グランスマートは、一条工務店でアイスマートと同じ性能を持ち、キッチン、お風呂、外壁などの設備を一段上げた商品です。

ろれさんは埼玉県でグランスマートの平屋(施工面積21.17坪)を建てています。この記事では、ろれさんの見積書と資金計画書の実額をもとに、グランスマートの価格・標準仕様・ほかの商品との違いを1ページにまとめました。


グランスマートを3行で

項目内容
どんな商品か2022年1月発売。グラン・セゾンのデザインと、アイ・スマートの性能を合わせた商品(一条工務店公式)
性能断熱等級7・耐震等級3・全館床暖房が標準。工法と断熱はアイスマートと同じ
ろれさんの実額建物本体84.2万円/坪、建築工事費用合計(税込)129.5万円/坪(施工面積21.17坪)
グランスマートを3行で。位置づけは2022年1月発売、グラン・セゾンのデザインとアイ・スマートの性能を合わせた商品。性能は断熱等級7・耐震等級3・全館床暖房が標準で、工法と断熱はアイスマートと同じ2×6のツインモノコック構造と外内ダブル断熱。ろれさんの実額は施工面積21.17坪で建物本体17,821,708円=84.2万円/坪、建築工事費合計(税込)27,414,070円=129.5万円/坪

アイスマートとの違いは、性能ではなく標準で付いてくる設備です。そのため家の大きさと欲しい設備によっては、上位のグランスマートのほうがアイスマートより安くなることがあります。ろれさんの見積でも、同じ広さの総額ではグランスマートのほうが安くなりました。


ろれさんの見積で見た5商品の坪単価

グランスマートに決める前に、ろれさんはHUGme、i-smile+、i-cube、i-smart(アイスマート)、グランスマートの見積を取りました。 見積の建物本体の㎡単価を坪単価に直して並べると、こうなります。

ろれさんの見積で見た5商品の建物本体の坪単価。HUGme 63.0万円(23.67坪)、i-smile II+ 73.5万円(20.04坪)、i-cube III 78.8万円(19.16坪)、i-smart II(アイスマート)84.3万円(19.16坪)、グランスマート86.2万円(19.16坪)。同じ19.16坪の総額(税込)では、グランスマートがアイスマートより40,551円安かった
商品建物本体の坪単価見積の日施工面積
HUGme63.0万円2024/10/1323.67坪
i-smile II+73.5万円2024/10/2920.04坪
i-cube III78.8万円2024/11/1519.16坪
i-smart II(アイスマート)84.3万円2024/11/1519.16坪
グランスマート86.2万円2024/11/1519.16坪

坪単価は家が広いほど下がるので、HUGmeは面積が広いぶん低めに出ています。 i-cube、i-smart、グランスマートの3つは、同じ日に同じ19.16坪(63.35㎡)で出してもらった見積です。

同じ広さで総額を比べたアイスマートとグランスマート

建物本体の坪単価は、グランスマートのほうがアイスマートより1.9万円高くなっています。 ところがオプションや太陽光まで入れた建築工事費合計(税込)で比べると、順番が入れ替わりました。

商品建物本体の坪単価建築工事費合計(税込)
i-smart II(アイスマート)84.3万円24,736,240円
グランスマート86.2万円24,695,689円
差(グランスマート − アイスマート)+1.9万円−40,551円

なぜ上位のグランスマートが安くなったのか

i-smartの見積には、ハイドロテクトタイルの外壁(249,000円)とグレイスキッチンへの変更(202,000円)がオプションとして載っていました。グランスマートでは、どちらも標準です。

項目(税抜)グランスマート − i-smart II
建物本体工事+364,136円
標準仕様外工事(オプション)−401,000円
申請・付帯工事・太陽光・蓄電池差なし
建築工事費合計(税込)−40,551円
差を生んだのはオプション代。建物本体工事はグランスマートが364,136円高く、標準仕様外工事はi-smart IIが401,000円多い。申請・付帯工事・太陽光・蓄電池は差なし。税込の建築工事費合計は40,551円グランスマートが安い

