一条工務店で建てている我が家、基礎の立ち上がりの型枠が外れました。

前回はベース(床の部分)のコンクリートを打ったところでしたが、今回は壁のように立ち上がる部分ができて、家の間取りが基礎の形で見えるようになりました。

現場には、ビニールの袋に入った基礎図面が置いてありました。図面のとおりに工事してくれているかを、写真と図面で照らし合わせてみました。

型枠が外れて立ち上がりができた我が家の基礎。外周と部屋を仕切る立ち上がりにアンカーボルトが並び、角には青く長いボルトが立つ。左奥に黒い箱、手前と右に外の土間がある。周りの家と車はぼかしている

結論:見えた範囲は図面どおり。黒い箱と丸い穴の正体も図面に書いてあった

見つけたもの正体図面と照らし合わせた結果
基礎の形長方形に玄関の出っ張り外の土間2つの位置も含めて一致
お風呂の所の黒い箱浴室の下に入る口の「基礎断熱蓋」図面の同じ位置に同じ名前で描かれていた
外周の丸い穴雨水を抜く水抜き穴水道図面に「水抜用 ø50」で外周6か所
地面や床から出ている塩ビパイプ水道・床暖房・排水の管を通すスリーブと先行配管水道図面のスリーブ図面に描かれていた
角に立つ青く長いボルト高耐力アンカーボルト(M16)図面の青い三角の位置と一致
基礎の立ち上がりで見たものの一覧。基礎の形は図面と同じ。お風呂の黒い箱は基礎断熱蓋で図面にも同じ名前。外周の丸い穴は雨水を抜く水抜き穴で穴の下に水が流れた跡。青い長いボルトは柱をつなぐ太いボルトで図面の青い三角の位置、上に460mm出る

照らし合わせたのは、写真で分かる形と位置までです。アンカーボルトの長さや立ち上がりの幅は、まだメジャーで測っていません。

お風呂の所の黒い箱は「基礎断熱蓋」

現場でいちばん目立っていたのが、お風呂のあたりの立ち上がりにはまっている黒い箱です。コンクリートの壁が途中で切れていて、その切れ目に黒い枠と灰色の板がはめ込まれています。

基礎の立ち上がりの切れ目に、黒い枠の箱がはめ込まれている。箱の中は灰色の断熱材。手前と奥の区画は立ち上がりで仕切られ、天端にアンカーボルトが並ぶ。奥の景色はぼかしている 黒い箱を斜めから見たところ。黒く塗られた木の枠の中に、粒の見える灰色の発泡系の断熱材がはまっていて、両側はコンクリートの立ち上がりにはさまれている

近づいてみると、灰色の板は発泡スチロールのような粒の見える断熱材でした。右上には「防蟻処理済」の判が押してあります。

黒い箱の断熱材の右上に押された「防蟻処理済」の判。黒く塗られた木の枠に、粒の見える灰色の断熱材がはまっている

これは何だろうと思って基礎図面を見ると、浴室(UB)の区画の壁に、黒く塗られた四角と「基礎断熱蓋」という文字がありました。現場の箱と同じ位置です。

我が家の基礎図面の浴室まわりの部分。UBと書かれたピンクの斜線の区画があり、その下側の壁に黒く塗られた四角と赤字で「基礎断熱蓋」と書かれている。外周はオレンジ、角には青い三角の印がある

浴室の下は、基礎で断熱する

図面のピンクの斜線は「基礎断熱部分」の印で、浴室の区画は立ち上がりの内側に厚さ120mm、床に厚さ30mmの断熱材(ビーズ法ポリスチレンフォーム1号相当)を入れると書かれています。

ほかの部屋は、床板のすぐ下に断熱材を入れる「床断熱」です。その下の床下は、図面の「床下換気措置は、ねこ土台とする」のとおり、基礎と土台のすき間から外の空気が通る作りになっています。床のある部屋の中で、浴室の下だけは基礎の壁と床で囲って断熱しています。

なお、図面では玄関の土間も基礎で断熱する部分になっていて、立ち上がりの側面に50mm、床に120mmの断熱材が入ります。

浴室の下を基礎で断熱する仕組みの断面図。ユニットバスの下は立ち上がりの内側と床に断熱材を入れて囲い、ほかの部屋は床板の下に断熱材を入れて、その下の床下に外の空気が通る。二つの区画の間の壁に、出入口をふさぐ基礎断熱蓋がある

囲ってしまうと、浴室の下に人が入れなくなりますよね。そこで、壁の一部を開けておき、外せる断熱材のふたでふさいでおく。それがこの黒い箱です。

同じものを紹介している一条工務店の施主ブログでは、浴室の床下点検用の出入口に、取り外せる断熱材があると紹介されています。10年点検のシロアリの薬剤散布などで、ここから人が入るのではないかと書いている施主もいました。

