一条工務店の商品は、同じ日・同じ施工面積で見積を取ると、建物本体の金額が1段上がるごとに約85万〜105万円ずつ高くなりました。 ただし、i-smartからグランスマートの1段は本体の差が約36万円にとどまり、建築工事費合計(税込)ではグランスマートのほうが4万円安くなっています。
ろれさんは契約前の2024年10〜11月に、面積を変えながら商品ごとの見積を取りました。 下の表は、そのうち同じ日・同じ施工面積で出してもらった見積どうしの差です。 この逆転を見て、ろれさんはグランスマートに決めました。
結論:同じ日・同じ面積で比べた4商品の差
| 見積の条件 | 建築工事費合計(税込) | 建物本体の差(税抜) | 総額の差(税込) |
|---|---|---|---|
| 2024/10/29・66.24㎡(20.04坪) | i-smile II+ 22,645,018円 → i-cube III 23,928,588円 | +846,282円 | +1,283,570円 |
| 2024/10/21・60.45㎡ | i-cube III 23,039,615円 → i-smart II 24,085,569円 | +1,005,767円 | +1,045,954円 |
| 2024/11/15・63.35㎡ | i-cube III 23,334,340円 → i-smart II 24,736,240円 | +1,053,954円 | +1,401,900円 |
| 2024/11/15・63.35㎡ | i-smart II 24,736,240円 → グランスマート 24,695,689円 | +364,136円 | −40,551円 |
日付と面積が違う行どうしは、直接並べられません。 また、11/15のi-cube IIIとi-smart IIは、オプションの構成までは同じではありません。 総額の差140万円には、本体の差105万円に加えて、i-smart側にだけ載ったオプションの差が入っています(詳しくは後半の「1段上げると、見積の何が変わったか」)。
見積の「建築工事費合計」は、一条工務店に支払う建物の金額です。 土地・外構・登記などの請負外費用は含みません。
この記事の内容は動画でも解説しています(クリックで再生)
ろれさんが商品を絞っていった順番
ろれさんは約1か月の間に、面積を変えながら商品ごとの見積を取りました。
- 2024年10月13日:最初の資金計画書はHUGme(78.26㎡)
- 10月21日:i-smart IIとi-cube IIIを60.45㎡で
- 10月29日:i-cube IIIとi-smile II+を66.24㎡で
- 11月15日:i-smart II・i-cube III・グランスマートを63.35㎡で
- 12月23日以降:グランスマートだけ
最初に検討したのは、間取りのパターンが決まっている規格住宅のHUGmeでした。 HUGmeは規格プランから選ぶ形で、ろれさんが見積を取ったプランでも約23坪あり、ろれさん夫婦には広すぎました。 使わない部屋のローンをずっと払い続けることになると考え、ろれさんはサイズを自由に決められる注文住宅の商品に切り替えています。
そこから商品と面積を変えて見積を取り、11月15日の3商品比較が商品選びの最後の比較になりました。
グランスマートに決めた理由
ろれさんがグランスマートを選んだきっかけは、11月15日の3商品比較で起きた逆転です。 同じ63.35㎡で、i-smart IIは24,736,240円、グランスマートは24,695,689円でした。
グランスマートの本体価格は、i-smart IIより364,136円高くなります。 一方、i-smartの見積には、外壁タイルやグレイスキッチンへの変更がオプションとして載っていました。 グランスマートでは、これらが標準です。 仕組みと内訳はグランスマートがアイスマートより安くなる条件で詳しく解説しています。
もう1つの判断基準は、広い家で標準的な仕様にするより、コンパクトでも上位のグレードにすることでした。 建物本体の金額は㎡単価×施工面積なので、面積が小さいほどグレードによる差額も小さくなります。 そのため、小さい家ほどグレードを上げやすくなります。
この3商品比較に使ったのが、下の下書き図面です。 延床面積19.42坪、施工面積63.35㎡の平屋でした。
この時点のLDKは12帖です。 ろれさんはこのあと面積を広げています。 面積と金額は後半の「グランスマートに絞ってからの見積」の表にあります。
紹介制度の手続きは、展示場に行く前に済ませておく必要があります。 内容と条件は一条工務店の紹介制度のページにあります。
ろれさんに紹介をお願いする同じ20.04坪で比べたi-smile II+とi-cube III
4商品のうち、いちばん安かったのがi-smile II+です。 ろれさんは2024年10月29日に、i-cube IIIと同じ施工面積66.24㎡(20.04坪)で見積を出してもらいました。
| 項目 | i-smile II+ | i-cube III | 差 |
|---|---|---|---|
| 建物本体(㎡単価×66.24㎡) | 14,736,280円 | 15,582,562円 | +846,282円 |
| 標準仕様外工事 | 1,693,800円 | 2,014,400円 | +320,600円 |
| 申請・付帯工事・太陽光と蓄電池 | 4,156,300円 | 4,156,300円 | 同額 |
| 建築工事費合計(税込) | 22,645,018円 | 23,928,588円 | +1,283,570円 |
㎡単価は、i-smile II+が222,468円、i-cube IIIが235,244円でした。
標準仕様外工事は、地盤改良・ベタ基礎・カップボード・ハニカムシェードの追加など8項目が同じです。 違いは、i-cubeの見積にだけ「ハイドロテクトタイル外壁全面貼り」が「i-cubeキャンペーン」の価格320,600円で載っていたことでした。 i-smile II+の見積には、外壁タイルの行がありません。
税込128万円の差は、税抜で本体の約85万円と外壁タイルの約32万円に、消費税が加わったものです。 i-smile II+とi-cubeで迷っているときは、本体の差と、外壁タイルを付けるかどうかを分けて見積を見てください。