本体価格の差は「坪単価の差×面積」なので、家が小さいほど縮みます。一方でキッチンの変更のようなオプションは、家の大きさでほとんど変わりません。21坪前後の小さい家ほど、上位の商品のほうが安くなるこの逆転が起きやすくなります。

仕組みと、自分の家で逆転が起きるかを確かめる手順はグランスマートがアイスマートより安くなる条件に、見積12通りの全部は商品別の見積で比べた価格差で見られます。

この記事の内容は動画でも解説しています(クリックで再生)


一条工務店の商品の中でのグランスマートの位置

一条工務店の公式発表では、グランスマートは2022年1月2日に発売された商品です。「グラン・セゾン」のデザイン性と、「アイ・スマート」の性能を合わせたものと説明されています。

外観は大判のタイル外壁が特徴で、公式サイトでは「メロウ ブラウン」「コンフォート グレージュ」「ジャパン ナチュラル」「ブロッサム ホワイト」の4スタイルが紹介されています。

一条工務店の主な商品とグランスマートの位置。HUGmeは2×4・EPSで坪単価の目安約59万円、i-smile+は2×6・EPSで約65万円、i-cubeは2×6・EPSで約75万円、i-smartは2×6・高性能ウレタンの外内ダブル断熱で約81万円、グランスマートは2×6・高性能ウレタンの外内ダブル断熱で約83万円、グランセゾンは木造軸組・高性能ウレタンで約84万円。坪単価は公式非公表のWeb上の目安で建物本体のみ
商品工法断熱材坪単価の目安
HUGme(ハグミー)2×4EPS約59万円
i-smile+(アイスマイル)2×6EPS約65万円
i-cube(アイキューブ)2×6EPS約75万円
i-smart(アイスマート)2×6高性能ウレタン(外内ダブル断熱)約81万円
グランスマート2×6高性能ウレタン(外内ダブル断熱)約83万円
グランセゾン木造軸組高性能ウレタン約84万円

坪単価は一条工務店が公表していない数字で、Web上で集計されている2026年の目安です。建物本体だけの坪単価なので、太陽光・オプション・諸費用は入っていません。

商品どうしの性能差が大きいのは、i-cubeとi-smartの間です。断熱材がEPSから高性能ウレタンに変わり、i-smartとグランスマートは2026年4月から断熱等級7が標準になりました。グランスマートとi-smartの間は、性能ではなく設備の差です。


グランスマートの標準仕様

公式サイトで標準仕様と明記されているのは、次の4つです。

項目内容
断熱等級7標準(建築地やプラン、採用仕様によって対応できない場合あり)
耐震等級3標準
全館床暖房リビング・廊下・トイレ・浴室まで
ハイドロテクトタイルTOTOの光触媒技術を使ったセルフクリーニングの外壁タイル

断熱・気密の数値

公式サイトのグランスマートのページには、UA値・C値の具体的な数字は載っていません。 一条工務店の性能として広く紹介されている数字と、国の基準を並べるとこうなります。

項目数値補足
UA値(断熱)0.25前後小さいほど熱が逃げにくい。Web上で広く紹介されている値
C値(気密)0.59小さいほどすき間が少ない。一条工務店は全棟で気密測定をする
断熱等級7の基準(埼玉などの6地域)UA値0.26以下国の基準
省エネ基準(断熱等級4)UA値0.87以下国の基準

ろれさんの家の気密測定はこれからで、実測値はまだ出ていません。 埼玉の暑さと断熱等級7の関係は埼玉県で一条工務店を建てるで詳しく書いています。

設備の標準仕様

このほか、ろれさんの見積書とカタログで標準として扱われていたものをまとめます。

部位標準で付くもの詳しい記事
キッチングレイスキッチンキッチン・お風呂のオプション
浴室グレイスバス(1.0坪。1.25坪は有料)グレイスバスとは
洗面グレイスドレッサー(全12タイプ、どのサイズも追加費用なし)グレイスドレッサーとは
玄関収納グレイスシューズボックス(2枚扉900mm〜6枚扉2,550mmの全20種)シューズボックス全種類
玄関ドアダンジュ(2026年6月版カタログで追加0円)ダンジュは付けるべき?
床モクリア、石目調フローリングフローリングの選び方
窓防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ一条工務店の窓
換気熱交換換気システム ロスガード90一条ルール143個
玄関ポーチグレイスタイル(イエロー・サンド・ブラックの3色)玄関ポーチ完全ガイド
天井の高さ2,400mm一条ルール143個