断熱材に押された「防蟻処理済」の判は、シロアリ対策の処理をした断熱材ということです。一条工務店の公式サイトでも、断熱材にもメーカーと共同開発した防腐防蟻処理をしていると説明されています。

ろれさんに紹介をお願いする

外周の丸い穴は、雨水を抜く水抜き穴

基礎の外周を回ってみると、立ち上がりの下の方に、ところどころ丸い穴が開いていました。

基礎の外周の立ち上がり。下の方に丸い穴が2つ開いている。手前は土で、配管の口がいくつか出ている。奥の景色はぼかしている

現場では、雨が降ったときに基礎の内側にたまった水を外へ抜くための穴だと聞きました。屋根ができるまでは、基礎の中に雨がそのまま降り込みます。穴がないと、基礎の中がプールのようになってしまいます。

実際に穴の下を見ると、水が流れた跡が残っていました。

基礎の立ち上がりの下の方に開いた丸い穴の近く。穴の下のコンクリートに、水が流れて黒く濡れたような跡が筋になって残っている

図面には「開けない場所」の注意書きがあった

基礎図面の2枚目を見ると、水抜き穴について赤字の注意書きがありました。

基礎図面の注意書き。赤字で「玄関および勝手口土間の外部に接する面へは水抜き穴を設けません」とあり、玄関の外土間が外周に接する面を矢印で示した例の図がある

「玄関および勝手口土間の外部に接する面へは水抜き穴を設けません」。穴はどこに開けてもいいわけではなく、開けない場所が決まっています。

写真に写っていた穴は、どれも玄関から離れた外周でした。玄関ポーチ側の外周は、次に見に行ったときに確かめます。

水道図面の中の「スリーブ図面」にも、水抜き穴が紫色の「水抜用 ø50」として外周の6か所に描かれていました。玄関の外土間に接する面には描かれておらず、基礎図面の注意書きとも合っています。

工事が終わったあとに穴をふさぐのかどうかは、施主ブログでも書いてあることがまちまちでした。こちらは監督さんに聞いてみます。

地面から出ている塩ビパイプは、水道図面のスリーブ図面に描いてある

基礎のまわりの地面や、基礎の中の床から、灰色の塩ビパイプがあちこち出ています。口に青いテープを巻いたもの、白いふたをかぶせたもの、細い黒い管もあります。

基礎の外の地面から出ている塩ビパイプ。口を青いテープでふさいだ灰色の管が2本と、白いふたをかぶせた太い管が3つ並んでいる。奥は基礎の立ち上がりの角 基礎の中の床から斜めに出ている灰色の管が2本。口は青いテープでふさがれている。手前は外周の立ち上がりで、天端にアンカーボルトと青く長いボルトが立っている

これが何なのかは、基礎図面ではなく、水道図面の中の「スリーブ図面」に描かれていました。

我が家の水道図面のスリーブ図面の全体。基礎の形の上に、紫の水抜用ø50が外周6か所、西側の外周に75キット2か所と床暖房用100VU・給水用50VU、浴室まわりに緑のø50・ø75・ø100、浴室の西と玄関の土間に先行配管(地中埋設)の点線が描かれている。左に凡例と外径、右下に排水ヘッダー工法の断面図がある

スリーブは、基礎のコンクリートを打つ前に入れておく、管を通すための筒(さや管)です。あとから水道や排水の管を基礎に通そうとしても、固まったコンクリートには穴を開けにくいので、先に通り道を作っておきます。図面の注意書きには「先行配管は本スリーブ図面に記載されています」とあり、基礎の下に先に埋めておく配管も一緒に描かれています。

図面の記号何のための管か我が家の場所
水抜用 ø50(紫)基礎の中の雨水を抜く水抜き穴外周6か所
給水用50VU(青)水道の水を家の中へ引き込む管を通す西側の外周
床暖房用100VU(黒)床暖房の管を、外の熱源機につなぐために通す西側の外周
75キット家の中の排水を、基礎の下をくぐらせて外へ出す「基礎貫通キット」西側の外周2か所
先行配管(地中埋設)基礎の下に先に埋めておく配管浴室の西側と、玄関の土間
ø50・ø75・ø100(緑)基礎の中の仕切りの立ち上がりに開ける、排水やエアコンの管を通す穴浴室まわりなど

凡例の外径は、100VUが114mm、75VUが89mm、50VUが60mmです。図面の上には「スリーブ配管は、アンカーボルトから離隔40mm以上、また、柱直下への配管は禁止とする」という注意も書かれていました。