取った見積の総額
ろれさんが商品選びで取った見積の総額は、下の図のとおりです。
日付や面積が違う見積は、総額が変わります。 たとえば10月29日のi-cube III(66.24㎡)は23,928,588円で、11月15日のi-cube III(63.35㎡)より約59万円高くなっています。
1段上げると、見積の何が変わったか
商品を1段上げたときに見積書で変わった行を、組み合わせごとにまとめます。
| 組み合わせ | 建物本体の差 | 見積書で変わった行 |
|---|---|---|
| i-smile II+ → i-cube III(10/29) | +846,282円 | 外壁タイル全面貼り(i-cubeキャンペーン)320,600円が載る |
| i-cube III → i-smart II(10/21) | +1,005,767円 | 「断熱等性能等級7仕様へのグレードアップ(断熱王キャンペーン)」がi-smartにだけ載る。外壁タイルの価格はi-cube 292,600円、i-smart 237,700円 |
| i-smart II → グランスマート(11/15) | +364,136円 | 外壁タイル249,000円とキッチン変更202,000円の行がなくなり、玄関ドア電気リモコンキー50,000円の行が載る |
i-cube IIIからi-smart IIに上げると、見積書に「断熱等級7」の行が出てきます。 i-cubeでは断熱等級7を選べないことは、グレード5種類の比較記事でまとめています。
11月15日のi-cube IIIとi-smart IIの比較は、オプションの構成がそろっていません。 i-smart IIの見積にだけ、グレイスカップボード322,000円、キッチン変更202,000円、食器洗い乾燥機のキャンペーン−250,000円が載っています。 外壁タイルも、i-cube IIIは306,500円、i-smart IIは249,000円で金額が違います。 標準仕様外工事の合計は、i-cube IIIが1,957,500円、i-smart IIが2,178,000円(どちらも税抜)です。 総額の差1,401,900円は、本体の差1,053,954円と、標準仕様外工事の差約22万円(2,178,000円−1,957,500円)を足して、消費税を加えた金額です。
【詳細】最初の資金計画書はHUGmeだった
最初の資金計画書(2024年10月13日)はHUGmeで、施工面積は78.26㎡と、ほかの商品の見積よりかなり広いプランでした。
| 項目 | HUGme(10/13) | i-cube III(10/21) |
|---|---|---|
| 施工面積 | 78.26㎡ | 60.45㎡ |
| ㎡単価 | 190,676円 | 246,235円 |
| 建物本体 | 14,922,303円 | 14,884,905円 |
| 標準仕様外工事 | 2,856,500円 | 1,919,600円 |
| 太陽光・蓄電池 | 2,228,500円(11.760kW) | 2,485,000円(13.475kW) |
| 建築工事費合計(税込) | 23,884,633円 | 23,039,615円 |
HUGmeの標準仕様外工事には、全館床暖房465,800円と、トリプル樹脂サッシへの差額473,400円が載っています。 この2行だけで939,200円です。 i-smile II+以上の見積には、どちらの行もありません。
建物本体はほぼ同じ金額で、HUGmeのほうが17.81㎡広くなっています。 HUGmeでオプションを足すと上位の商品に近づく話は、グレード5種類の比較記事でも取り上げています。
【詳細】グランスマートに絞ってからの見積
12月からは、グランスマートで面積を変えながら見積を取りました。
| 見積作成日 | 施工面積 | ㎡単価 | 建物本体 | 建築工事費合計(税込) |
|---|---|---|---|---|
| 2024/11/15 | 63.35㎡ | 260,856円 | 16,525,227円 | 24,695,689円 |
| 2024/12/23 ① | 62.73㎡ | 261,965円 | 16,433,064円 | 24,583,530円 |
| 2024/12/23 ② | 63.76㎡ | 260,856円 | 16,632,178円 | 24,818,065円 |
| 2025/1/28 | 69.00㎡ | 255,613円 | 17,637,297円 | 26,001,906円 |
| 2025/3/15 | 69.97㎡ | 254,705円 | 17,821,708円 | 26,350,398円 |
面積は63.35㎡から69.97㎡へ約6.6㎡増え、㎡単価は260,856円から254,705円へ下がりました。 2025年3月に決めた建物本体17,821,708円は、2026年4月の最終承認まで同じ金額です。
最終の間取りがこちらです。 延床面積21.07坪、施工面積69.97㎡で、LDKは22.42帖になりました。
グランスマートの価格・標準仕様・ほかの商品との違いは、グランスマートとは?施主の見積書で全部まとめに1ページでまとめています。ほかの商品は、アイスマート、i-cube、HUGmeの総まとめにあります。
最終承認時の金額の全項目は一条工務店の坪単価は84.2万円でしたに、21坪にした考え方は坪数を減らしてグランスマートにした設計戦略にまとめています。
まとめ:商品は同じ日・同じ面積の見積で比べる
違う日の見積は、面積で総額も㎡単価も変わるため、そのままでは並べられません。 これから見積を取る方は、比べたい商品を同じ日に、同じ面積とオプション構成で出してもらうのがおすすめです。 見積の順番や仮契約の流れは契約前にやること7ステップにまとめています。
ろれさんに紹介をお願いする参考にした資料
- ろれさんの資金計画書・見積書(一条工務店、2024年10月13日〜2025年3月15日作成の12通り)
- ろれさんの下書き図面(2024年11月)と、最終承認時の平面図(2026年4月)
- 価格は見積作成時点のものです。商品の価格やキャンペーンの内容は時期によって変わります