グランスマートでも有料のもの

標準が多い商品ですが、次のものはグランスマートでもオプションです。

項目金額の例
太陽光・蓄電池ろれさんの資金計画書(2026年4月16日版)で2,228,500円
ハニカムシェード全商品で有料
浴槽の自動洗浄約143,000円
1階の天井を約2,600mmに上げる22,000円/坪
2倍耐震約3,000円/坪
全館さらぽか空調キャンペーン時22,000円/坪(床面積25坪以上が条件)

小さい家を考えている方は、さらぽかの「床面積25坪以上」という条件に注意してください。ろれさんの家は21坪なので、さらぽかは対象外でした。


ろれさんの見積書で見るグランスマートの価格

ここからは、ろれさんの資金計画書(2026年4月16日版)の金額です。施工面積は69.97㎡(21.17坪)で、土地は別に取得済みのため入っていません。

資金計画書の、一条工務店に払う金額の欄はこうなっています。

ろれさんの資金計画書の切り抜き。建築工事に関する費用(一条工務店へのお支払い)。建物本体工事17,821,708円、建築申請・その他業務284,500円、付帯・屋外給排水等工事1,673,400円、標準仕様外工事2,913,775円、太陽光・蓄電池2,228,500円、建物工事費合計24,921,883円、消費税2,492,187円、建築工事費用合計(税込)27,414,070円

建物本体工事の行は、㎡単価に施工面積を掛けた金額です。グランスマートの㎡単価は254,705円で、坪に直すと84.2万円です。

ろれさんの見積書の建物本体工事の欄の切り抜き。タイプ名グラン・スマート、㎡単価×施工面積で254,705円×69.97㎡=17,821,708円。設計報酬600,000円を含むと注記がある 坪単価84.2万円が163.3万円になるまで。建物本体17,821,708円(84.2万円/坪)に、建物申請・その他業務284,500円、付帯・屋外給排水等工事1,673,400円、標準仕様外工事2,913,775円、太陽光・蓄電池2,228,500円を足して税抜24,921,883円。消費税2,492,187円を足して建築工事費用合計(税込)27,414,070円(129.5万円/坪)。請負外費用7,154,430円を足して総建築費用34,568,500円(163.3万円/坪)
項目金額坪単価
建物本体工事17,821,708円84.2万円
建物申請・その他業務284,500円1.3万円
付帯・屋外給排水等工事1,673,400円7.9万円
標準仕様外工事(オプション)2,913,775円13.8万円
太陽光・蓄電池2,228,500円10.5万円
建物工事費用合計(税抜)24,921,883円117.7万円
建築工事費用合計(税込)27,414,070円129.5万円
請負外費用(外構・水道・諸費用など)7,154,430円ー
総建築費用(土地を除く)34,568,500円163.3万円

「グランスマートの坪単価は約83万円」という数字は、いちばん上の建物本体の行にあたります。実際に一条工務店へ払う金額は税込で129.5万円/坪、外構や諸費用まで入れると163.3万円/坪でした。

21坪の家は、申請費用や付帯工事のような家の大きさで変わりにくい費用が薄まらないので、坪単価が高めに出ます。オプション37項目の内訳と請負外費用の中身は一条工務店の坪単価は84.2万円でしたに全部載せています。

オプションで金額が大きかったもの

標準仕様外工事(オプション)2,913,775円のうち、金額の大きかった項目です。

ろれさんの見積書の標準仕様外工事の欄の切り抜き。柱状地盤改良705,000円、ベタ基礎442,400円、エアコン工事一式253,300円、照明器具190,275円、クラウドHEMS150,000円、シングルオールメタルIHクッキングヒーター差額139,000円、WPCウッドデッキ施工128,500円、電気工事追加125,000円
項目金額(税抜)
柱状地盤改良(ソイルセメント)705,000円
ベタ基礎442,400円
エアコン工事一式253,300円
照明器具(オリジナルLED以外)190,275円
クラウドHEMS150,000円
シングルオールメタルIHヒーター(差額)139,000円
WPCウッドデッキ施工128,500円
電気工事追加(スイッチ・コンセント等)125,000円