管の口に巻いてある青いテープは、中に土やゴミが入らないようにふさいでおくためのものです。外の地面の白いふたも、同じように管の口をふさいでいます。

基礎の外周のそばの地面から出ている塩ビパイプ。口を青いテープでふさいだ管と、白いふたをかぶせた太い管が並び、右下には細い黒い管の先が見える

写真のどの管が図面のどれに当たるかを、1本ずつ合わせるのはこれからです。次に現場に行ったときに、監督さんに聞いて確かめます。

角に立つ青く長いボルトは、高耐力アンカーボルト

基礎の上には、土台を留めるアンカーボルトがずらりと並んでいます。その中に、建物の角などで青く塗られた長いボルトが立っていました。

基礎の角を上から見たところ。立ち上がりの天端に短いアンカーボルトが並び、角の近くにだけ青く塗られた長いボルトが立っている。床には青いテープでふさいだ配管の口がある。奥の景色はぼかしている

図面の凡例を見ると、青い三角の印が「高耐力65フィストアンカーボルト M16-L800」です。我が家の図面では、この青い三角が建物の4つの角や玄関の出っ張りの角など10か所にあり、現場で見えた青いボルトも、その位置に立っていました。

普通のアンカーボルトとの違いは、太さと出ている長さです。

基礎図面のアンカーボルトの詳細。M12アンカーボルトは基礎天端から155mm出し、グリッド芯から250mmの位置。高耐力65フィストアンカーボルトM16-L800は基礎天端から460mm出し、グリッド芯から115mmの位置。どちらも土台幅の中心に置く
ボルト太さ基礎の上に出る長さ我が家の本数
アンカーボルトM12(直径12mm)155mm107本
高耐力65フィストアンカーボルト(青)M16(直径16mm)460mm10本

普通のアンカーボルトは、土台をナットで基礎に留めるためのものです。青いボルトは土台を突き抜けてさらに上まで伸び、図面の構造の仕様では、柱や壁の縦枠を金物で基礎に直接つなぐ形で描かれています。こうしたボルトは一般に、地震や強い風で柱が土台から引き抜かれようとする力に耐えるために使われます。

ろれさんに紹介をお願いする

基礎図面と現場の写真を照らし合わせた結果

ここまでの話を、図面と現場でまとめるとこうなります。No.は施主検査チェックリスト全145項目の番号です。

基礎図面と現場の写真を照らし合わせた表。基礎の形と浴室の基礎断熱蓋は一致。高耐力アンカーボルトは見えた所は一致。アンカーボルトの長さは未計測。水抜き穴は玄関側が未確認。立ち上がりの幅165mmは次回測る
確かめた所基礎図面現場の写真結果
基礎の形長方形に玄関の出っ張り。外にウッドデッキとエコキュートの土間同じ形。土間2つの位置も合う一致
浴室の基礎断熱蓋浴室の区画の壁に1か所同じ位置に黒い枠の断熱材一致
高耐力アンカーボルト(No.29)M16を10本。基礎の上に460mm角などに長い青いボルト見えた所は一致
アンカーボルト(No.28)M12を107本。基礎の上に155mm立ち上がりの上に並んでいる長さと垂直は未計測
水抜き穴玄関・勝手口の外土間に接する面には開けない穴は玄関から離れた外周の下の方玄関側は未確認
ジャンカ・打ち継ぎ・ひび割れ(No.34〜36)—写真で見える範囲では、大きな欠けやすき間は見当たらない細いひびは近くで見る
立ち上がりの幅165mmメジャーを当てていない次回測る

写真をAIに見てもらって、図面の記号と一つずつ見比べました。細いひび割れや数mmの寸法は写真では分からないので、メジャーと目で確かめるのはこれからです。

土台を敷く前に、メジャーで測っておきたい所

次の工程で土台が敷かれると、アンカーボルトの根元は見えなくなります。測るなら今のうちです。

土台を敷く前にメジャーで測っておきたい所の表。アンカーボルトM12の出る長さは基礎天端から155mm。高耐力アンカーボルトM16は460mm。アンカーボルトの向きは土台の幅の真ん中にまっすぐ。立ち上がりの幅は165mm。水抜き穴は玄関の外土間に面する所には開けない
測る所我が家の基礎図面の数字見方
アンカーボルト(M12)の出る長さ基礎の天端から155mm図面の上の方に赤字で「注意」と書かれている
高耐力アンカーボルト(M16)の出る長さ基礎の天端から460mm図面の青い三角の10か所
アンカーボルトの向き土台の幅の真ん中に、まっすぐ斜めのものは、土台を敷く前に監督さんに聞く
立ち上がりの幅165mm天端にメジャーを当てる
水抜き穴の場所玄関の外土間に面する所には開けない玄関ポーチ側の外周に穴がないか

