一条工務店で建てている我が家、ついに基礎工事が始まりました。

2026年10月14日、ミキサー車が来て、コンクリートを打つ最初の工程の捨てコン(ステコン)が打たれました。家の形が出てくるのはまだ先ですが、基礎づくりが目に見えて動き出した日です。

この記事では、捨てコンの日と翌日の現場写真を見ながら、捨てコンが何のための工程なのかを紹介します。

この記事の内容は動画でも解説しています(クリックで再生)

打設直後の捨てコン。水色の防湿シートのまわりに、灰色の捨てコンが基礎の外周に沿って帯状に打たれている

結論:捨てコンは基礎を正確に作るための下地

項目内容
我が家の打設日2026年10月14日。コンクリートを打つ最初の工程
捨てコンとは砕石の上に打つ、鉄筋の入らない薄いコンクリート
厚さ5cm前後
役割基礎を図面どおりに正確に作るための下地。構造の強さは担わない
次の工程墨出し → 配筋 → 配筋検査 → コンクリート打設
捨てコンの要点の一覧。我が家の打設日は2026年10月14日、鉄筋の入らない薄いコンクリートで厚さは5cm前後、役割は基礎を正確に作るための下地、次の工程は墨出し・配筋・配筋検査・コンクリート打設

捨てコンは、家を支える基礎そのものではありません。基礎を正確な位置に、まっすぐ作るための「下書きの床」のようなものです。ここから、実際の現場の様子と、捨てコンの目的を順に見ていきます。

捨てコンの日の現場

ミキサー車でコンクリートが運ばれてきた

敷地に来たミキサー車の後ろ姿。シュートからコンクリートを出し、職人さんが打設の段取りをしている

お昼過ぎに現場へ行くと、ちょうどミキサー車が来ていました。後ろのシュートからコンクリートを出し、一輪車で運びながら打っていきます。

足元に広がっている水色のシートは防湿シートです。地面からの湿気が床下に上がってくるのを防ぐためのシートで、捨てコンより先に敷かれていました。

トンボで平らにならしていく

職人さんが柄の長いトンボで捨てコンを平らにならしている。手前には防湿シートが広がっている

流したコンクリートは、職人さんが柄の長いトンボで平らにならしていきます。捨てコンは「平らな面を作る」ことが仕事なので、ここが大事な作業です。

外周に沿って帯状に打たれている

冒頭の写真のとおり、捨てコンは建物の外周に沿って、帯のように打たれていました。外周には、このあと基礎の立ち上がり(外壁の下に来る壁の部分)が作られます。

防湿シートのふちに捨てコンが重なっている部分の寄り。シートの上にコンクリートがかぶさっている

近くで見ると、捨てコンが防湿シートのふちに重なっています。シートを先に敷き、その上から捨てコンを打つ順番だったことがわかります。

翌日には固まっていた

打設の翌日の捨てコン。乾いて白っぽい色に変わり、防湿シートのまわりを囲んでいる

翌日の10月15日にもう一度見に行くと、捨てコンは固まって、白っぽい色に変わっていました。前日の濡れた灰色とはだいぶ印象が違います。

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捨てコン(ステコン)とは

捨てコンは「捨てコンクリート」の略で、現場では「ステコン」と呼ばれることも多いです。基礎工事の最初に、砕石を敷いて締め固めた地面の上に打つ、薄いコンクリートのことです。

外周部の断面のイメージ。下から地盤、砕石、防湿シート、捨てコンの順に重なり、その上に鉄筋の入った基礎のベースと立ち上がりが作られる
層役割
基礎(ベース・立ち上がり)鉄筋が入る。家を支える本体で、捨てコンのあとに作る
捨てコン鉄筋なし。厚さ5cm前後の下地
防湿シート地面からの湿気を止める
砕石敷きならして締め固める
地盤我が家は柱状改良で補強ずみ

断面で見ると、捨てコンは基礎のいちばん下に入ります。鉄筋は入っておらず、厚さも5cm前後と薄いので、構造の強さを担う役目はありません。家を支える強さを受け持つのは、このあと鉄筋を組んで作る基礎の本体です。

名前に「捨て」とつきますが、ちゃんと役に立つコンクリートです。次で紹介するように、基礎を正確に作るための大事な下地になります。

捨てコンを打つ3つの目的

捨てコンを打つ3つの目的。1 墨出しの下地、2 型枠の足元を安定させる、3 平らな作業面
目的内容
1 墨出しの下地基礎の位置を線で書く「墨出し」を、平らで硬い面の上で正確に行える
2 型枠の足元を安定させる立ち上がりの型枠を、水平でぐらつかない面の上に立てられる
3 平らな作業面砕石の凹凸がならされ、職人さんが作業しやすい足場になる

1 墨出しの下地

基礎を作る前に、図面のどこに立ち上がりが来るのかを、地面に線で書き出します。これが墨出しです。砕石や土の上には線が書けませんが、平らで硬いコンクリートの上なら、図面どおりの位置に正確な線が引けます。