上の2つは地盤と基礎の工事で、家の設備ではありません。 グランスマートは設備の標準が多いので、オプションの大部分は土地の条件と電気まわりで決まりました。 最初の見積から最終承認までに足した29項目・外した5項目は、採用オプション一覧に載せています。

値引きとキャンペーンの実額

一条工務店は値引き交渉をしない会社で、ろれさんも値引きは0円でした。その代わり、キャンペーンでグレイスカップボード322,000円とフロントオープン食洗機250,000円が差し引かれ、オプションは3,485,775円から2,913,775円になっています。詳しくは一条工務店の値引きは0円、でも57.2万円安くなったをご覧ください。

ろれさんの見積書のキャンペーン・サービス項目の切り抜き。グレイスカップボード322,000円(住まいの体験会)、フロントオープン型食器洗い乾燥機グレードアップキャンペーン250,000円(グレイスキッチン専用)、断熱等性能等級7仕様へのグレードアップ(断熱王キャンペーン)。※の付いた金額がサービスとして差し引かれる

仮契約と坪単価の固定

一条工務店は毎年のように値上げがあり、2025年1月と2026年1月にもそれぞれ坪約3,000円上がっています。ろれさんは2024年10月下旬に仮契約をしていて、仮契約から1年半以内に着工承諾すれば、仮契約時の坪単価のまま建てられる仕組みでした。ろれさんの最終承認は、仮契約から1年5か月27日目です。仕組みは仮契約を急かされたら?で解説しています。

グランスマートを検討し始めた段階なら、展示場に行く前に紹介制度の手続きを済ませておくと、紹介制度を使う選択肢が残ります。内容と条件は一条工務店の紹介制度のページにあります。

ろれさんに紹介をお願いする

グランスマートとアイスマートの違い

2つの商品は、工法・断熱材・断熱等級7が同じです。違いは標準で付いてくる設備にあります。

グランスマートとアイスマートの違い。工法・断熱・断熱等級7は同じ。外壁のハイドロテクトタイルはグランスマートで標準、ろれさんのアイスマートの見積ではオプション。グレイスキッチンはグランスマートで標準、アイスマートはオプション。床のモクリアはグランスマートで標準、アイスマートはオプション。グレイスバスはグランスマートで標準、アイスマートでも追加0円で選べる。洗面台はグレイスドレッサーとリュクスドレッサー。玄関ポーチのグレイスタイルと木目調軒天はグランスマートだけ選べる。同じ63.35㎡・同じ構成の見積でグランスマートが40,551円安かった
項目グランスマートアイスマート
工法・断熱・断熱等級7同じ同じ
外壁 ハイドロテクトタイル標準ろれさんの見積ではオプション
キッチン グレイスキッチン標準オプション
床 モクリア標準オプション
床 EBコートフローリング選べる標準
浴室 グレイスバス標準追加0円で選べる
洗面台グレイスドレッサーリュクスドレッサー
玄関収納グレイスシューズボックスシューズウォール
玄関ポーチ グレイスタイル標準選べない
木目調軒天選べる選べない

アイスマートでグレイス系の設備をほとんど足さない人は、逆転は起きません。アイスマートのスマートキッチンのデザインが好みで、タイル外壁やモクリアにこだわらないなら、アイスマートにとどめる考え方もあります。

反対に、グランスマートで標準になる設備を2〜3個オプションで足したくなったら、グランスマートの見積も同じ面積・同じ構成で取って比べてください。比べるときは坪単価ではなく、税込の建築工事費合計で並べてください。

アイスマートの価格と標準仕様は、アイスマートの総まとめにまとめています。


アイスマートから上げると、いくら上がって何が標準になるか

アイスマートからグランスマートに上げると、建物本体は坪あたり約1.9万円上がります。 その代わりに、外壁のハイドロテクトタイル、グレイスキッチン、グレイスドレッサー、モクリアが標準(追加0円)になり、木目調の軒天も選べるようになります。

