
住宅金融支援機構のフラット35利用者調査(2024年度・注文住宅)は、島根県について都道府県別の数値が示されていません。他県の記事で使っている建設費・住宅面積・世帯年収といった指標は、島根県では出せないということになります。
そのぶん、資金計画は自分の条件で組み立てるほうが実態に近くなります。土地代・建物本体・オプション・付帯工事・諸費用を分けて、展示場で概算を出してもらうところから始めるのが確実です。
一条は坪単価が高めのハウスメーカーです。私の場合は21坪の平屋で、坪単価ベースでは約130万円まで膨らみました。見積もりがどこで上がっていくかは 一条工務店の見積もりが上がっていく理由 に書いています。
台風の接近数
気象庁の平年値では、中国地方への台風接近数は年3.0回です。
年降水量
松江市の年降水量は1,791.9mm、浜田市は1,654.6mmです。どちらも全国平均を上回る水準なので、軒の出・外壁材・雨樋といった雨仕舞いの設計は押さえておきたい部分になります。
まとめ
- 島根県は一条工務店の本体が直接担当するエリア。展示場は4ヶ所で建築棟数実績2,774棟
- 松江市の電気代197,957円は全国3位で、全国平均より年4万8千円高い
- プロパンガス32,967円も全国6位。電気とガスの両方が上位に入る珍しい構成
- 都市ガスは46位と安いが、これは供給エリアが限られプロパン世帯が多いためと読める
- 木造住宅の割合77.3%は全国(54.0%)より23ポイント高く、全国屈指の水準
- 多雪区域に該当する区域があり、垂直積雪量は浜田市旧弥栄村・飯南町旧頓原町の1.82mが最大
- 積雪の単位荷重は積雪量に応じて20〜35Nの段階表。松江市・出雲市は各市が別途指定
- 省エネ地域区分は4・5・6地域の3区分。松江市・浜田市は6地域で埼玉と同じ
- 冬日は松江22.1日に対し浜田7.1日で3分の1以下。県西部は冬が穏やか
- 性能を体感するなら隣県の米子ハウジングテクノロジーセンターが最寄り
島根県は、電気とガスの両方が全国上位という点が他県と最も違うところです。だからこそ、家の性能とエネルギー計画が年間コストにそのまま返ってくる県だと言えます。断熱と設備の組み合わせを自分の条件で試算してもらうところから始めると、判断がぶれにくくなるはずです。
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- 山口県で一条工務店を建てる
参考にした一次情報
- 気象庁 平年値(1991〜2020年)/台風の平年値
- 国土交通省告示第265号 別表第10(省エネ地域区分)
- 島根県建築基準法施行細則第11条の3(多雪区域・垂直積雪量)
- 建築基準法施行令第86条/平成12年建設省告示第1455号
- 総務省統計局 家計調査(二人以上の世帯・都道府県庁所在市および政令指定都市・2023〜2025年平均)
- 総務省統計局 令和5年住宅・土地統計調査
- 一条工務店 公式サイト(島根県の紹介ページ・展示場一覧・住まいの体験館一覧・断熱等級の解説ページ・2026年8月時点)
よくある質問
- 島根県で一条工務店は建てられますか?
- 建てられます。島根県は一条工務店の本体が直接担当するエリアで、展示場は県内に4ヶ所あります。建築棟数実績は2,774棟、公式サイトには「島根県戸建 着工棟数NO.1」と表記されています。
- 島根県の光熱費は高いですか?
- 高い側です。総務省の家計調査によると松江市の電気代は年197,957円で52市中3位、プロパンガスは32,967円で6位です。電気とプロパンの両方が全国上位に入る県は多くありません。一方で都市ガスは15,599円で46位と安い側です。
- 島根県は木造住宅が多いですか?
- 全国屈指の水準です。令和5年住宅・土地統計調査による島根県の木造住宅の割合は77.3%で、全国(54.0%)より23ポイント高い数字です。一戸建の割合70.6%、持ち家住宅率69.6%もそれぞれ全国平均を上回ります。
- 島根県は雪の対策が必要ですか?
- エリアによって必要です。島根県は多雪区域に該当する区域があり、垂直積雪量は市町村ごとに決まります。浜田市の旧弥栄村と飯南町の旧頓原町が1.82mで最も大きく、県全体では0.51m〜1.82mに標高補正を加えた幅があります。松江市・出雲市は各市が別途指定しています。
- 島根県の省エネ地域区分は何地域ですか?
- 県内で3つに分かれます。松江市・浜田市などは6地域、雲南市・奥出雲町・邑南町・津和野町などは5地域、飯南町・吉賀町は4地域です。建築地によって断熱の基準値が変わります。
- 同じ島根県でも東部と西部で気候は違いますか?
- 違います。冬日(最低気温0℃未満)は松江市が年22.1日なのに対し、西部の浜田市は7.1日で3分の1以下です。猛暑日も松江6.2日に対し浜田1.5日で、浜田のほうが夏冬とも穏やかな数字になります。