2 型枠の足元を安定させる

基礎の立ち上がりは、型枠という枠を組み、そこにコンクリートを流し込んで作ります。型枠の足元がでこぼこの砕石だと、枠が傾いたりずれたりしやすくなります。捨てコンの水平な面があれば、型枠をまっすぐ立てられます。

3 平らな作業面

砕石の上は凹凸があって、鉄筋を組む職人さんにとっては作業しにくい足元です。捨てコンでならしておくと、その後の作業がしやすくなります。

この後の基礎工事の流れ

べた基礎ができるまでの流れ。根切り、砕石・転圧、防湿シートが済み、今は4番目の捨てコン。この後、墨出し、配筋、配筋検査、基礎の打設と続く
順番工程我が家の状況
1根切り(基礎の形に地面を掘る)済み
2砕石・転圧済み
3防湿シート済み
4捨てコン10月14日に打設
5墨出しこれから
6配筋(鉄筋を組む)これから
7配筋検査これから
8基礎の打設これから

捨てコンが固まったら、その上に墨出しをして、鉄筋を組んでいきます。鉄筋が組み上がったところで配筋検査があり、そのあと基礎のコンクリートを打ちます。

一条工務店の工事進捗アルバム(アプリで工事の写真が届く仕組み)も、「基礎工事着工」の次は「配筋検査」、その次は「基礎工事完了」のタイミングで更新されます。我が家の工程表(9月24日時点)では、基礎工事の完了は11月上旬、建て方は11月下旬の予定です。

ここまでの工事の流れは、前回の記事で紹介しています。

基礎工事の各工程で施主が見ておけること

現場を見に行ったときに、専門知識がなくても目で見てわかることを工程ごとにまとめました。

基礎工事の各工程で施主が見ておけることの一覧。防湿シートは破れ・めくれ・隙間、捨てコンは表面が平らか、配筋は鉄筋の間隔とスペーサー、打設は雨、養生は打設後しばらく置いて固めること
工程見ておけること
防湿シート破れ・めくれ・隙間がないか。補修はテープで行うのが一般的
捨てコン表面が平らにならされているか
配筋鉄筋の間隔(一条工務店は200mm)と、鉄筋を地面から浮かせるスペーサー
打設コンクリートを打っている最中に雨が降っていないか
養生しばらく置いて固める。法令で打設後5日間の養生が必要

防湿シートは破れ・めくれを見る

捨てコンの時点で目に入るのは、水色の防湿シートです。破れやめくれ、シートどうしの隙間がないかを見ておきましょう。破れていた場合は、テープで補修するのが一般的です。

配筋は鉄筋の間隔とスペーサー

配筋の段階では、鉄筋の間隔と、鉄筋の下に入っているスペーサー(鉄筋を地面から浮かせておくための台)が見どころです。一条工務店は公式サイトで、配筋の間隔を200mmにしていると紹介しています。

打設の日は雨、そのあとは養生

コンクリートを打っている最中の雨は、避けるのが一般的です。雨の日にどう判断するかは、現場監督に先に聞いておくと安心です。

打ったあとは、しばらく置いて固まるのを待ちます。建築基準法施行令第75条では、コンクリートを打ってから5日間は、温度を2度以上に保ち、乾燥や振動で固まるのを妨げないように養生するよう定めています。現場が止まっているように見えても、必要な時間です。

気づいたら写真を撮って現場監督・営業さんへ

気になるところを見つけたら、現場監督や営業さんに伝えると話が早いです。写真を撮っておくと、どこの話なのかがはっきり伝わります。見に行くときも、事前に一言連絡しておくとスムーズです。

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【詳細】捨てコンと鉄筋の「かぶり厚さ」

基礎の鉄筋は、コンクリートに一定以上の厚さで覆われている必要があります。この厚さを「かぶり厚さ」といい、鉄筋がさびるのを防ぎ、基礎の耐久性を保つために決められています。

建築基準法施行令第79条では、基礎(立ち上がりを除く底の部分)の鉄筋のかぶり厚さは6cm以上で、この厚さは「捨てコンクリートの部分を除いて」測ると定められています。住宅金融支援機構のフラット35の技術基準でも、同じく捨てコンの部分を除いて測る扱いです。

つまり捨てコンの厚みは、法令上も基礎の一部として数えられていません。捨てコンは構造の強さを担う部分ではなく、あくまで基礎を正確に作るための下地だということが、ここからもわかります。

まとめ

  • 2026年10月14日、我が家の基礎工事でコンクリートを打つ最初の工程、捨てコンが打たれた
  • 捨てコンは、砕石の上に打つ鉄筋なしの薄いコンクリート(厚さ5cm前後)
  • 目的は、墨出しの下地、型枠の足元の安定、平らな作業面の3つ
  • 構造の強さを担う部分ではなく、法令上も鉄筋のかぶり厚さに数えない
  • この後は墨出し → 配筋 → 配筋検査 → 基礎の打設と進む
  • 現場では防湿シートの破れなどを見て、気になることは写真を撮って現場監督・営業さんへ

家の形が見えてくるのはまだ先ですが、基礎が図面どおりに作られるための大事な準備の工程でした。

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一条工務店の紹介制度については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

参考にした情報