アイスマートからグランスマートに上げると標準になるもの。ハイドロテクトタイルの外壁全面貼りはアイスマートではキャンペーン価格で249,000円、グレイスキッチンは変更のオプションで202,000円、モクリアの床はオプションでカタログ8,800円/坪(税込)、19.16坪で税抜153,280円。グレイスドレッサーはオプションでカタログではサイズによって5,500円〜125,400円、見積に行なし。木目調軒天と玄関ポーチのグレイスタイルはアイスマートでは選べない。同じ19.16坪での建物本体の差は364,136円で、外壁とキッチンの2つ(451,000円)で本体の差を超える
グランスマートで標準(追加0円)アイスマートでの扱いろれさんの19.16坪の見積(税抜)
ハイドロテクトタイルの外壁(全面貼り)2024年のキャンペーン価格のオプション249,000円
グレイスキッチン変更のオプション202,000円
モクリアの床オプション(カタログで8,800円/坪、税込)153,280円(税抜8,000円/坪で計算)
グレイスドレッサーオプション(カタログでサイズによって5,500円〜125,400円、税込)見積に行なし
木目調軒天、玄関ポーチのグレイスタイル選べないー
建物本体の差(グランスマート − アイスマート)+364,136円

外壁タイルとグレイスキッチンの2つで451,000円になり、本体の差364,136円を超えます。 グレイスバスは、2024年10月版のアイスマートのカタログでも追加料金の表示がなく、アイスマートのまま選べます。

アイスマートで欲しい設備が2つ以上あるなら、グランスマートの見積も同じ面積・同じ構成で取って比べる価値があります。

外壁タイルの249,000円は、2024年のキャンペーン価格です。 公式サイトはアイスマートでもハイドロテクトタイルを採用できると紹介していますが、標準かオプションかは書いていません。 扱いと金額は時期で変わることがあるので、見積の行で確かめてください。

本体の差は坪数に比例して増えます。 キッチンの変更は家の大きさでほとんど変わらず、外壁タイルとモクリアは家が大きいほど高くなります。 30坪の家なら、本体の差は約57万円(坪約1.9万円×30坪)です。 外壁タイルをろれさんの見積の坪あたり約1.3万円で計算すると約39万円で、グレイスキッチンと合わせた約59万円が本体の差とほぼ並びます。 モクリアも欲しいなら、3つ目で本体の差を大きく超えます。 広さ別の試算はアイスマートの総まとめに載せています。

ほかの商品から上げた場合

i-cubeやHUGmeから上げる場合も含めて、1つ上げるごとの差を並べるとこうなります。

商品を1つ上げると、本体はいくら上がって何が標準になるか。HUGmeからi-smile+は同じ広さの見積がなく、全館床暖房、トリプルガラスの樹脂サッシ、間取りの自由設計が標準に。i-smile+からi-cubeは20.04坪の見積で約4.2万円、標準の設備はほぼ同じで、モクリアや銘木の床が選べるようになる。i-cubeからアイスマートは19.16坪の見積で約5.5万円、高性能ウレタンの断熱、断熱等級7、スマートキッチン、スマートバス、サッシの色、ダンジュが標準に。アイスマートからグランスマートは19.16坪の見積で約1.9万円、ハイドロテクトタイル、グレイスキッチン、グレイスドレッサー、モクリア、木目調軒天が標準に
上げる先本体の坪単価の差標準(追加0円)になる主なもの詳しい記事
i-smile+(HUGmeから)同じ広さの見積なし全館床暖房、トリプルガラスの樹脂サッシ、間取りの自由設計HUGmeの総まとめ
i-cube(i-smile+から)約4.2万円(20.04坪の見積)標準の設備はほぼ同じ。モクリアや銘木の床が選べるようになるi-cubeの総まとめ
アイスマート(i-cubeから)約5.5万円(19.16坪の見積)高性能ウレタンの断熱、断熱等級7、スマートキッチン、スマートバス、サッシの色、ダンジュアイスマートの総まとめ
グランスマート(アイスマートから)約1.9万円(19.16坪の見積)ハイドロテクトタイル、グレイスキッチン、グレイスドレッサー、モクリア、木目調軒天この記事

