一条工務店では、アイスマート(i-smart)よりグランスマートのほうが安くなることがあります。条件は1つで、「グランスマートで標準になる設備を、アイスマートにオプションで足した金額」が「2つのグレードの本体価格の差」を上回ったときです。
ろれさんの見積もりでは、同じ面積・同じ設備でグランスマートのほうが40,551円安くなりました。
結論:本体価格の差より、オプション代の差が大きければ逆転する
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 逆転の条件 | アイスマートで足すグレイス系オプションの合計 > 本体価格の差(坪単価の差×施工面積) |
| ろれさんの結果 | 同じ63.35㎡・同じ構成で、グランスマートがアイスマートより40,551円安い(2024年11月の見積) |
| 起きやすい家 | 施工面積が小さい家。本体の差は坪数に比例するので小さい家ほど縮むが、キッチンなどのオプション代は坪数でほぼ変わらない |
アイスマートとグランスマートは、断熱・気密の性能が同じです。違いは標準設備のグレードなので、比べるのは設備と金額だけになります。
この記事の内容は動画でも解説しています(クリックで再生)
ろれさんの見積書で起きた逆転
2024年11月に、施工面積を63.35㎡(約19.16坪)にそろえて、3つのグレードの見積もりを取りました。仕上がりの設備もそろえています。グレイスカップボード、食洗機のグレードアップ、ハニカムシェードの追加などが入った状態です。
建築工事費合計(税込)は次のとおりでした。
| グレード | 建築工事費合計(税込) |
|---|---|
| i-cube III | 23,334,340円 |
| i-smart II | 24,736,240円 |
| グランスマート | 24,695,689円 |
グランスマートのほうが、アイスマートより40,551円安くなっています。
内訳を分けると、何が差を生んだかが見える
見積書の項目ごとの、グランスマートとアイスマートの差は次のとおりです(税抜)。
| 項目 | グランスマート − i-smart II |
|---|---|
| 建物本体工事 | +364,136円 |
| 標準仕様外工事(オプション) | −401,000円 |
| 建築申請等・付帯工事・太陽光・蓄電池 | 差なし |
| 建物工事費合計 | −36,864円 |
| 建築工事費合計(税込) | −40,551円 |
本体価格はグランスマートが約36万円高く、オプションはアイスマートのほうが約40万円多くなっています。
アイスマートの見積もりにだけ載っていたオプションは、たとえばハイドロテクトタイルの外壁全面貼りと、キッチンのグレイスシリーズへの変更です。グランスマートでは、どちらも標準になります。
i-cube IIIは、アイスマートより1,401,900円安い見積もりでした。ただしカップボードの構成がそろっていないので、金額の逆転とは別の話です。
なぜ起きるのか|本体の差は坪数で増え、固定額のオプションは増えない
本体価格の差は「坪単価の差×施工面積」で決まります。家が小さいほど、この差は縮みます。
一方、オプションの金額は、坪数に比例するものと、ほとんど変わらないものに分かれます。
- 坪数に比例するもの:モクリアはアイスマートだとオプションで8,800円/坪(カタログでの確認)。ハイドロテクトタイルは、外壁の面積で金額が変わります
- 坪数でほぼ変わらないもの:キッチンのグレイスシリーズへの変更のような、固定額のオプション
小さい家ほど、キッチンのような固定額のオプションが、縮んだ本体の差を追い越しやすくなります。
動画では、35坪の家を想定した試算で説明しています。アイスマートにハイドロテクトタイル約45万円、グレイスキッチン約20万円、モクリア約31万円を足すと、合計は約96万円です。下の図の35坪での本体価格の差と比べると、足した金額のほうが大きくなります。この試算の坪単価はWeb上の目安で、一条の公式発表ではありません。
ろれさんが21坪でグランスマートを選んだ判断
ろれさんも、この逆転現象を踏まえて、アイスマートではなくグランスマートを選びました。広い家で標準的な仕様にするより、コンパクトでも上位グレードを取る、という判断です。
最終承認時点(2026年4月)の実額は、次のとおりです。
| 項目 | 金額 | 坪単価 |
|---|---|---|
| 施工面積 | 21.17坪 | |
| 建物本体工事 | 17,821,708円 | 84.2万円 |
| 建築工事費用合計(税込) | 27,414,070円 | 129.5万円 |
土地代と外構は、この金額に含まれていません。
小さい家は、申請費用や現場準備費のような固定費が薄まらないので、坪単価が高く出ます。これは「グレード間の本体差が縮む」こととは別の効果です。
実額の全項目は一条工務店の坪単価は84.2万円でしたに、21坪にした設計の考え方は坪数を減らしてグランスマートにした設計戦略にまとめています。
グレードを決める前、展示場に行く前なら、紹介制度の手続きを先に済ませておくと選択肢が残ります。内容と条件は一条工務店の紹介制度のページにあります。
ろれさんに紹介をお願いする自分の家で逆転が起きるか確かめる3ステップ
- グランスマートで標準になる設備のうち、欲しいものを書き出す。たとえばハイドロテクトタイル、グレイスキッチン、グレイスドレッサー、モクリア、木目調軒天です
- 同じ施工面積・同じオプション構成で、アイスマートとグランスマートの見積もりを営業に依頼する。最上位グレードの全部盛りから削る方式で取る方法もあります(一条工務店で建てるなら最初にやること)
- 坪単価ではなく「建築工事費合計(税込)」で並べる。坪単価は、どの金額を坪数で割るかで変わるからです
上位グレードの標準仕様をオプションで2〜3個入れたくなったときが、上のグレードの見積もりも取る目安です。逆転するかどうかは家ごとに違います。
オプションの価格と選び方は一条工務店のオプション価格一覧で、費用を抑える方法の全体は一条工務店で安く建てる方法7つで解説しています。
ろれさんに紹介をお願いする【詳細】逆転が起きないケースと、グランセゾンとの関係
アイスマートでグレイス系の設備をほとんど足さない人は、逆転しません。スマートキッチンの鏡面デザインが好きで、ハイドロテクトタイルやモクリアは必須ではない人は、アイスマートにとどめる考え方があります。
i-cubeとアイスマートの間は、金額の逆転ではなく性能の違いで選びます。断熱材がEPSからウレタンに変わり、断熱等級7やさらぽか空調にも関わります。35坪の想定で試算すると、i-cubeにハイドロテクトタイルなどのオプションを100万円近く足しても、アイスマートとの本体の差(約210万円)のほうが大きく、i-cubeのほうが安くなります。坪単価は目安です。
グランスマートとグランセゾンは、設備がほぼ同じです。違いは、工法・天井の高さ・さらぽかの対応にあります。逆転の話ではないので、一条工務店のグレード5種類どれを選ぶ?で比べてください。
この記事の見積もりは、2024年11月時点のものです。坪単価やキャンペーンは変わるので、比較は自分の時点の見積もりで行ってください。
まとめ
確かめるときは、同じ面積・同じ構成で、税込の建築工事費合計で並べます。
ろれさんに紹介をお願いするグランスマートの全体像はグランスマートとは?施主の見積書で全部まとめに、そのほかの関連記事は、グレード5種類の選び方、坪単価は84.2万円でした、安く建てる方法、契約前にやること7ステップです。