アンカーボルトの出る長さは、図面のいちばん上に赤字で「アンカーボルト出寸法注意(基礎天より155mm)」と大きく書かれていました。それだけ大事な数字なのだと思います。

基礎の工程だけを印刷できるA4のチェックリストも用意しています。

【詳細】基礎図面に書かれていた基礎の仕様

最後に、我が家の基礎図面の全体と、標準仕様に書かれていた数字を載せておきます。名前などが入る欄は切り取っています。画像を押すと大きく表示されます。

我が家の基礎図面(基礎伏図)の全体。外周がオレンジで描かれた長方形の基礎に、北側の玄関の出っ張り、浴室のUBの区画と基礎断熱蓋、内側の立ち上がり、アンカーボルトの印、角などの青い三角が並ぶ。右側に基礎伏図標準仕様書と凡例、基礎の対角寸法の表がある

基礎の対角寸法(グリッド芯々)は、J1・J2が12,934mm、Aが11,582mm、Bが11,865mm、Cが9,369mmと書かれています。土台を敷く前に対角を測ると、基礎が図面どおりの形に打たれているかを確かめられます。

項目我が家の基礎図面
基礎の種類ベタ基礎
コンクリートの設計基準強度24N/mm²(スランプ15cm)
鉄筋SD295、D10〜D16
立ち上がりの幅165mm
かぶり厚さ立ち上がり・床スラブ40mm以上、土に接する部分60mm
アンカーボルトの位置M12はグリッド芯から250mm、M16は115mm。どちらも土台幅の中心
床下の換気ねこ土台(オリジナル基礎スペーサー、有効換気面積75cm²/m以上)
基礎断熱の部分浴室:立ち上がり側面120mm・スラブ上面30mm/玄関土間:立ち上がり側面50mm・スラブ上面120mm
地盤改良柱状地盤改良(ソイルセメント)

地盤改良の費用と調査結果は地盤改良の記事で、型枠を外すまでの日数はベースを打った日の記事で紹介しています。

その他の現場写真と動画

立ち上がりができた日に撮った写真と動画をまとめて載せておきます。これから基礎工事を迎える人が、型枠を外したあとの様子をイメージする参考になればうれしいです。写真を押すと大きく表示されます。周りの家・車・景色はぼかしていて、動画は音を消しています(YouTubeの限定公開)。

型枠が外れた基礎の全景敷地の南西から引いて見た基礎の全景。手前に地面、中央に丸いふたがある。周りの家と車はぼかしているT字に交わる立ち上がりの天端とアンカーボルト。奥に外した黒い型枠が積まれている同じT字の立ち上がりを少しずらして撮ったところ同じT字の立ち上がりと、天端に立つアンカーボルトT字の立ち上がりを寄って撮ったところ。天端に印の付いたアンカーボルトが立つT字の立ち上がりを別の角度から見たところ。奥に緑のバケツと黒い型枠がある浴室の黒い箱(基礎断熱蓋)を斜めから見たところ角の青く長いボルトと、床から出る管

基礎のまわりを歩いて一周した動画です(43秒)。外周の水抜き穴、外の土間、地面から出ている管、浴室の黒い箱が順に映ります。

この記事の内容は動画でも解説しています(クリックで再生)

基礎の中をのぞきながら歩いた動画です(1分)。床から出ている管や、立ち上がりとベースのつなぎ目が映ります。

この記事の内容は動画でも解説しています(クリックで再生)

まとめ

  • 基礎の立ち上がりの型枠が外れ、現場に置いてあった基礎図面と照らし合わせた。見えた範囲は図面どおり
  • お風呂の所の黒い箱は、浴室の下に入る口をふさぐ「基礎断熱蓋」。ほかの部屋は床板の下に断熱材を入れるが、浴室の下は基礎で断熱する区画になっている
  • 外周の丸い穴は、基礎の中の雨水を抜く水抜き穴。図面には、玄関・勝手口の外土間に接する面には開けない注意書きがあった
  • 地面や床から出ている塩ビパイプは、水道・床暖房・排水の管を通すスリーブと先行配管。水道図面のスリーブ図面に描かれていた
  • 角に立つ青く長いボルトは高耐力アンカーボルト(M16)。基礎の上に460mm出て、我が家では10本
  • アンカーボルトの長さと向き、立ち上がりの幅は、土台を敷く前にメジャーで測る

次は土台敷きです。測った結果と、監督さんに聞いたことも記事と動画で紹介していきます。

ろれさんに紹介をお願いする

参考にした情報