見積の差は、ろれさんが同じ日に同じ広さで取った見積の建物本体の差(税抜)を、坪あたりに直したものです。 HUGmeとi-smile+は、同じ広さで取った見積がありません。 設備の扱いと価格は、i-smile II+、i-cube III、i-smartが2024年10月版、グランスマートが2026年6月版のお住まい検討シート(カタログ)によります。 i-cube III、i-smart、グランスマートのシートには「税込価格表記」と書かれています。i-smile II+のシートには税の表記が見当たりません。 どれもその時点の内容で、今は変わっている可能性があります。 オプションを足すと上の商品のほうが安くなる逆転が起きやすいのは、本体の差が小さく、標準になる設備が多いアイスマートとグランスマートの間です。


グランスマートとほかの商品の違い

グランセゾンとの違い

グランセゾンは柱と梁で支える木造軸組の商品で、1階と2階の大きさを変えたり、壁をセンチ単位で動かしたりできる自由度があります。天井の高さも1階2,650mm・2階2,500mmが標準です。

一方で、全館さらぽか空調とスリットスライダーは2×6の構造でしか採用できず、グランセゾンでは選べません。断熱もグランスマートの外内ダブル断熱より一段劣ります。

「間取りの自由度と天井の高さ」を重く見る人にはグランセゾン、「断熱の数値とさらぽか」を重く見る人にはグランスマートが向きます。ハイドアは2026年1月からグランスマートでも使えるようになったので、ハイドアだけを理由にグランセゾンを選ぶ必要はなくなりました。

i-cube・i-smile+・HUGmeとの違い

i-cube・i-smile+・HUGmeは、断熱材がEPSです。グランスマートとi-smartの高性能ウレタンとは、断熱性能に差があります。

ろれさんの最初の資金計画書はHUGme(78.26㎡)でした。HUGmeの見積には、全館床暖房465,800円とトリプル樹脂サッシへの差額473,400円がオプションとして載っていました。i-smile+以上の商品では、どちらも標準です。

それぞれの商品の価格と標準仕様は、i-cubeの総まとめとHUGmeの総まとめにあります。 5商品の選び方と「この商品で止めていい人の条件」は一条工務店のグレード5種類どれを選ぶ?にまとめています。


グランスマートのデメリットと、向いている人

契約前の打ち合わせの段階で分かる、グランスマートの弱いところを5つ挙げます。

デメリット内容
間取りの自由度2×6の構造なので2階建ては原則総二階。1階と2階の大きさを変えたいなら、軸組のグランセゾンのほうが自由
天井の高さ標準は2,400mm。1階を約2,600mmに上げるのは22,000円/坪のオプション
さらぽか空調の条件床面積25坪以上が条件。小さい家では選べない
外壁タイルのメンテナンス塗り替えは要らないが、0円ではない。一条工務店の公式試算でも、30年目に足場とシーリングの打ち替えで約68万円かかる
グレイス設備を使わない場合標準設備の多くを使わないなら、本体の差額だけ割高になる

タイル外壁の30年間の費用は一条工務店のメンテナンス費用で、間取りの決まりは全部で143個を一条工務店の間取りルールまとめに整理しています。

ここまでの違いとデメリットから、向いている人と別の商品が合いそうな人を分けるとこうなります。

グランスマートが向いている人別の商品が合いそうな人
アイスマートを選んで、グレイスキッチンや外壁タイルを2〜3個足したくなっているアイスマートの標準設備で満足していて、タイル外壁やモクリアにこだわらない(アイスマート)
断熱・気密の数値を最優先にしたい天井の高さや、1階と2階で大きさの違う間取りを優先したい(グランセゾン)
家をコンパクトにして、設備のグレードを上げたい建物の価格を最優先にしたい(i-cube・i-smile+・HUGme)
25坪以上の家で、さらぽか空調を使いたい

ろれさんがグランスマートに決めるまで

ろれさんがグランスマートに決めて最終承認するまで。2024/10/13 最初の資金計画書はHUGme。2024年10月下旬 仮契約。2024/10/21〜11/15 i-smile+・i-cube・i-smart・グランスマートの見積を比較。2024/11/15 同じ63.35㎡でグランスマートがi-smartより40,551円安い。2024/12/23からグランスマートだけで見積。2025/3/15 施工面積69.97㎡で建物本体17,821,708円が確定。2025/6/12 工事請負契約。2026/4/24 最終承認。2027年2月 入居予定

ろれさんの商品選びは、HUGmeの資金計画書から始まりました。そこからi-smile+、i-cube、i-smartと比べていきました。2024年11月15日にi-cube、i-smart、グランスマートを比べたところ、グランスマートがi-smartより安くなったため、グランスマートに絞っています。

判断の軸は「広い家で標準的な仕様にするより、コンパクトでも上位の商品にする」ことでした。施工面積を21坪台に抑えたぶん、グランスマートの設備と性能に予算を回しています。この考え方は坪数を減らしてグランスマートにした設計戦略で、埼玉の暑さと断熱等級7の関係は埼玉県で一条工務店を建てるで詳しく書いています。

グランスマートに決めてからは面積を少しずつ広げ、2025年3月に施工面積69.97㎡で建物本体が確定しました。建物本体17,821,708円は、2026年4月の最終承認まで変わっていません。

この記事の内容は動画でも解説しています(クリックで再生)


ろれさんがグランスマートで選んだ仕様

ろれさんがグランスマートで選んだ仕様。外壁はハイドロテクトタイルのオールブラック、玄関ドアはダンジュで追加0円、床は石目調フローリングのグレーでモクリアは採用せず、キッチンはグレイスキッチンと日立オールメタルIHでIH差額139,000円、浴室はグレイスバスで自動洗浄は見送り、洗面はグレイスドレッサー、太陽光は13.475kWと蓄電池7kWhで片流れ屋根3.5寸、エアコンはダイキンAXでRAYエアコンは取りやめ
部位選んだもの詳しい記事
外壁・屋根ハイドロテクトタイル オールブラック、片流れ屋根3.5寸屋根を8回変えた話
太陽光13.475kW+蓄電池7kWh太陽光の容量の決め方
玄関ドアダンジュ(追加0円)ダンジュは付けるべき?
床・内装石目調フローリング グレー(モクリアは採用せず)内装色の組み合わせ実例
キッチングレイスキッチン+日立オールメタルIH(差額139,000円)キッチン・お風呂のオプション
浴室・洗面グレイスバス(自動洗浄は見送り)、グレイスドレッサーグレイスドレッサーとは
エアコンダイキン AX(RAYエアコンは取りやめ)エアコンの選び方

モクリアはグランスマートで標準の床材ですが、ろれさんは色数を減らすために全室を石目調のグレーにそろえました。標準のものを全部使う必要はありません。


グランスマートで平屋を建てるとき

ろれさんの家は、グランスマートの平屋です。 一条工務店には平屋専用の商品がなく、グランスマートなどの商品のまま平屋にします。

項目平屋での扱い
間取りの決まり2階建てと同じルール(尺モジュールなど)がそのまま適用される
坪単価2階建てより概ね1〜2万円高い(出典によって幅がある)
軒の延長屋根の軒を最大90cmまで延ばせる(坪5,000円)。2階建ての2×6では1階部分に軒を出せない
ロフト勾配天井に隣接させる形が前提で、勾配天井の面積に上限がある

平屋は屋根が大きいぶん、屋根の形で太陽光の載る量が大きく変わります。 ろれさんの家は、切妻屋根の案だと11kW、片流れ屋根にすると上限の13.475kWでした。

外観は、最初は片流れ屋根と玄関部分のパラペット屋根の組み合わせでした。 パラペット屋根は平らなのでゴミや葉っぱがたまりやすく、防水の塗り直しにも費用がかかります。 そこで最終的に、軒を深く出した片流れ屋根にして、太陽光の載る量を最大にしています。 屋根の形は打ち合わせで8回変わっていて、その経緯は屋根を8回変えた話に、太陽光との関係は屋根の形で太陽光の積載量が変わるにまとめています。


2026年にグランスマートで変わったこと

2026年にグランスマートで変わったこと。2026年1月にハイドアが採用できるようになり、1か所は標準サービスの選択肢、追加は88,000円から。2026年4月に断熱等級7が標準仕様になった(一条工務店が4月3日に発表)。2026年6月のカタログ改定でエアコンは上位機種に一本化、乾太くん・アイアンランドリーバー・木目調天井パネルが追加、和室の掘座卓は廃止
時期変わったこと
2026年1月ハイドアが採用できるようになった(それまではグランセゾン限定)。親子ガラス戸・スリットスライダー・ハイドアのうち1か所が標準サービス(50坪未満などの条件あり)、追加分は1か所88,000円〜
2026年4月断熱等級7が標準仕様に(一条工務店の4月3日の発表)
2026年6月カタログ改定。エアコンは上位機種に一本化して実質値上げ、乾太くん・アイアンランドリーバー・木目調天井パネルが追加、和室の掘座卓は廃止

2026年6月版カタログの変更点は、価格つきで一条工務店2026年6月のカタログ更新まとめに全部載せています。2025年10月版から12月版への変更は、全61ページを新旧比較した記事にあります。

ろれさんは2026年4月に最終承認を済ませているため、ハイドアや乾太くんのような新しい仕様は採用できません。新しい仕様を使えるかどうかは契約の時期で変わるので、気になる仕様があるときは担当者に確認してください。

この記事の内容は動画でも解説しています(クリックで再生)


【詳細】準防火地域での仕様と、面積を広げたときの費用

準防火地域では仕様が変わることがある

準防火地域で建てる場合、グランスマートでも断熱の構成や玄関ドアの選択肢が変わることがあります。防火・準防火地域の「延焼のおそれのある部分」には、ダンジュを採用できません。断熱材については公式の数値が公開されていないため、グランスマートの準耐火仕様で調べた範囲をまとめています。ろれさんの家は準耐火仕様ではありません。

面積を1マス広げるといくら増えるか

ろれさんの見積では、グランスマートの面積を1坪広げるごとに建物本体(税抜)が約63万円、910mm角の1マスで約16万円増えました。間取りを広げるか迷ったときの目安は1マス広げるといくら?にあります。


まとめ

  • 坪単価の目安は約83万円。ろれさんの21坪の実額は、本体84.2万円/坪、税込129.5万円/坪、総額163.3万円/坪
  • アイスマートとの違いは設備だけ。同じ面積・同じ構成なら、グランスマートのほうが安くなることがある
  • 2026年はハイドアの採用、断熱等級7の標準化、6月のカタログ改定と変更が続いた

見積の取り方や契約前の流れは契約前にやること7ステップにまとめています。

ろれさんに紹介をお願いする

グランスマートの関連記事

知りたいこと記事
実際の坪単価と見積書の全項目一条工務店の坪単価は84.2万円でした
商品別の見積12通り商品別の見積で比べた価格差
アイスマートより安くなる条件グランスマートがアイスマートより安くなる条件
5商品の選び方一条工務店のグレード5種類どれを選ぶ?
アイスマートの価格と標準仕様アイスマートの総まとめ
i-cubeの価格と標準仕様i-cubeの総まとめ
HUGmeの価格と標準仕様HUGmeの総まとめ
21坪にした理由坪数を減らしてグランスマートにした設計戦略
埼玉で建てる意味埼玉県で一条工務店を建てる
足したオプション・外したオプション採用オプション一覧
オプションの価格一条工務店のオプション価格一覧
2026年6月のカタログ改定2026年6月のカタログ更新まとめ
準耐火仕様グランスマートの準耐火仕様

参考にした資料

  • 一条工務店 グラン・スマート(公式サイト、標準仕様とスタイル)
  • 一条工務店 グラン・スマート発売のお知らせ(2022年1月2日発売、商品の位置づけ)
  • 一条工務店 断熱等級7標準化の発表(2026年4月3日)
  • 一条工務店 GRAND SMART カタログ(2025年12月版・2026年6月版)
  • ろれさんの資金計画書・見積書(一条工務店、2024年10月13日〜2026年4月)
  • 坪単価の目安は、Web上で公開されている集計値です。一条工務店の公式発表ではありません。価格やキャンペーンは時期によって変わります